いまという黄金の時間を生きているのだが、

いつまで生きていられるのか。誰にも分からない。

 

いつ死んでしまうのか、いつ終わりになるのか、分からない。

 

死を拒否できない。従うよりない。

 

では、生きている時間を輝かすしかない。

 

それが難しい。

 

生きている時間は黄金の時間。与えられている貴重な時間。

 

なのに、現実では、だらだらだらとして生きている。まったく薄い濃度だ。矛盾している。

 

これはどうしてなんだろう？

 

黄金の時間にする方法が分からないのだろう、きっと。濃い濃度の時間にするなんて、実際は、難しいのだ。

 

「ああ、おれはいま生きているぞ」「いまがおれの黄金の時間なんだぞ」を口に出して、みずからに言い聞かせてあげたらいいのだろうか。

お爺さん、雨の日を持て余す。

雨量は多くないが、一日中、降っていた。夕方５時になった。薄暗くなった。しとしととまだ降っている。

明日は冬至。南瓜デー。我が家の畑で獲れた南瓜がまだ１個だけ残っていた。でかい。包丁を入れて適度な大きさに切った。

切る役目はお爺さんになっている。煮物用。焼き物用。味噌汁用の３種類に。腐っていない。健康な南瓜だった。

今夜、さっそく焼き肉に加えて食べてみることになった。キャベツも切る。人参も、茸類も。それぞれ適度な大きさにした。

雨の日は畑に出ていけない。暇になる。暇を持て余す。何かしていないと時間が過ぎていかない。台所に来て家内の夕食作りを手伝った。