２
日本の国だってそう。アメリカの後追いをしている。お母さんを追い掛ける三歳児のように。金曜の後の土曜のように、それを当然として。７４年も。
なのに、トランプさんは「日米安保条約は不平等だ」と不平を鳴らしている。日本が利益して、アメリカが不利益しているって、ぶうぶう。そっかなあ？
独立した他国のあちらにこちらに、己の国の守備兵（＝軍隊）を置いているのは、威張っている国じゃないと出来ないはず。
不平を鳴らすのが上手なトランプさん。アメリカ大統領ともなれば、こういう勿体つけが許される。
日本はこの安全保障条約によって守られているが、いざアメリカが第三国と交戦した場合に「アメリカが日本に守られることはないだろう」だと、さ。
１
今日は金曜。明日は土曜。昔から変わらないね。金曜の後は土曜が来るって決まってて、１０００年変わらない。ひょいと金曜の後に、次の次の日曜が来ているってことにはならない。たまにも、ならない。みなしずしずと後を行くことに慣れている。
これも弟が描いた絵。仏を守護する、ばっきら大将、だろうか。これもいい絵だと、兄である僕は思う。
弟は、早く退職して、仏教の勉強をしに、もう一度大学の門を潜った。そして僧侶になった。その頃には、しかし、病が重くなって、僧侶としての活動をすることはなかった。
これは死んだ弟が描いた観音さま。絵の具はなんだろう。いい絵を描いていた。弟は、兄のすることはなんでもした。そして必ず追い越し、追い抜いた。先へ先へ行った。
死んだ後ではますますいい絵を描いているだろう。その先へ行っているかもしれない。
３
お腹は泥棒ができない。これはお婆ちゃんの口癖。食べきれるだけしか食べきれないということか。容れ物が一定量なら、おいしいものをちょこちょこと喰うしかない。老人の胃袋は小さい。ご飯もお茶碗に半分以下にする。間食はしない。
晩酌をするからねえ。この分はあらかじめ全体摂取量から差し引いておかねばならない。芋焼酎を１合ほど。お湯割りにしてちびりちびり。
２
朝ご飯は納豆ご飯。不断草とオカワカメの味噌汁。豆腐も入っていたっけ。アペタイトに大玉完熟トマト中玉完熟トマトをどさりどさり。これでお腹が膨れた。ご飯のおかずはヒジキの和え物。冷凍保存されていたきんぴら牛蒡。胡瓜は切っただけでお皿に列んでた。塩っ辛い大根漬けの薄切り。朝ご飯を食べられる幸福も、お茶漬けにして喰った。
ラストは甘酒入りのヨーグルト。そしておいしい緑茶を楽しんだ。
１
なやかわら・はさわた・まあわ・わあわわっ。これが今朝の９時半のわたしの呪文。ヒラケゴマ！ 金銀財宝の蔵の大きな石の扉が、音を立てて開いた。さあ、担ぎ出そう。ただし、担ぎ出せる分。光に耀くもの軽いもの小さいものから。こけっこっこうはもう鳴いたぞ。森羅万象はどれもみな真理法蔵の形をしている。
いろんなことをして楽しんだなあ。いろんなことで苦しんだけど。いろんなことがあって悲しみもしたけど。死ぬのはいやだけど、そうするべきときが来たら、そうしようね。足りていないわけじゃない。もう十分に足りてはいるんだ。楽しいこともあれこれ楽しんできたんだしね。
お地蔵さまの絵を描きました。お地蔵さまにもこうして会えたのですからね。
７
障子の外が明るい。朝だ。朝だ。そこにいるのは朝だ。どんな顔をしているのだろう、今日の朝さんは。
障子戸をそおおっと開けて見る。おお、おおおお、美人さんじゃないか。初々しい清潔。お嫁さんにしたいよ。なってはくれまいが。じゃ、お目掛けさんになってもらおう。なんて欲を出すな。
朝さんはすぐに昼さんになってしまう人だ。
６
玉蜀黍はない。作ってもすぐに病気になってしまう。胡麻も蕎麦も作れない。挑戦したら案外作れるかも。西瓜はこれからが収獲期。薩摩芋は秋になって。
いまは芋畑は雑草に覆われている。草取りが急務だが、このごろ怠けが幅を効かせている。畑に出て行かない。この雨では出て行けなかった。梅雨が明ければ暑くなる。いよいよ無理だ。
