ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

ホルモン定食

2009-03-17 11:50:52 | ホルモン・肉
「をかしら屋」のランチ一番人気はもちろん「ホルモン定食」である。

通常は680円であるが、「をかしら屋松園東黒石野店」は木・金、「をかしら屋盛岡大通店」は水・土が「ワンコインランチ」の500円となる。

お知らせしているように、3月一杯は「をかしら屋大通店開店500日祭」として両店とも「ホルモン定食」「コラー麺」「盛岡冷麺」が毎日ランチタイムは500円である。
やはり図抜けてリクエストが多いのは「ホルモン定食」であり、ネクタイ族のサラリーマンも、華やかなOLさん達も、お買い物ついでのおばはんたちも、作業服の「大ライス追加」のお父さんたちも、春休みの女子高校生たちも、昼からホルモンつっついている姿を見ると日本の将来は明るいな~と感じる。

ご存じの方も多いと思うけど、この「ホルモン定食」は豚ホルモン(大腸・小腸)、豚タン・豚レバーの盛り合わせである。

ワタシが書いたレシピには総量200グラムとあるが、もちろんそんなことはない。

ホルモンは規定量100グラムであるが、一掴み、えいやっと入れると2割がた多く入る。
多いのはきっと喜ばれると思うのが職人の人情である。

トンタンは4枚。
タンサキ、タンナカ、一番おいしいタンモトを混ぜ、調子いいときは舌のウラスジなどがおまけで入る。

レバーは驚異的だ(と盛りつけるワタシも思う)。
厚切りで斜めに大胆に切るものだから、時々、皿をはみ出す。
これも規定量は100グラムだがそんなことはない。
4枚で少なくともその5割増くらいとなる。

従って、原価計算もヘチマも無く、それでなくとも採算のとれないランチタイムは真っ赤っかなのだ(と計算するのも恐ろしいからそ知らぬ顔をしているのだが)。

毎日、何頭かの豚内臓セットを入荷しているので鮮度はいい(断言!!)。
だからレバー嫌い、あるいは食べず嫌いだった方も喜んでいただいてくれる。

なかには「タン無し」や「レバー無し」というリクエストの方もいらっしゃるが、そういうリクエストも受け付けますのでどうぞなんなりと。

タレは「自慢」の辛味噌とフルーツの香り高い醤油ダレ。
いずれも素材を味わっていただくための調味料で、甘さは控えている。
これがあの焼肉屋独特の臭いが無い理由で、ランチで頂いてもほとんど臭いを気にしなくていいから、OLさんたちも安心して食べているのだろう。
ダクトで煙を吸っているのはもちろん、食べた後に手をかいでごらん。
匂わないから。

生鮮の流通管理が難しいころの、昔ながらの甘辛いタレを今でも使っている焼肉屋さんも多いし、「焼肉はタレだ」といって濃い気のタレを好む方もいらっしゃる。
確かに甘いのは「おいしい」に通じるから時々うらやましく思ってはいるのだが、やはり「をかしら屋」はこのまんまの路線、タレが主役ではなく内臓や肉そのものが主役のホルモン屋でいくんだろう。

口に合わない方にはゴメンねというしかないかな。

鍋も北東北系の甘辛いのが主流だが、「をかしら屋」のはすっきり味でいきます。
物足りないという方も多いかと思うが、ゴメン。うちのはこうですとしか、言いようが無い。

さて、先日、地元情報誌の来月号の撮影があったのでついでに横からパチリ。
携帯の割りには結構よく写っているのでご披露します。



をかしら屋大通店開店500日祭」もまだまだ続きます。

新入学のお祝いや歓送迎会に、ぜひ「をかしら屋」をご利用ください。

んだばなっは。