祇園山はぽっかり雨霧に包まれています。

祇園山（ぎおんさん）が雨霧にけぶっています。霞んで見えています。空は一面曇り空、雨空です。

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祇園山の麓には、昔、祇園神社がありました。それで、この山のことを祇園山と呼び習わしています。いまはありません。

江戸時代前期に、我が集落のお殿様が、近くの蓮池城へ引っ越しをして行かれました。その折に、この祇園神社も引っ越しにあったようです。

我が集落は、かっては代々のお殿様の、城下町で栄えていたところです。いまは静かな里山です。

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高い山ではありません。標高２００ｍくらいです。山全体を雑木が覆っています。わたしの書斎の窓から見えています。近くに見えています。毎日見ています。

かって、山麓には蜜柑畑が連なっていましたが、蜜柑が花形の座を降りた後は衰退しました。いまは人手が入らず荒れ果てています。