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The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

刊行予定翻訳待ちの海外ミステリ:その(2)

2023-03-21 | ブックレヴュー&情報
前回に続き、現時点では発売日、日本語タイトル、カバーは未発表ですので原作タイトルのままで
のご紹介です。

※ ”The Unkept Woman” アリスン・モントクレア

創元推理文庫
「ロンドン謎解き相談所 4」

【内容概略】
≪1946年、戦後ロンドン。〈ライト・ソート結婚相談所〉の経営者のひとりアイリスは、出勤前に
バーガンディ色のコートの女に尾行されていると気づく。アイリスは戦時中に情報部に所属し、スパ
イとして働いていた。その際の活動に関係しているのか? アイリスは共同経営者で貴族のグウェン
の家に数日泊めてもらうことにするが……。対照的な女性コンビが仕事と殺人事件の調査に奔走す
る大人気シリーズ第4弾!≫

以前ご紹介した『ロンドン謎解き相談所』シリーズも4作目を迎えました。
過去3作品は、
1.『ロンドン謎解き結婚相談所』
2.『女王に捧ぐ身辺調査』
3.『疑惑の入会者』


元スパイのアイリスと上流階級出身のグウェンがそれぞれのスキルを生かして謎解き、調査にと大活躍。
それぞれのキャラクターも興味深いし、謎解きも楽しめます。

※ ”Eight Perfect Murders”  ピーター・スワンソン

話題のミステリで次々楽しませてくれるピーター・スワンソンの作品です。

【内容概略】
≪雪嵐のある日、ミステリ専門書店の店主マルコムは、FBI 捜査官マルヴィの突然の訪問を受ける。
マルコムは10年前に店の公式ブログに、犯罪小説史上もっとも利口で、もっとも巧妙で、もっとも
成功確実な殺人を選んだ「8つの完全殺人」リストを掲載していた。ミルン『赤い館の秘密』』』、
クリスティ『ABC殺人事件』、ハイスミス『見知らぬ乗客』、アイルズ『殺意』……。
マルヴィによると、このリストの作品の手口に似た殺人事件が続いているという。犯人はこのリス
トに従って殺しているのでは? マルコムはマルヴィから未解決事件の情報を渡され、リストの作
品に結びつくものがないかチェックして欲しいと依頼されるが……。
著者のミステリへの愛がふんだんに込められた、謎と企みに満ちためくるめく傑作長編!≫
と紹介されています。

『そしてミランダを殺す』等の他作品とは少し雰囲気が違う内容の様に感じます。
別の意味で凄く楽しみな作品です。

※ 『探求』 シャルロッテ・リンク

(原題は、”Die Suche”)

以前、前作の『裏切り』はご紹介したと思います。


その続編になるようですね。

【内容概略】
≪昨年『裏切り』で、父親を惨殺され、孤独でみじめなロンドン警視庁刑事ケイト・リンヴィルに心
を摑まれた読者は少なくないはず。父親の家を売るために故郷に帰っていた彼女が挑んだのは、故郷
ヨークシャーで起きた少女の連続失踪事件だ。地元警察のケイレブ警部の邪魔にならない範囲で調査
を始めた彼女がもいだしたのは……? 著者らしい深い人間ドラマと二転三転するストーリー展開。
相変わらずの筆力には脱帽です。≫← 紹介にはこの様に書かれています。

シャルロッテ・リンクはドイツの作家さんです。
前作はロンドン警視庁の刑事ケイト・リンヴィルが主人公となった、なかなか重厚で複雑なストーリー
でありましたし、ケイト自身の複雑で孤独なキャラクターもある意味興味を持たせてくれました。
流石ドイツの国民的作家と言われるだけのじっくり読ませてくれる内容でした。
訳者の浅井晶子さんによれば、例えて言えば宮部みゆきさんの様な存在と書いていらっしゃいます。
その続編となれば、期待感が膨らみます。




(source : 東京創元 & etc.)