あれは,あれで良いのかなPART2

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ハリーボッテーな代表質問

2007年10月04日 01時47分39秒 | 政治・選挙
福田総理就任後初の代表質問が繰り広げられ,民主党からは鳩山幹事長と長妻議員が質問を行った模様です。特に,長妻議員は80問の質問をしたことから,政府与党から結構煙たがられたようです。

民主・長妻氏、異例の詳細質問 35分で70項目(朝日新聞) - goo ニュース

作文の朗読でした

福田総理,完全に官僚作成原稿丸読みでした。まあ,最近の首相で官僚原稿丸読みでなかったのは小泉さん位でしょうから,そういう点では「今までと同じ」首相であったといえます。当然ながら,「答えたようで答えていない」という答弁が多く,中身はほとんどない内容であったといえます。
ただ,あえていえば,お父様のようにもっと「フーホーフーホー」などと言っていれば,もっと一部マニアには受けたかもしれません。

一方,長妻議員の質問,今までにはなかった個別具体的な内容の質問となりました。これ自体は,斬新的であり,一見すると非常によい質問であったかのようにも映ります。
ところが,民主党の悪い癖は,「正論はとにかくぶつければよい」と考えている節がある点です。
確かに,確かに長妻議員の質問は,国民の関心が高い具体的な内容であり,福田総理の政治姿勢を問うには十分なものであったのかもしれません。しかし,80個にも及ぶと,逆に「争点がぶれる」というリスクが発生します。
国会の代表質問なんて,リアルで見ている人の方が皆無であり,ほとんどの国民はニュース番組でその内容を確認します。ところが,質問数が多いと,まず編集で相当カットされます。そして,どこを放送するかは各報道局に委ねられますが,争点がぶれてしまうと,各社伝える内容がまちまちとなってしまうおそれがあります。そうなると,結果的に「で,長妻議員は何を質問して,福田総理はどうだったの?」という消化不良的な感想しかもてなくなってしまうのです。
正論はただぶつければよいのではなく,その中で「より重要」で「より関心の高い」事項に絞り込んでぶつけるべきなのです。事実,先の衆議院議員選挙では,民主党は正論をたくさんぶつけて勝負したが為に,逆に争点が見えなくなり,正論一本勝負の自民党が圧勝したのです。
民主党は,本当に政権を取りたいのであれば,まずこのような「プレゼン対策」を再考する必要があるでしょう。国民はどういう手段で情報を入手しているのか,というイロハからしっかり考えなおす必要があります。

こんな代表質問でしたから,結局「ぼけてしまった質問と中身のない回答」という「張りぼて代表質問」状態であったといえます。
もっとも,代表質問はイベント的要素が強いです。問題なのは,「いかに国民目線で実行するか」にあります。この点は,福田総理も強調していましたから,国民目線の政策実現を期待したいものです。

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