内外ともに慌ただしい1年だった。何といっても国民の老後を支える年金
問題、それは、人生の終末に安心が保障されない悲しい国家的無責任体制が
露呈した一大事例となった。最も信頼されるべき日本国が自国民を裏切った事
態に憤りを超えて犯罪として告訴するに値する事件となった。厚生労働省、そ
の傘下の社会保険庁の無責任と怠慢が齎した結果である。宙に浮いた5000
万件の年金手帳の本人確認、それが困難を極めた。最後のお一人まで責任を
もって調べお払いする、と約束した政府だったが、それが不可能な件数がある
事も露呈した。<どうしてくれるんだ、私の年金! 支給されないと飯が食えず
路頭に迷うよ! 飢え死にするしか残された道はないよ!> と悲鳴が聞こえて
きそうである。豊かさの中の貧困!? セレブと貧困層が同居するアンバラン
スな国家 日本! ―その比較の対象が、世界の貧困層とではなく自国民の同
一民族での同一土俵による比較だから客観的に成り立つ―。だから 豊かさの
中の貧困 が問題となるのである。福祉の進んだ先進国中の先進国 日本が<
ご飯を食べたい!>と言って死んでいく生活保護を打ち切られた老人もいる。
―(豊かな日本では、考えられない事件である)―。これ等の卑近な事例は全
て「年金問題」に連動し帰結する。国内問題の来年の最大の政治的課題であ
る。・・・あまつさえ防衛省不祥事 守屋事件に端を発し汚職、官製談合、長年
の悪弊官僚支配天国、政治家の体たらく・・・挙げれば限がない・・・。
・・・その後に国際貢献云々の、世界の一員としての責務を果たす日本の貢献
がある。例の 新テロ特措法 や北朝鮮の非核化と、懸案の 拉致問題 の解
決、同盟国としての米国の世界再編への日本のスタンス、ロシアとの 北方4島
問題の解決、近くは中国との東シナ海の油田の問題(今回の福田政権訪中の
最大の課題であるがどう収拾するか、その成り行きが注目されている)経済問
題でも日豪のEPA、WTO、ASEANとのそれ、全て眼が離せない懸案事項ば
かりである。何もしない福田政権 と揶揄されているが、越年国会からは本領を
遺憾なく発揮して日本の国内外の懸案事項の解決を目指して指導力を発揮し
てもらいたい。それが現福田政権に対する国民の願いである。・・・
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