ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

解体新書「コブクロの処理について 補足」

2013-10-25 12:17:24 | 第1紀 をかしら屋


いよいよ「創業祭」も月末まで。
今日からは「週末スペシャル」の最終週である。



「盛岡冷麺」半額390円!!
39ホルモン、100円カルビ。

今日は給料日(かな?)、創業祭もあとわずかとなって予約もたくさん。
大通店の今夜は小上りが夜9時ころまで満席となっています。
各店とも、ぜひ、ご予約をお願いします。



「週末スペシャル」以外にも企画盛り沢山です。

当店HPには、



さらにお得なクーポン満載です。


さて、このブログも更新の間が多くなって、アクセス数も昨日は900と少なくなっています。
なかなか(心の)余裕がないのがホントのところ。

で、最近の「アクセス解析」をみると、やはりホルモン好きの方や内蔵・肉にかかわる業種の方が多く見られているようで、アクセスページの上位に内蔵の処理や調理方法を書いた日のものが集中しています。
塩ガツミノとか、テッポーとか、豚珍三とか、豚のオッパイとかね。
なかでもダントツ見られているのが、昨年8月15日(えっ、お盆中やん)の「コブクロの処理について(気の弱い方は見ないこと!)」で、なるほどこの得体の知れない臓物の処理方法に皆さん苦労されているのかななどと勝手に考えています。
  (まさか歌手の「コブクロ」から誘導されているわけでもあるまい)
確かに図解入りで我ながらよくできていると思いますが、なにせ「我流」。
こりゃ違うよ! なんて叫んでいる内蔵処理の鉄人さん達もいらっしゃるかと思いますが、自分なりに辿り着いた道です(まだまだ道半ばですが)。



で、昨夜、遅い時間にお客様が入ったので、接客の合間を見てコブクロを相手にまたブツブツ言いながら処理しました。
  (ブツブツ言うのはいつもの事で、内蔵と会話をしながら処理すると、なぜかホルモンさんが愛らしくなり仕事が丁寧になってくるという魔法です。)
前回の補足として写真を何点か紹介します。

あぁそう、「気の弱い方はここまで」ですよ、後は見ないで下さいね。



さて、届いたコブクロ2㎏。
いつものように、先ずは「丸」で洗います。
小腸も大腸もコブクロも他の内臓も、「丸」で洗い、「開いて」洗い、「切って」洗う。
各工程とも「水が澄むまで、気が済むまで」何度も洗います。
さっと水で洗って、次に塩をたっぷり盛って水を使わず表面をなでるように洗い、さらに水洗いを数回。
今の時期はちょうどいいのですが、冬は水道が冷たくてあかぎれになるし、夏は水道がぬるいので氷を入れたり。
そうそう営業中も仕込をしますので、急に忙しくなって中断する時は、必ず氷をぶちこみ温度の上昇を阻みます。



コブクロは左右の二本あります。
この写真は右が開いたところ、左がまだ開いていない状態です。

長いの短いの、白くてキレイなの、暗赤色でまだらなもの、コブクロそれぞれです。
当店では「コブクロL」という規格のもの、すなわち母親豚の大きく厚みのあるものを仕いれています。
スーパーでよく見かけるのは小さくキレイな未経産のコブクロ、ニュルニュルして割いていないのが一般的です。
豚の雄(おす)は血統が良いごく少数の「種付け用」以外は約6ヶ月で肉豚として肥育されます。
雌(めす)の中で繁殖用として子供を作る豚の、いわゆるお母さん豚のコブクロが「L]となります。
コブクロは子宮ですので母豚のは何度かのお産を経てがっちりとした厚みのあるものになってきます。
その厚さがコブクロの醍醐味となって焼肉用として好まれるわけです。
  (多少、思い込みも入っていますので、その道の方はフンフンと笑って見過ごして下さい)

今回、入荷したコブクロは、いつもの「L」のほかに、キレイで細いものが相当入っていました。
正直、「割く」作業的には母豚の分厚く大きい方がやりやすいので、昨夜は少し時間がかかりました。



先ずはコブクロの「つなぎ目(??解剖学的には何と言うのだろうか)」にあるピラピラをナイフを滑らすようにして取り除きます。
そしてその「つなぎ目」に沿って、内側からナイフを入れスルスルと切り裂いていきます。

この「スルスル」がスルスルといくとご機嫌なのですが、腸壁(腸じゃないけど)が薄く弱いものにあたったり、ナイフの切れが悪かったり、暗かったりして本人の目がよくとらえられなかったりすると大きく時間を要することになります。
経験がものをいうんだと思いますが、なかなか慣れないのも事実です。



これは中くらいの大きさのコブクロ。
ピラピラを取って、まっすぐにします。



こんな感じでナイフを滑らすのが「我流」。
  (ほかに方法もあると思いますが)



これは立派な「L」。
分厚くて、長くて、色がくすんで、しかもどす黒い。
しかし、洗って洗って洗うと、かなりキレイになります。
管の中にどろどろとした液体も入っていますので、まな板はそうとう汚れます。



これは、細く薄いコブクロ。
ナイフをペティーにかえますが、すぐ破れますので作業ははかどりません。
これくらいになると、なにも割かなくてもいいようにも思いますが、内容物の汚れが気になります(母豚ほどではないが)ので、習慣でついつい丁寧に割いてしまいます。



ようやく2㎏割きました。
母豚のごついの=赤黒いのと、子豚の細く白くキレイなのの違いが良くわかります。
そして、割いたものを塩と水で何度も洗います。



水が澄んだら、焼きやすく食べやすい大きさに切ります。
「L」は短めに、細いのは長めに、当店は少し大きめのカットです。

そして、切った最終のを、またまた塩で洗い、水で洗い、できあがりです。

お疲れさまでした。
読了、ありがとうございます。


お客様が帰られたのが定刻を過ぎた25時半。
片づけ終わると26時過ぎ。

こりゃ、事務所に帰って、酒の肴を作る気力はもうないやと向うはマクド。

気になっていた「マックトースト」100円也をついに購入。



そして、まさかあると思わなかった「本日発売」の「グラコロ」。
本日たって、朝マックの終わった10:30からだろうと思っていたのですが、正確に0時過ぎてから発売になったようです。

「マックトースト」、100円か~、凄い。
「グラコロ」こんにちは、毎年、今年はどんなんかなと楽しみにしています。

そんな、100円+350円の深夜。

いいとか悪いとかじゃない。
そういう時もある。



粉もん、タラ、 そして 大通店6周年によせて

2013-10-18 11:23:22 | 第1紀 をかしら屋


朝駆け・夜駆け、いや朝食・昼食・夕食・夜食・おやつに「こびり」、今週は「一人粉もん研究会」で毎食試作の「粉もん」である。

昨夜の仕事帰り、事務所兼独身寮でも「粉もん」。
「魚切れ」で昨夜はタラに粉をまぶしてオリーブオイルとバター(マーガリン)でソテーしたのだが、自分でも気づかぬ間に「粉もん」の上にトッピングしたりしている。

「をかしら屋 催事部隊」の次なるテーマは「粉もん」で、原価対策、ロス対策、売り損ね対策に
客層の拡大を狙ったビッグプロジェクトである。
今のところ第一目標として「とん平」を考えていて、今日もAmazonさんから粉が数種届いた。
昼まかないに常連氏も含めて、松園店で「粉もん試食会」をしたが、あと一歩、工夫が必要だろう。

「粉もん」「粉もん」とワタシは真っ正面から大きな課題に取り組んでいるつもりだが、従業員は「また始まった」とこっそりつぶやいたり、引いた目で遠巻きに見て見ぬふりをしている。
さもありなん、またまた新メニューという難題が襲ってくるかもしれないのだ。
ここのところ衰えているとはいえ、メニューは増えるばっかりで、なかなか減らない。
どなたかの体重とウエストみたいに。
  (ついでにエンゲル係数もね)

7年前に松園店を開店したときは、確かみひらきのメニュー表だった。
今や20ポケットの百均のクリアファイルに満載なのだから、確かに多い。
この他にも店の壁にベタベタとスポットメニューが貼ってあったり、今は創業祭だからフェアメニューも別にある。
「もう、見づらいから」と先程、常連さんに言われたばかりだが、その言葉は慣れていて、SOU・SOUと受け流している。

始まりはやはり松園店で、常連さんが増えてくるに従い、「なにか新メニューや隠しメニューはないの」というのが合い言葉のようになっていた。
和食屋さんでは魚や野菜などの季節を感じさせるメニューがあり、その都度、店に通う楽しみがあると思う。
それがホルモン・焼肉屋となると、お決まりのものだけで変化はない。
店内で調理加工すればいいのだが、厨房は基本的に肉処理中心であり加熱調理のスペースは限られている。
そこで「舌の先から尻尾まで食べ尽くす」店のコンセプトに基づいて、先ずはありとあらゆる内蔵の部位を再点検した。
それがメニュー拡大の第一歩。
お客様の欲求と、もとからの探究心の融合である。

第二は売上増進・客層拡大であった。
店の最初は内蔵と国産肉(なるべく近場のもの・県産)主体とした。
どうしても量が少なく高い牛タンや、輸入がほとんどのラム(後ほど葛巻産も扱ったが)以外は国産であった。
しかし松園・黒石野周辺の狭い商圏の中で、やはり身近の家族連れなどから「安いカルビはないの」というリクエストが増えた。
確かに和牛一筋では家族の財布にはきつい。
これが輸入のカルビを扱うきっかけ。
でも、今でもやはり輸入物はそのカルビ(丸得カルビ・中落ちカルビ)・牛タン・生ラムだけではある。

そして第三は大通店の出店である。
松園店は住宅街にあり、ほぼファミリーが主体であるが、大通店はビジネス街にありサラリーマンが客の中心である。
開店間もなく、バッカス(酒の神様)には申し訳ないが「飲み放題」というのと「宴会コース」というのがメニューに加わり、大通店では大きな売上ウエイトを占めるようになった。
そして、「しがない」サラリーマンのために(ワタシもかつてそうであった)「せんべろ」なんていうとんでもないセット物が出る。
時代も悪かった(今も消費税アップなど逆風が吹き荒れているが)。

そもそも飲食を始めるに当たってワタシが志したのは「生業(なりわい)」である。
生業:個人や家族営業で近所の方が気軽に利用している形態、店と客の距離は近く温かい、そんな業態を目指していた。
そしてもう一つ、心に決めていたのは「サラリーマンが自分の財布で気軽に飲み食いできる店」。
客単価2~3千円でたらふく呑み・腹を満たす店。
週に一・二度、ふらっと立ち寄れる店。
そんなイメージの中で、その始まりが居抜き物件を使った「ホルモン屋」だったのだ。

考えているイメージにそう間違いはなかろうと思う。
ただ、そのはじめた「ホルモン」は相当に嗜好性の高い食べ物であることは事実である。
「松園店」を出した頃は、まだ店のコンセプトの希少性におもしろがってくる客や、待ってましたとばかりに遠方からのホルモン好きも多かった。
時代の背景か「大通店」開店のころはホルモンが人気メニューとなり、サラリーマンやおじさんばかりでなく、女性客やファミリー、お子さままで幅広く客層が広がっていった。

しかし、やはり嗜好性の高いのは間違いがない。
和食やチェーン店の居酒屋と比較すると、客層も来店頻度も少ないのは否めない。

ところがご主人(ワタクシ)はホルモンにはまりにはまって「ホルモン一徹」と突き進み、バラエティーを増やしたり、短角内臓などとこだわりにはまったり、モツ鍋や一品料理を開発したりと奮戦。

これが店とお客様のいい緊張感をもたらしていると思う。
この糸を緩めれば、常連さんは離れていくだろうし、きつくすれば客層が薄くなっていくだろう。

そんな危ないところに、いま居るという自覚も、もちろんある。

さてさて、固いお話になった。
大通の6年間を、あるいは松園からの7年間をふり返るとそんな感じの突き進み方であったことは間違いない。
少しのご理解と、まだまだいかんという叱咤叱責の声もいただきたい。

もう少し6年前のあの事に触れたかったが、後回しにしよう。

「あなたはまだ若いから、悲しみを時が解決することを知らないんだわ。」

・・、しまっておくか。


では、今日、丸6年と一日目を歩みます。

グルージャ盛岡 優勝おめでとう

2013-10-14 07:26:25 | 第1紀 をかしら屋
昨日、早起きしたのだが片づけなければいけない事務処理でぎりぎりの時間までかかる。
10時試合開始はやはり少し早い気がする。
幸い(本当は出る気で一杯だったけど)、今回は早朝だし試合後のイベントもあるから出店しなくともいいという事務局側の判断で、店は出さず試合をたっぷり堪能できた。

駐車場からたくさんの方々が競技場を目指して歩いており少しあわてたが、やはり県営、観客席の数は多く、ついてみるとさほどではない。
最終戦、決勝戦としては「もうちょっぴり」という1000人を切る観客数という発表。
「白いタオルを廻して」というボランティアチームからの呼びかけで、多くのサポーターがタオルを首からかけているが、やはり岩手県人、喜びも悲しみも静かに自分の中で受け止めるのであり、そういうワタクシも大声を出すでもなく歓声を上げるでもなく静かに試合に没頭する。
J3に「あがったとして」、そのサポーターの熱狂ぶりは、やはり岩手では違うと思うし、それでいいのではないかと思う。
まぁ、ただ、ボランティアチームの応援団組に八戸みたいに「ガールズ」がいたら、少し華々しいのかなと思うのだが。
今のは熱心な男組で、少しバンカラの高校生みたいなところがあって、そりゃそれで頼もしい訳だ。

試合は皆そう思ったろうが、早く3点くらいとり安心してみたかったのだが、案の定、前半1:0、後半も数打つシュートがみな実らず、少し気を揉んだ。
前回も(秋田戦:みてはいないが)同様の30本以上のシュートでこの点数とは、「決定力」という言葉で締めくくられてもしょうがない。
練習なら全て入っていてもおかしくないだろうが、それが試合ででないとこの先苦しくなるかもしれない。
しかし左右に振りながらの展開力も感じたし、たまにはポカもあるが試合毎に守備も固くなってきたようで、コート全面を使った試合運びは他のチームとは違うなと感心。
そしてなによりキーパーの気持ちが伝わる態度に拍手をおくった。

3:0、
試合終了で3年ぶりの優勝。
臼井先生(社長:松園店の近くのお医者さん)の挨拶も、駆けつけてくれた盛岡市長の挨拶もありがたかったが、監督が示していたように一つ上のステージに上がるには、まだこれからの闘い次第だ。
Jリーグから役員の視察も来ていたようだが、Jに向けてなお一層の活躍を期待する。


PS:ワタクシ、今日は何年ぶりかの電車通勤。本日、大通店は「創業祭イベント」で「昼酒とホルモンをたしなむ会」実施です。最長11時から17時まで6時間飲み放題、豚ホルモン食べ放題、芋の子汁お振る舞いなど魅力的ですよね。これでお一人様2500円(ノンアルの方は1500円)。昼酒食らって、腹いっぺホルモン喰って、語って笑って、少し寝て、だらだらと過ごすのもいいんじゃないかな。当日参加OKですので、ぜひお寄りください。 では、

真夜中の観戦

2013-10-12 09:58:25 | 第1紀 をかしら屋
なかなか、いいとこなかったなぁ
というのが実感。
まぁ、こういうなんともしょうがない事もある。
相性ということもあろうし、いきなり次の局面で変わるということも、ままある。



昨夜は24時半過ぎから店の外あかりも半分つけて(来客はトイレを借りにきた若者一名だけ)、午前3時まで常連N氏とザックジャパンのセリビア戦をテレビ観戦した。

久し振りにものすごく混み合った金曜日の夜。
試合開始が日本時間0時40分とあれば、事務所に帰ると途中からしか見れない。
どうせそうならとN氏とあらかじめ決めていて、もうはじまる前から運転代行の予約もすませ、特大ジョッキと豚バラと豚レバーを前に、N氏以外誰もいない店内で遠慮なく大声で声援した。
束の間、ホルモン屋はスポーツバーに変わったのである。
ただ画面はアナデジ変換器をつけた14型の日本製(ORION)ブラウン管テレビであったが。。


さて、



創業祭。

三連休は、



「週末スペシャル」。
盛岡冷麺半額、39ホルモン、100円カルビ。
どうぞ、お越しください。

そして14日(月・体育の日)は大通店限定「昼酒とホルモンをたしなむ会」。
11時から17時まで6時間飲み放題・ホルモン食べ放題、お一人様2500円。
予約も入り始めました。
三連休の最終日、お父さん、一日くらい自由な日があってもいいじゃないですか。
だらだら呑んで、つまんで、話を膨らませて、笑って、ときどき寝っころがる。
そういうものをワタシは望んでいるのだ(宮沢賢治風に)。

そして、本日は「材木町よ市」。
明日は岩手県営運動公園で「グルージャ盛岡」の公式戦最終戦。
催事販売は早朝からという事務局のご計らいでなくなりましたが、個人的にはもちろん応援に行きます。
皆さんもよろしければ、優勝とJ3加盟の大きなステップになるこの決戦を応援しに来て下さい。

じゃ、

ぶだう ~ 紅伊豆を皮ごと味わう

2013-10-11 09:07:24 | 第1紀 をかしら屋
大通店の近くの山田酒店さん経営のロビンフッド。
週中を過ぎると単身赴任の胃袋が魚を恋しくなって、魚売場が田清さんであることもありこの店を訪れるのがワタシのちょっぴり贅沢な時間なのだ。

で、昨日の夕方、店を入ってすぐ右の青果売場に釘付けになった。
「紅伊豆」がある。
葡萄はすきな果物で、この紅伊豆はたぶん大迫のワインまつりの時に買い求めて以来、虜になったもの。
葡萄のシーズンの早い時期にあらわれるから、この時期はスーパーに行って見過ごさないようにしている。
ただ、貧乏なので(表現が悪いから「貧乏性なので」に変更)、一房、一盛り、一籠398円以上になるととてもかなわない。
涎を垂らして遠巻きに見つめ、足早に通りすぎるのがせいのやま。

幸い、ロビンフッドのプライスは198円で「貧乏性」な、否、「節約家」のワタシはすぐかごに入れたのだ。
  (小さな嘘、見栄。本当は葡萄なんて贅沢かな。相方におこられるかな。まぁブログに書かなきゃよかんべと、それでも売場を一周してレジに向う直前に勇気を奮ってえいやっとかごに入れたのだ。)



パッケージには「岩手葡萄の里 イーハブドリ」とあり、宮沢賢治イメージの銀河鉄道列車が描かれている。
花巻も合併で大迫町を迎えたので、葡萄の大産地となった。
賢治には「黒ぶだう」という物語があり、なんでも拡大解釈する賢治ファンによれば、それは人間と家畜の共生の物語だと解説されるが(あぁ美しい!?)、そんなこともあり最近は葡萄かすを飼料にしたという「花巻黒ぶだう牛」というブランド牛まであらわれた。

いや、余談、余談。
しかし「JAいわて花巻」の、このぶどうのパッケージはワタシは大好きである。

さて、今朝、朝食がわりに味わう。

紅伊豆は「紅富士(べにふじ)」という品種の枝変わり(突然変異)として発見された赤ブドウの一種という事らしく、「果粒が13~16gほどの大粒になるブドウで、果皮は紫紅でやや厚みがありますが身離れがよく食べやすい。果肉はとても甘くジューシーで、糖度は18~20度とかなり高く、酸味が弱いので強く刺すような甘さが感じられます。」とある。

ワタクシ的には、「ほどよい酸味も感じる爽やかな自然の甘味を持ったジューシーなぶどう」で、確かに身離れがよく、面倒くさがりには全く適している。
果皮もワタクシ的には「薄い」というのか「オイシイ」ので、まことに面倒がりやで育ちが悪い(決して母の教育のせいではない)ワタシは皮ごと種ごと食べるのだ。
スイカも種ごと食べるのだから、子供のころはなにかの童話の影響か、そのうち自分のお腹から茎が生えてくるのではないかと怯えた。
  (結果は茎ではない何かで腹がポンポコリンに育っただけである。)

そんな事をあれやこれや思い浮かべて書いている内に、一房なくなって、我が食い意地は満足感を得たのです。

さてさて、こんな事はよくあるのだが、昨夕、ロビンフッドから紅伊豆を買って店に戻ると、名刺入れを店の前に落としていった方が預かってくれた御礼にと、なんと葡萄を一箱持って来られた。
あぁ、欲望をこらえてこの日ようやく葡萄を買ったと思ったら、今度はキャンベルが。

ありがたく従業員と居合わせた常連氏でいただく。

そんなワタクシ的、葡萄の物語。

そう、街は物語であふれている。
その一つを友と語らいに来ませんか。

創業祭実施中の当店、今日から四日間は「週末スペシャル」で盛岡冷麺半額、39ホルモン、100円カルビなのです。
予約も入り始めていますので、できればお電話一本、安心できます。

じゃ、、

岩手公園の主から3度目の電話

2013-10-10 21:50:23 | 第1紀 をかしら屋
「もしもし、をかしら屋さん。
 場所はどこにあるの。」

「はい、サンビルわかりますよね。
 公園の向かい角のサンビルさんの向こう側の小路を菜園方向に左折して、ハンバーグのベルさんの並びです。」

22時ちょっと前の電話。
070、携帯からかな。

おしさん。
かなり年配の。

でも、これから来られるのかしらん。

たぶん・・・・・


この声は一度聞いていると思う。
一ヶ月前くらいの13時過ぎだったかな。
同じように「いま岩手公園だけど」。
でも、サンビルといったら知らないといった。
盛岡の人ですかと聞いたら、そうですと返事されたのだが。
だから丁寧に道順を教えた(つもり)。

そして14時、ランチタイム終了の時間を過ぎても来られなかった。

次はそう間を置かない、やはり昼だったと思う。
従業員が電話を受けた。

どこから?
と問う、ワタシに、従業員、
岩手公園にいらっしゃるって言ってました。

ひょっとしてと思った通り、前回同様、今から行くといったきり姿を現さず。

ちょっと気になる。
来られたらいいのに。
何か理由があるのか。
電話では、今にも登場しそうに普通の口調なのです。

さて、今日は引けが早かったから、ワタシ一人。
お待ちしていますよ。

PS:明日は24時過ぎてセルビア戦(正確には明後日0時半から)。仕事を切り上げても中途半端な時間。さて、店でジョッキ片手に見るか、それともお客様が早く退けて事務所で見るか。 うん、電話のおじさんも来たらいいのに。一緒に店で観戦しましょ。 ハンバーグのベルさんの並びです。

コブクロ ~ 松園店7周年によせて

2013-10-05 01:56:24 | 第1紀 をかしら屋
いま書いている「gooブログ」には(たぶん)他と同じように「アクセス解析」機能がある。
その中に「検索キーワード」ってのがあって、読者が何の言葉に惹かれて(検索して)このブログにたどり着いたのかという事なんだろう。
ここのところ上位にいるのが「コブクロ」である。
  (上位には火曜日来店された「村井沙織」ちゃんや、「チチカブ」、「第12肋骨」なんてのもある)
そして「ページごとの閲覧数」でここのところベスト3に入りっぱなしなのが、昨年8月15日の「コブクロの処理について(気の弱い方は見ないこと!)です。

本当に気の弱い方にはきのどくなので、ここには写真をアップしませんが、ワタクシなりの豚のコブクロ(子宮)の下処理の方法をこと詳しく書いています。
一般の方には気持ち悪くて迷惑かもしれませんが、同業者や精肉にたずさわるかたには少し参考になるかなと思います。(まぁ中には、間違っとるとかなんじゃこりゃとか、「コブクロに精通される」方のお怒りの声もあろうかとは思いますが。なんていうか、人それぞれ。)

ニュルニュルして、少し落ち着いた時間がないと処理に気が向かない手ごわい相手です。
なんとかできているよという程度ではあるが、ここまで来るのにはそれなりの時間と経験を要しました。
最初は先輩が教えてくれたやり方にどう近づけようかと、赤かったり黒かったりするその器官を見ながら少しばかり途方にくれていたものです。
そう「豚ナンコツ」の歩留りに目を廻したように。


そんなことを想いだしたのは、そう今日から始まる創業祭の準備をようやく終えて、一段落したからかな。
   (ブログの日付は大通店で書いていたら突然パソコンが気が狂って作業ができなかったので翌日となっています)

7年前(いや本日が創業日だから8年前かな?)の今日、10月4日に「をかしら屋」の創業店「松園店」が開店しました。
冷蔵庫一機以外はほとんど居抜きの「都合のいい」店でしたが、紹介された先輩から見せられた写真ではとうてい流行りそうもない雰囲気でしたので半年放り投げていたのですが、当時営業していた山の上のレストランの冬季休業がせまり、従業員の働き場所を見つけなきゃいけないし喰いっぷちもいるわなと、なんとか重い腰を上げて開業にこぎ着けました。
まぁ自分的にも「ホルモン屋」はやろうと思っていたし、そのキモとなるだろう「辛味噌」の開発がなんとか夏中にできたのも、いいきっかけになりました。

初代店長は東京で焼肉屋をやってきた好青年で仕事熱心。
しかし間もなく病気でダウン。
階下の事務所兼独身寮で数ヶ月同居しましたが、復帰ならず帰郷しました。
ピンチヒッターの、山の上のレストランで働いていた仕事熱心で腕のいいシェフも同じような病気で年をまたがずダウン。

残された女子二名、今の店長とT嬢、そしてワタシが山の上の店を閉めて、できたてほやほや、よちよち歩きの松園店を切り盛りすることになったわけです。

助かったのはこの女子二名、よく働く、よく笑う、よく食べる。
一緒に「これも仕事だ!」を合い言葉に、卓を囲んで毎日のようにホルモンつっつきました。
昼まかないも、そして夜も。

うん、やはり黒豚のホルモンはうまいとか、今朝どれのビガビガの内臓はいいねとか、カシラの三つに分かれたそれぞれの切り方をこうしたがどうだんべとか、コブクロはこの長さ・豚カルビはこの厚さが最適とか、ガツの薄いところを昔行った両国の居酒屋風に作ったがどうとか、ガツの厚い所を(もと勤めていた)H食品の柚子コショウを隠し味に使ってみたけどどうとか、やはり「これも仕事!」だったのです。

(もっともこの試食会をノウゲスの仕事中にやっていると、なぜかお客様が入るというジンクスが成り立ち、ようし客を呼ぶために試食会をしようなんて無茶っぷりの口実にも使いましたっけ。)

そしてもう一つ助かったのは前の職場の先輩・後輩。
ちょっと教えてくれというと、仕事の後やたぶん仕事の合間を縫って駆けつけてくれました。
この方々の技術を見よう見まねで今の店が成り立ったわけで、何があろうと感謝の気持ちは忘れません。

最初から店のコンセプトの一つに「舌の先から尻尾まで食べ尽くす」。
今でも実行していますし、店の特徴として皆さまに受け入れられた理由の一つになっていると思います。

また「豚内蔵一頭仕入れで、鮮度抜群、ボリューム満点、しかも安い」店として頑張りました。
本当に毎日毎日、ホルモンは水を何回も換えてよく手洗いました。
松園はビルの4階にあって(道路からは一階に見えますが)、冬は水道管が長いだけ水も冷たく手が切れそう、夏は少しぬるくなるので「マジに」氷を入れてホルモン洗いしたり、本当に今でもよく洗っています。
内蔵の鮮度管理もいろいろな工夫をしています。
タオル巻いたり、氷敷いたり、休日の前夜はあれこれしたり。
鮮度管理の一番の基本は「売れて」物が回ることが理想ですが、小さい店なりの工夫もあるのです。

大通店が開店するまでの一年間、冬は2番テーブルで店じまいの後に一杯やりながら寂しさをごまかしたり、春秋は裏のテラスで岩手山に沈む夕日と夕焼けを

堪能しながら風に吹かれて居眠りしたり、次第に松園の自然になれてきました。

そうそう、松園・東黒石野の方々、お客様にも恵まれました。
夜の暇なときに快くつきあってくれたお隣のY新聞の所長さん。
松園のことや商売のことを教えてくれた寿司屋の親方。
ホルモン喰えないはずだったのに、いつの間にかとりつかれた運ちゃん。
これは大通店でもそうですが、やはり盛岡のお客様は暖かいと思います。

なんだかんだいって、先輩のすすめで居抜きで入った松園店ですが、7周年を迎え、この地域に少しは根をはって溶け込めているのかなと思います。

皆さま、本当にありがとうございました。

引き続き、松園東黒石野店と従業員を支えてください。


さて、「ホルモン屋」は何を「糧」として生きているのでしょうか。

売上?
利益?
欲しいですよね。
理屈的には支持されているから売上があがり利益を得る。
でも現場で働いていると、売上はともかくとして利益は目に見えません。

確かに「売上」は心を癒します。
でも、売上の中身は一組一組、一人一人のお客様の満足の上にたっています。
ホルモンは嗜好度の高い食べ物ですから、一般受けはしません。
ホルモン好きな方に喜ばれるのが、実はワタシ達の一番の「糧」なのです。
ホルモンファンに喜ばれ、或いは叱咤されて、ワタシたちは前に進みます。

それは、7年前も、今日も、そして明日からも同じです。


7周年によせて

をかしら屋全店、本日から「創業祭」はじまります

2013-10-04 10:17:17 | 第1紀 をかしら屋
今日、10月4日が「をかしら屋」発祥の松園店の7周年。
そして18日で大通店が6周年。
ずっとよたよた歩きながら、なんとかここまで耐えてきたのも日頃の皆さまのご愛顧のおかげ。

そこで、4日から月末まで、をかしら屋全店、「創業祭」を実施します。



内容は例によって「たくさん」ありますので、詳しくは「びっくり」するくらい凄いクーポン満載のホームページを見ていただくことにして、少しずつご紹介していきます。

先ずは今日からの企画。



「100円ホルモン倍返し」。

「倍返し」って最近流行りの銀行員の物語じゃ「悪い」言葉に聞こえますが、本当は温かい心や行動に対して倍の気持ちでこたえようということ(ワタクシ的辞典)。

今回は「100円ホルモン」ご注文の方に、同じ「100円ホルモン」の無料クーポンを2枚さしあげましょうというプラン。



10日までですので、ぜひ何回でもご利用ください。



そして毎週末/金・土・日・祝日は、、、

凄い!!

1.盛岡冷麺半額 390円!

2.吉例 39ホルモン(39円です、もちろん)

3.恒例 100円カルビ!

今回は「週末」を金曜日まで広げました。

ご家族でお越しください。


そして、本日、開店7周年を迎える松園店からは、、



6日まで、
生ビール 何杯呑んでも 一杯299円。
鹿児島本格芋焼酎 七夕 ボトル なんと777円。

そして6日(日)11時~17時まで



1.恒例 駐車場「テント市」

 テント屋台では「をかしら屋」催事メニューをワタクシが用意してお待ちします。
 餃子やキムチ、新メニューのトンソクチャーシューなんかのテイクアウトも。
 そして、芋の子汁のお振る舞い
 なんと凄いのが「中古プロ食器フリマ」。0円から100円まで新品・中古の食器・プロ道具をだします。人気はビアジョッキ。今年は在庫があったかな?

2.昼酒をたしなむ会

 11時から17時まで、最長6時間飲み放題!!
 ホルモンと屋台メニューの食べ放題
 お一人様2500円!(ノンアルコールの方は1500円)
 生ビールはハートランド。
 休日、テレビの前でゴロゴロ、パチンコですっからかんより、昼酒の方がすっきりしますよ!!

ほか、まだまだあるけど、先ずは店に来てチラシとクーポンをいただいて下さい。

大通店はさっそく昨夜遅くに予約の電話もいただいて、週末は忙しそう。

お待ちしております。

ほだね、、

トンソクチャーシュー

2013-10-02 11:52:34 | 第1紀 をかしら屋
さて、昨日の「IBC684ラジオカー」ご来店&生放送。

沙織ちゃんが彼女達のホームページ「いわてタウン情報」にアップしてくれています。

どうしても見たい方は「ここクリック」して下さい。

それにしても「若い」からなのか、彼女達のページの写真の編集なんか、優れていますね。

今回はデジカメや携帯ではなく、タブレットを使っていました。

いやはや、そういう時代なんですが、いつも時代の先取りをしていたつもりの自分が、とうに追い越されてついていけないのを実感します。


IBCラジオといえば、先日の「IBCまつり」の生放送で大塚富夫さんとつい長話をしてしまいました。

番組の中で昔話に花が咲きそうになり、ディレクターが巻いていたのをいまおもいだしました。

大塚さんはもともとホルモンや辛いものは得手でないようです。

とある長寿番組の、確か二回目に「トンソク」を食べるシーン(といってもラジオ)があったのですが、これはちょっとといって逃げていたのも大塚さん。

そういうワタシも「ホルモン屋」ながら苦手なものがありまして、、

雑食動物のクセにして、ミミとハナとトンソクは、ちょっとダメなんです。



しかし、昨日の「トンソクチャーシュー」はオイシクいただきました。

これは中華名人が「コラー麺」のスープどりに使う豚足の二次利用で考えたもので、まことに「をかしら屋」らしいメニューです。

コラーゲンたっぷりのトンソクはご飯のおかず、酒の肴としてもオイシク、たぶん健康にもいいんじゃないかなと思います。

今週末の「材木町よ市」(5日)、「松園店テント市」(6日)に出品しますのでご期待ください。


それでは

新車ピカピカ684

2013-10-01 14:38:37 | 第1紀 をかしら屋
来ました、来ました。

10時ころ、今日から新車で少し点検してから行きますと電話。



着いたのはピカピカの新車、以前のより少し大きいのかな。



「IBC684ラジオカー」の到着です。


今日の担当は村井沙織ちゃん。

藤原あかねちゃんも車で待機。

10時40分からの生放送は、4日から行われる「創業祭」をテーマにお話ししました。

まぁしかし、少し時間があるし、せっかくの新車で来られた二人のレポーターに感謝して、松園店限定で「IBC684ラジオカーご来店記念企画」を今日から3日まで行うことにしました。

その一、ランチ「Newホルモン定食]+「半コラー麺」通常880円を684円で。

その二、当店名物「テッポー 一本焼き」と「塩ガツミノ(塩ホルモン)」通常1365円を半額以下の684円で。



どうぞお早めに松園店にお越しください。


さて、放送後はお二人と仕事あけの生ビールをのんでいる常連さんと「試食会」。



普段はホルモンは食べないという沙織ちゃんもテッポーに歓声。



店長の作った「トンソクチャーシュー」もうまい!!
  (今度の「材木町よ市」に出品予定)

時間ギリギリまでホルモンを楽しんだお二人でした。

じゃ、、