あれは,あれで良いのかなPART2

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玄関にカギをかけないで出かけるでしょうか?

2007年10月24日 01時33分21秒 | 裁判・犯罪
米兵の少女強姦事件について,広島県知事が「盛り場でうろうろしている未成年もどうかと思う」と発言したことに対し,「被害者に責任を転嫁している」との非難が殺到しているようです。これに対し,広島県知事は「真意は、犯罪に遭わないリスク管理について一般論として言及しようとした」と釈明しています。

藤田知事発言に非難の声(中国新聞) - goo ニュース

とにかく悪いのは米兵という認識はある

この問題,シリーズ「言葉尻」だと思います。今回の件において,米兵は別に悪くないと思っている人はいないでしょうし,少なくとも知事もそのようには考えていないはずです。
ただ,どんな犯罪もそうですが,どんなに用心しても犯罪に巻き込まれることはありますが,一方で極力予防しよう心がけていれば,ある程度犯罪に巻き込まれるリスクは少なくなります。
今回の知事の発言は,まさに「犯罪リスクの軽減」の話をしていたに過ぎないのです。
もっと分かりやすく言えば,「玄関のカギを開けたままだったから,空き巣に入られたのでは」と言っているようなものなのです。一般に,空き巣に入られないために玄関にカギをかけて出かけます。これにより,空き巣リスクは軽減します。もちろん,ピッキングやガラスを割って等の侵入があるので,100%安全とはいえませんが,少なくともある程度の抑止力にはなります。
それと同じで,性犯罪の予防も,ある程度は行えます。例えば,服装,犯罪多発地帯に近づかない,夜の一人歩きをしない等です。もちろん,これらを守っても100%安全とはいえませんが,少なくとも犯罪に巻き込まれるリスクは減ります。
今回の少女は,深夜3時に盛り場を徘徊して犯罪に巻き込まれてしまいましたが,まさしくこれは「リスクの高い行為」であったといえるのです。いわば,「玄関のカギをかけていない」状態と同じなのです。
そう考えると,広島県知事の発言に対し,目くじらを立てて批判するのはいかがなものかなとは思います。

ただ,繰り返しますが,「だから米兵は悪くない」とか「仕方がない」という理論ではありません。「カギが開いた家だから空き巣をした」という場合,「じゃあ,空き巣は無罪だよね」なんて誰も思わないはずです。それと同じです。悪いのは100%米兵なのです。ただ,リスクの問題,それだけなのです。
自分の身は自分で守る,あくまでもこれが大原則であること,この点はもう一度認識しておく必要があるでしょう。

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