ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

わいんさっぷ

2009-03-22 12:36:07 | 第1紀 食べる・飲む
「わいんさっぷ」

この店を訪れるのは二度目である。

しかし、花巻人ながら自宅から車で数分のこの店へ記憶をたどりながらたどり着くのには少し苦労した。
「あっ、行き過ぎ。」
「確かこの細~い道を入るんだ。」
「えっ、ここでいいの、行き止まりじゃないの。」
ってな会話で、はじめていく運転手の相方は首をかしげるが、やはり娘の記憶の方がたださいい。



そして、店名の由来であるリンゴ畑の中のかわいい家に着く。

靴を脱いではいる店内は、いや家のなかの吹き抜けのあるリビングには、オープンキッチンが見渡せる4席のカウンターと二人がけが二つ、四人がけがひとテーブルあり、個室も一つ。

広いテラス越しにリンゴ畑が見渡せる。

看板のカレーは、といってもメインはカレーしかないのだが、「牛すじカレー」、「オムカレー」、「ポークカレー」の三種、各700円。
これにデザートがつくセットは850円。

もちろん三人だから各種カレーを注文。
デザートとワタシは焼きリンゴ(これもワインサップという品種)。

花巻の奥さん方で店内は満員。
そしても電話がひっきりなし。
そりゃあ、初めての人がここにたどり着けるのは難しい。
店主の道案内も何回もしているんだろうが、なかなか説明が届かないようだ。

そしてお客様もうまい具合に回転している。
人気店である。
不思議な場所にある、不思議の空間。

カレーのことは日本人は誰しもそれぞれにそれぞれの想いがあろうから、詳しくは述べない。
けっこう辛口のスパイシーで酸味もある、ワタシ的には好みのルーである。
このルーはたぶん共通なのだろう、おかわりができる。

サラダ、カレーが運ばれ、あとはデザート。
なかなか充実のコースであり、それぞれが手作りである。

環境音楽(へんな名前のジャンルであるが)が静に流れ、まあ女性あこがれの居空間であるから人気なのは当然かな。

ワタシも「ホルモン屋」のウエイティングバーにこんな小さな空間が欲しいなどとわけのわからぬ事をつぶやきながら、こまごました、しかしよく考えられている小物などをチェックする。

まあ、だまされたと思っていってらっしゃい。
男一人ではちょいと気恥ずかしくなるかもしれないが、それをしのぐ心地好さのお店なのだ。

こういうところで、たっぷりと時間をかけて読みかけのペーパーブックスのページをくくるなんていうのもいいのかもしれない。