春巻き。今夜の料理は春巻き。
と、フライドチキン。
どれも、おいしかった。
家内にマスクを縫ってもらった。わたしの分だけではなく、こどもたちの分も、それから孫たちの分も。
家内は久しぶりでミシンを踏んでいる。いろいろ工夫を凝らして楽しんでいるようだ。
11
雀たちはもう十分わたしの友人になっている。慰めをくれている。励ましをくれている。もっとも、それはこちらの解釈なのであって、雀たちは腹が減って餌場の餌を食べに来ているだけだろう、たぶん。
12
山里は静かだ。わたしは老いている。老人の楽しみ事がそんなにたくさんあるわけじゃない。「おおい、遊ぼう」と誘いが掛かることはない。滅多にない。
9
腰痛は寝ているに限る。安静を保っているに限る。医者などには行かない、だから。マッサージもして貰わない。整骨院にも行かない。
10
じっとしている。たぶんこれが一番ベストな治療法だと思う。僕の場合は。腰痛は癖になる。何度も何度もこれが襲って来る。呻く。苦しむ。
7
炬燵の座椅子に座って、わたしは庭の様子を観察できる。遠視眼鏡に切り替えて観察をする。これでどれだけ退屈が紛れたことか。でも、長時間坐っていると痛みが来る。
8
痛みが激しくなると、ベッドまで這って行って横になる。横になっているとついつい眠ってしまう。そんな一日をもう幾日も過ごしている。
5
また激痛に走られてはたまらないから、忍耐を続ける。炬燵の座椅子に座ってじっとしている。わたしはもう数日間庭に下りていかない。
6
餌遣りは家内に頼んでいる。餌場は5箇所。そこへ友人が持ってきてくれたクダケ米を撒く。雀たちは三々五々やって来る。日没まで、来ていないときがない。
3
首を延ばしてこちらと目を合わせて、いかにも挨拶を交わしているように見えて来る。
4
ふふふ、単にこちらの思い込みなのだが。雀たちの小さな仕草が可愛い。わたしの腰の痛みはまだ全快しない。ちきちくちくと針で刺される。
1
そんなことはあるまいが、雀さんたちが次から次へ見舞いに来てくれているような気がする。
2
見舞いといっても、若葉を着けた庭の姫林檎や紅梅の木の枝に止まって、わたしのいる部屋を覗き込んでいるだけなのだが。
庭に咲いた白牡丹。
大輪一輪。キレイだ。
せっかくせっかく咲いたのに。一年に一回切りなのに。見てもらえないと寂しいだろうと思って。
家族に頼んで写真に撮ってもらった。
朝は芋粥だった。梅干しと塩昆布と高菜の一夜漬けを載せて、喉へ搔き込んだ。丼一椀のあつあつ芋粥を。禿げ頭の天辺に汗が露を作った。