有り難うございましたを何度でも言いたい。この頃急にその傾向が顕著になって来ている。どうしたんだろう? 何かをしてもらったからでもない。突然言いたくなって来る。ぼんやりしていて、何も考えているふうでもないのに。
今日を生きているということが、有り難くてたまらないのだろう、きっと。ぶつぶつぶつぶつ蟹の泡のように呟いている。もちろん、誰もいないところで。
考えても考えても分かることじゃないのだ。自分が今日の日まで生かされている理由が。大事にして守られている理由が。守られて生かされている理由が。
ともかく大事にされているなあと思う。こんなに大事にされなくてならないなんて理由が分からない。見当がつかない。大事にされているっていうのは、ただ毎日を平穏に生きているということだけど。