「いくつもアーチ門があるんだなあ」。「中には、そんなにえらい
人がいらしたのかなあ」。ここは、安里三叉路から泊へ行く道を約1
50メートルほど行った所の右側にあります。そこには東と西の端っ
この方に二つの碑が建てられていたのですが西側の碑は無くなっ
ていて、もう一方にある東側の碑だけしか残っていません。この崇
元寺石門(そうげんじいしもん)と下馬碑(げばひ)は1,527年に尚
清王時代に建てられたもので王家の御霊を祀っていた所です。下
馬碑には、どんなに身分が高い人でも馬から下りて歩かなければ
ならない、と書かれています。崇元寺の石垣の門は中に入る時の
第一門で三つのアーチ門口が並んでいます。戦前から国の文化財
に指定されていたのですが本堂の方は戦争で焼けて門だけが残っ
ています。アーチ型は古い時代では大変珍しく石づくり建造は日本
では沖縄が一番すぐれており石づくりの技術の高いことがわかりま
す。石門及び石廠(せきしょう)は昭和47年5月15日に国の建造
物として指定されています。また、下馬碑は昭和30年1月25日に
県の彫刻として指定されています。 (6年H君)
崇元寺には、瞬天王からずっと後世までの歴代の国王の位牌が祀
ってあります。中国の冊封使(さっぷうし=さっぽうし)が来た時に
は、ここで亡くなられた国王の祀りも行われていたのです。今で
は、石門と右側にある下馬碑だけが残っています。 (父 H)
<学習の手引き>・・・ぜひ見学して下さい。バスで見るだけでなく
手で触れてみたり、石門の長さや幅、高さなど測ってみたり半円の
アーチの幅、高さ、それから下馬碑の縦、横、高さ等、測ってみて
長い歴史の重みを感じる事が出来たらすばらしい、と思います。
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