７
オートメーション作業だもんね、ここまでは一連の。
８
ふう、助かるよね。一々命令や指示をしなくてすむんだものね。
９
さまざまな臓器が、五臓六腑が、全員一致の協力態勢を造ってくれるんだもんね。
１０
喰った本人は寝ていてもいいんだもんね、その後ごろりと。ラクチンできるよね。
１１
一切をおまかせできるんだもんね。
１２
それじゃ、今日はお礼を申し上げておくとするかなあ。
体内の諸器官様、臓器様まことに有り難うございます。わたしが生きていられるのはすべてみなさんのお力添えによるものです。
１
食べ物を口の中で噛んで、それから胃袋に嚥下する。
２
と、後は胃袋さんが消化してくれる。
３
胃袋さんの後は十二指腸さん、その後は小腸さん、その後は大腸さん。
４
みんながそれぞれの持ち場で役目を済ましてくれる。
５
活動に必要なエネルギーが摂取される。
６
で、最後に直腸、結腸で総合処理をして大便にする。
お昼に食べたパン。甘いパン。
四等分だった、三頭分じゃなくて。
お日様が差して来て擽ってたからだよ、きっと。
促された芍薬が庭先ににっこりと咲いた。
すかさず写真を撮って来てもらった。
促されて促されて、というのはいいなあ。
そういう関係にあるのはいいなあ。
いつも見ててくれてるってことなんだろう、それって。
玉葱畑に玉葱がどっさり。抜いてずらりと干されている。
トイレの窓からよく見えた。
あんまり大玉ではない。
特上品の部類には入れそうにないけど、新玉ねぎは新玉ねぎ。
きらりきらり光っている。艶やかに光っている。
今晩の料理に玉葱サラダをお願いした。
薄く切って軽く塩揉みしてもらうことにした。
寝ていながらあれこれ家内に注文を入れると、うるさがられそうだが。
１
日が落ちて行く。日が暮れて行く。日はやがて沈んでしまって見えなくなる。
２
見えなくはなるのだが、それは見えなくなるだけであって、消えた訳ではない。
３
その証拠に日はまた昇って来る。闇を破って現れて来る。
４
現れて来るように見えているが、日は動かないでそこにいるだけである。
５
動いたのはわれわれの住んでいる地球である。我々の方回転をしたのである。
６
どっちも動かなかったら、日は生まれなかったであろう。日は新しくもならなかったであろう。
７
われわれはわれわれで夜を作り昼を作り朝を造る。われわれは偉大なる創造者である。
８
宇宙の真理は太陽のように動かないでいるが、事象を造るためにわれわれが動いて行く。動いて動いて、われわれは明るくなったり暗くなったりする。
９
暗くなるのは明るくなるためである。明るくなるのは暗くなるためである。明るさも暗さも単独では事象になれないのだ。
１０
日が落ちて行く。日が傾いて行く。日が沈んで行く。日が見えなくなって行く。そうしないと日はまた昇って来られないからである。
９
完全無欠の調和の世界と言うことは、安らぎの世界ということだ。
１０
法界があまりにも巨大で視界に収まらないのだが、間違いもなくそこに我々は住んでいるということだ。
８
法界（ほっかい）とは真如界だ。仏陀の涅槃界（ねはんがい）だ。
ダンマの充満する世界だ。
仏の智慧と慈悲の世界だ。
我々の住む苦界とは別なところにあるのではない。同じ處に在るのだ。包み込んでいるのだ。
６
苦悩の苦界に住んでいながら、完全無欠の調和の世界＝法界に住んでもいるということだ。
これをよろこぶのだ。
７
こんなよろこび方もあるのだ。
５
ということは？
我々はまた法界のど真ん中に住んでいる、ということでもあるのだ。
こうなると俄然嬉しいじゃないか。
