●シーミー=新暦4月6日~5月4日「清明祭。気候の温暖な清明祭(今
年は新暦4月4日)のころ、共同墓に一族が集まり、料理を墓前に供える。現
在は親族同士のピクニック的要素がある」
●サングァチサンニチ(3月3日)=新暦4月8日(火)「3月3日。<女の節句
>と呼ばれ、女性はこの日、浜に下り、身を清める習慣があった。<3月御重
>は、料理と赤飯、ヨモギ餅が一段ずつ詰められる。ヨモギは魔除けの意味を
持つ。<3月菓子>はこの行事に作られるお菓子。現在は潮干狩りをする姿が見られる。
●アブシバレー(4月14日ころ)=新暦5月18日(日)ころ「畦払い。各家の田
畑で除草し、害虫を駆除。仏壇に豊作を祈願する」
●ユッカヌヒー(5月4日)=新暦6月7日(土)「4日の日。昔は子供がおもちゃ
を買ってもらえる日。戦前、那覇では玩具市が軒を連ねた。またこの日は各地
でハーリーが行われた」
●グングァチグニチ(5月5日)=新暦6月8日(日)「5月5日。端午の節句。ア
マガシを作り、菖蒲(しょうぶ)のはしとともに仏壇に供え、無病息災、健康を祈
願する」
●カシチー(6月25日前後)=新暦7月27日(日)ごろ「カシチーとは強飯(お
こわ)のこと。夕飯に新米のもち米を炊いて仏壇に供え、収穫を感謝するととも
に、来年の豊作を願う」
●七夕(7月7日)=新暦8月7日(木)「本土の星祭とは違い、盆を前に先祖を
迎えるための墓掃除を行う日。墓前に線香や酒、お茶を供える」
●旧盆(7月13日~15日)=新暦8月13日(水)~15日(金)「初日のウンケ
ーは早めに、ウークイは遅めに行うのが礼儀とされる。この期間に、沖縄本島
では地元の青年会がエイサーを踊りながら集落を練り歩く姿が見られる。八重
山では、あの世から使者である あじー と おばー が、やってきて、見物人とユ
ーモラスな掛け合いをするアンガマが有名」・・・
△お迎え(ウンケー)・・・仏壇に果物、サトウキビを供える。夕方に門前で線香
をたき、家族で祖霊を迎える。七品を入れたウンケージューシーを作る。仏前
の明かりを絶やさない。
△中の日(ナカヌヒー)・・・三度の食事と間食を仏前に供える。だんごを作る家
もある。親戚回りが行われる。
△お送り(ウークイ)・・・夜、家族全員が仏前に集まり、人数分の線香を供えて
紙銭を焼く。仏壇の供え物を片付け、火のついた線香を家の外に出し、霊を送
り出す。もよもと、エイサーはウークイの後で行われるものだった。
●トーカチ(8月8日)=新暦9月7日(日)「数え八十八歳の長寿者を祝う。本
人は一番座に座り、たらいに米を盛ってトーカチに見立てた竹筒を立て、来客
に酒をふるまう」
●シバサシ(8月10日前後)=新暦9月9日(火)「柴差し。ススキと桑の枝を束
にしてサン(結び)を作り、家の周辺に差して悪霊をはらう」
●ジューグヤ(8月15日)=新暦9月14日(日)「十五夜。餅に小豆をまぶした
フチャギモチを火の神や仏壇に供え、家族の健康を祈願。餅を食べながら月
見を楽しむ」
●秋の彼岸(吉日)=新暦9月20日(土)「秋分の節に行われる祖先供養。内
容は春の彼岸に同じ」
●カジマヤー(9月7日)=新暦10月5日(日)「風車祭。数え97歳の長寿者を
祝う。本人にカジマヤー(風車)を持たせ、車で集落をパレードしたり、自治会で
祝賀会を催すことが多い」
●菊酒(9月9日)=新暦10月7日(火)「重陽の節句。酒の杯に菊の葉を浮か
べ、仏壇や火の神に供えて健康を祈願する。菊の香は邪気を払うと言われて
いる」
●カママーイ(10月1日)=新暦10月29日(水)「竈(かまど)まわり。火災予
防の行事。区内各戸に火の用心を呼びかける。竈をはじめ屋敷内を掃除す
る」
●冬至(10月24日)=新暦12月21日(日)「トゥンジージューシー(冬至雑
炊)は元来この季節に収穫されるサトイモや田芋を使った雑炊(チンヌクジュー
シー)だった。夕飯時、火の神や仏壇に供え、家族で食べて体を温める」
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