3
お釈迦様が説法をされるときに、その場に、不動明王がお立ちになられた。
この不動明王は五大明王の中心になる明王で、偉大な威力を発揮する明王である。
衆生を憐れむが故に、青と黒の忿怒の形をして、衆生の悪業煩悩を降伏(ごうぶく)するのである。
揺るがぬ禅定精進を示して、金剛不動の石に坐しているのである。
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お釈迦様が説法をされるときに、その場に、不動明王がお立ちになられた。
この不動明王は五大明王の中心になる明王で、偉大な威力を発揮する明王である。
衆生を憐れむが故に、青と黒の忿怒の形をして、衆生の悪業煩悩を降伏(ごうぶく)するのである。
揺るがぬ禅定精進を示して、金剛不動の石に坐しているのである。
今日は不動明王を讃える経典を読んでみたくなりました。「仏説聖不動経」を開きます。これは日本で編まれた経典です。不動明王信仰の中心地は日本です。
1
爾時大会 にじだいえ
有一明王 ういつみょうおう
是大明王 ぜだいみょうおう
有大威力 うだいいりき
大悲徳故 だいひとくこ
現青黒形 げんしょうこくぎょう
大定徳故 だいじょうとくこ
坐金剛石 ざこうごうせき
2
爾(そ)の時に大会(だいえ)に、一明王有り。
是(これ) 大明王なり、大威力(だいいりき)有り。
大悲の徳の故に、青黒(しょうこく)の形を現ず。
大定の徳の故に、金剛石に坐せり。
☆
ここからこの経が始まります。
童謡「砂山」 北原白秋 作詞
1
海は荒海 向こうは佐渡よ
雀啼け啼け もう日は暮れた
みんな呼べ呼べ お星さま出たぞ
2
暮れりゃ砂山 汐鳴りばかり
雀散り散り また風荒れる
みんな散り散り もう誰も見えぬ
3
帰ろ帰ろよ 茱萸原わけて
雀さよなら さよならあした
海をさよなら さよならあした
☆
ああいいなあ。いいなあいいなあ。いい詩だなあ。白秋という詩人は悲しい歌を書くんだなあ。魂に染み込んでくるなあ。汐鳴りの音が静かに幾度も幾度も、わたしのこころの大きな白い布に染み込んでくるなあ。
こんな詩が書けたらいいなあ。どんなにいいだろうなあ。
☆
荒海の向こうは佐渡。打ち続く白い砂山。砂山には雀がいたんだ。砂山には茱萸が実をつけていたんだ。遊んでいたこどもたちが、お星さまを仰ぎながら帰って行ったんだ。うしろからど~ど~んと汐鳴りが追い掛けて来たんだ。ああ、イメージが広がるなあ。
玄関まで歩いて行けない。玄関には牡丹の鉢か置いてある。
牡丹は蕾を着けていたので、そろそろ開花を迎えているはずである。
で、家族の者に頼んで、写真を撮って来てもらった。
案の定だった。
ピンクと白が混じり合った珍しい牡丹花だった。
ああ、嬉しい。
主なしとて春な忘れそ。
美しく咲いてくれていたのだ。
わはは、わはは。
けひけひけひ、ひ。くふふふ、くふふ、ふ。
笑いはいいね。
暇だから、一人で笑ってた。
何を笑ってた?
対象はなし。
笑いたかったから笑った。
剛胆の呵々大笑、「わはは」「わっはっは」もいいが、もうちょっとトーンを下げた「けひけひ」もいい。「くふふ」もいい。
☆
決め手は対象なし。無心。無想。こころを澄んだ青空にして我が笑いを響かせる。
10
「解脱」は、輪廻からのさようならである。
われわれは三界(欲界・色界・無色界)を、回る車輪のように輪廻して、がったんごっとん経巡って行く。
太陽系軌道からの脱出のようなものだ。そうでないとこの三界の軌道内をぐるぐるぐると経巡って行く。
終わりのない円周回遊旅行はしたくない、というなら、解脱(輪廻からの脱出)をするしかない。
解脱を為し終えたあとの段階に進めたら、仏界である。そこで仏智の仏陀となる。大悲の如来となる。
☆
今日はこんなことを考えた。当て推量だから間違いだらけである。みなさんはみなさんでここんところを思量してみてくださいね。
9
で、形のある色界へ下りて来たくなる。障害物だらけの欲界を憧れる。
(・・・・とかなんとか、見て来たような嘘を吐いているが、もちろんこれは邪推である。形がない、肉体がないとこうなるだろうという想像である)
無色界の住人は、永遠のいのちを持っているが、そこに価値が見出せないのだ。見出しているのは、死がある肉体の、この欲界だけである。
8
無色界には悲喜がないのだ。悲しみもないが、喜びもない。苦しみもないから、苦を飛び台としている楽しみもない。
のんべんだらりとしているから、修行には向かない。心地よいばっかりなのだ。
それ故、何年経過してもちっとも成長がない。もとのまんまだ。抵抗する向かい風が吹いてこないと、飛行機は前進していけない。これといっしょだ。
7
もちろん寿命というのもない。生老病死するのは、物質だけの現象である。永遠にここにいてもいい。無色界は透明なのだ。
そのくせ見えている。想像を働かせることが出来るからだ。食べたい料理も出現させられる。でも、それで腹が満ちるわけではない。肉体じゃないんだから。
だから当然、死が来ない。死なない。希望しない限りは死なないでいい。そういうことになる。物質の肉体じゃないんだから。その代わり退屈だ。
6
無色界には空間がない。いらないからだ。ここに住む者は、物質ではないから、物質に必要な場所が不要となっている。
われわれ欲界に住む人間は、形を持つ。物質だから。宿るべき肉体が欠かせない。でも、精神だけになったら、宿も要らない。
だから人口密度はどれだけ濃かったとしても困らない、無色界では。うようよしていても、誰も居ないのと同じである。