光明遍照
十方世界
念仏衆生
摂取不捨
天台宗経典より。
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こうみょうへんしょう
じっぽうせかい
ねんぶつしゅじょう
せっしゅふしゃ
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光明は、あまねく十方の世界を照らしたまへり。
故にまた、念仏の衆生は、かくのごとくに、みな、み仏に摂取されて、捨てたまうことなし。
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光が十方の世界をあまねく照らしている。そのような、私たちの一人一人が光に照らされている。
生きとしいける者で、外れているものはいない。
有情も無情も。人も獣も魚も鳥も、石も木も草も、川も海も水も。
みな救いとられている。外されているものは、いない。
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故に、衆生もまた仏を念じたり。
仏と衆生とが合い念じたり。
合い念じる世界が十方に広がっているばかり。
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私たちは、安心の世界を生きているのである。恐れて恐れて暮らしているのだが、それでも私たちは、恐れることはない世界に生きているのである。
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仏教は、そういう安心を説いている。恐れる者に安心の世界を説いている。
わたしは、だから、ここに戻って来て、安心を頂く。何度も何度も、安心を頂く。