テッセンが咲きだした。
庭に白いテッセンが咲きだした。
ああ、きれいだ。写真に撮って来た。
ツツジの茂みに蔓を伸ばしている。
テッセンにはもう一つ別な名前があったが、思い出せない。
テッセンが咲きだした。
庭に白いテッセンが咲きだした。
ああ、きれいだ。写真に撮って来た。
ツツジの茂みに蔓を伸ばしている。
テッセンにはもう一つ別な名前があったが、思い出せない。
高い槙の木の、中間ほどの位置に掛けた野鳥の巣箱。
作ってくれたのは、高校時代の友人。
甥っ子の手を煩わせて、高いところに掛けてもらった巣箱だが、野鳥には見向かれもしていない。
野鳥殿は何処が気にくわないのであろう?
出入口の穴は3、5cmにしてもらった。
大きい野鳥は利用できまいが、シジュウガラ、雀なら来てくれてもよさそうなのに。
4
カシウリは甘い瓜。香りもいい。大きさも手頃だ。
一株から2~3個は収穫できるだろう。
施肥は油粕が適当らしい。何度か施肥をしてあげよう。
ま、とにかく夏の間中、苗を育てて楽しめるという算段。
さて、こちらの算段通り、上手くことがはこぶといいのだが。
3
最後に、太陽の光を十分受けられるところまで運んで行って、水撒きをして一安心した。
これで日が暮れた。
こんなことをしてこの老爺は一日が過ごせるのだ。
責任の重い仕事をしておられる方の仕事密度からすると、わたしのそれは100分の1、1000分の1ほどだろう。
2
我が家の畑で育てられるのはせいぜい3~4株だろう。
蔓を延ばすから、面積が広く要る。
大きくなって甘く熟してくると、さまざまな生きものが狙いをつけて来る。防御に気を遣う。
発芽した苗はたくさん余ってしまうだろう。
それは欲しい方に差し上げようと思う。
1
甘いカシウリを育てたくなった。
夏の暑い日に、冷たく冷やして食べるとおいしい。
種を買って来た。300円。
種蒔き用の平面16穴ポットに培養土を詰めて播き終えた。
種が相当数入っている。残ったのは来年に回した。
春の嵐が収まりを見せない。激しくはないが雨も降り続いている。
室内でも寒い。この老人は、エアコンを効かせて耐えている。
畑の菜の花も蕗の葉っぱも、吹く風に倒されて、地面すれすれまで傾いている。
僕はゆっくり室内にいてクラシックを聴いて過ごす。いい気なものだ。世相がこんなに暗いというのに。世界中が苦しんでいるというのに。
10
夫婦愛ねえ?
実践実行ねえ?
いいねえ。美しいねえ。愛し合えるっていいことだよねえ。
・・・とこの老爺は、我に帰る。
雀氏にも劣っている己が、ここで急にみすぼらしくつまらなく見えて来たのだ。
10
夫婦愛ねえ?
実践実行ねえ?
いいねえ。美しいねえ。愛し合えるっていいことだよねえ。
・・・とこの老爺は、我に帰る。
雀氏にも劣っている己が、ここで急にみすぼらしくつまらなく見えて来たのだ。
9
想像が膨らむ。
で、いまごろその子育て中の奥さんのところで、胃袋に詰めてきたクダケ米を、吐き出して、与えているところかも知れない。
美しい夫婦愛の実践だったのかも知れない。
奥さんは雨に濡れた彼を、片方の翼で抱くようにして、労いの言葉を掛けているのかもしれない。