The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

Sherlock Holmes 『A Game of Shadows』 : はじめに

2017-01-06 | A Game of Shadows
ガイ・リッチー版シャーロック・ホームズ『シャドウ・ゲーム』


遂にBBC版”SHERLOCK S4”の放送が始まり、UKでは視聴した方々の検証等がネット
上で嵐の様に盛り上がっています。
UK時間8日にはE2 ”The Lying Detective” が放送になりますので より大変な事に
なりそうですね。 で、私はそんな情報を横目でチラチラ見ながらも 取りあえずDVD
到着迄大人しく待つと我慢しながら、その間も前回ご紹介した様にAXNミステリーでは
シャーロック・ホームズ特集も放送されていて 兎に角「シャーロック・ホームズ」に
満ち溢れています(嬉)

それに関連して、ガイ・リッチー版ロバート・ダウニー・Jr.のシャーロック・ホームズ
3作目の製作が発表され既に撮影開始されているのではないかと思われます。
2作目の ”A Game of Shadows”以後随分時間が経ってしまいましたが、やっと!という
事で楽しみです。

追記です
3作目が撮影開始されているというのは、噂先行の誤報だった様です。
訂正させて頂きます。

そんな訳で、今更ですが前回2作目の『シャドウ・ゲーム』”A Game of Shadows”を
思い出したので久々にDVDを引っ張り出しまして見直しましたので、粗筋を書いてみよ
うかと思い立ちました。


1作目は : ”SHERLOCK HOLMES” (2009年)でした。


2作目の”A GAME OF SHADOWS” 『シャドウ・ゲーム』は2011年制作


監督、主要出演者は1作目と同じく、

監督 : ガイ・リッチー Guy Ritchie
脚本 : ミシェル・マロ―二―&キーラン・マロ―二― Michael Mulroney & Keiran Mulroney
出演者 :
 
シャーロック・ホームズ ”Sherlock Holmes”= ロバート・ダウニー・Jr. ” Robert Downey Jr.”
ジョン・ワトソン ”Dr.John Watson” = ジュード・ロウ ” Jude Law”

  
シムザ・ヘロン ”Madam Simza Heron” = ノオミ・ラパス ” Noomi Rapas”(この方最初
気付かなかったんですが、『ミレニアム : ドラゴンタトゥーの女』のリスベストだったんですね)
ジェームズ・モリアーティー ”Prof. James Moriarty” = ジャレッド・ハリス ”Jared Harris” 

 
マイクロフト・ホームズ ” Microft Holmes” = スティーヴン・フライ ” Stephen Fry”
アイリーン・アドラー ” Irene Adler” = レイチェル・マクアダムス ” Rachel McAdams”

 
メアリー・モースタン・ワトソン  ”Mary Watson” = ケリー・ライリー ” Kelly Reilly”
レストレード警部 ”Inspector Lestrade” = エディー・マーサン  ”Eddie Marsan”

(Warner Bros. Pictures)

1作目はオリジナルストーリーでありながら 各所に正典からの引用が用いられていてハチャメチャ
ホームズ、武闘派ホームズ、又史上初ホームズより背の高いカッコ良すぎのワトソンを登場させ、
ガイ・リッチー独特の演出、独特のカメラワーク等を駆使してハリウッド製らしいホームズ作品で
当初の不安を払拭する様な楽しめる作品になっていました。
最初にこの作品を見る前は、これまでのロバート・ダウニーJr.のイメージからホームズって全く
結びつかず、果たしてどうなんだろう?と怖々見たのですが、見ているうちに何となく馴染んで(笑)
きて次第に引き込まれた事を思い出します。

この2作目は正典「最後の事件」”The Final Problem”をベースにし、ワトソンの結婚等、又引き
続きアイリーン・アドラーがチョットだけ出演、兄のマイクロフト、宿敵モリアーティー教授登場等
登場人物に関しても盛り沢山で小難しい事は言わずに楽しめる作品になっています。
ホームズとワトソンの関係の描き方に関しては前作から色々な発言もあり物議を醸して居りましたが、
個人的にはあくまでも”強い信頼感に基づいた友情、或はその延長線(?)”であると思うし(微妙)
変な先入観を持たずに見ましょう(??!)

ロバート・ダウニーJr.のホームズは相変わらずのはじけっぷりで、正典のミステリアスな部分を残し
つつも 天才でありながら奇人っぷりは凄まじく 又大人になりきれない少年だったり、時には非常に
紳士っぷりを示したり、もあるし兎に角勇猛だし、ワトソンに対する思いやりも十分あり・・・等々
非常に興味深いキャラクターになっています。
一方、ジュード・ローのワトソンはメアリーとの結婚を控え221Bを離れルンルンの日々(古!)であり
ながら、ホームズとの絆も切りがたく、事件解決に奔走する事への未練等複雑な心境の時期に入って
いますね。

ホームズのアクションシーンは相変わらず健在で 超高速カメラ(高速ファントムカメラ)を使った
カメラワーク、ホームズヴィジョン、格闘シーン、戦闘シーン等1作目より益々進化しています。
兎に角派手なホームズ作品ではありますね。

又今回のホームズ変装シーンは何とも笑っちゃう姿やら、え、えええ・・・?!の姿やらを見せて
くれます。 大サービス!(笑)
それとは異なり チョット涙をそそられたリ、胸が痛くなる様なシーンもあり、『正統派グラナダ版』
とは全く異なるテーストでありますけど、これぞガイ・リッチー版 ハリウッド版ホームズとして肩の
力を抜いて結構楽しめるので これはこれで結構気に入っています。
『グラナダ版』と比較なんてしてはいけません!



前置きが長くなりましたが、次回から本編のあらすじ、感想等に移りたいと思います。

→ Sherlock Holmes 『A Game of Shadows』 : (1)




4 コメント

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見たかったんです! (かいと)
2017-01-07 13:09:45
こんにちは。
1作目は何気なくTVで見たのですが、RDJのホームズって全くイメージ出来なかったので正直余り期待していなかったんです。 でもだんだん引き込まれて楽しみました。
原作のホームズとは異なるイメージだとは思うのですが、ハリウッドらしい作品だったと思いました。正典からの引用もちゃんと取り込まれていましたよね。 
2作目も見たくてDVDレンタルしようと思っていたのですが、手が回らず機会を逸していました。
書いて頂けると嬉しいです。
そう言えば この作品もThe Final Problemが元なんですね。シャーロックのE3の方はどうなるのか不安です。
続きお待ちしてます。♪


 
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明けましておめでとうございます (Misty)
2017-01-07 16:33:05
こんにちは。
遅ればせながら、明けましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いしますm(__)m

ガイ・リッチー版の新作が始動したんですね!うわ~楽しみです♪新春第一号のΓ情報ありがとうございます!」です。

そして記事はΓシャドウ・ゲーム」なんですね大好きなので嬉しいです~1作目もすごく面白かったけど、このΓシャドウ・ゲーム」はさらにパワーアップした感があって、キャラクターもストーリーもすごく面白かったです。マダム・シムザも結構好きだったりします。

ロバート・ダウニーJr.のホームズは、原作のイメージとはほど遠いしホントに奇人ぶりがハンパないけど、なぜか見てるうちに可愛く思えてくるんですよね。かっこよすぎるクールなワトソンとの凹凸がうまくはまってる気もします。

そして、ホームズのキャラクターははっちゃけてるのに、意外と他のキャラクターはイメージ合ってるようにも思います。モリアーティなんかイメージ的に手堅い気がしたし(原作のイメージよりは若いのかもしれませんが)、アイリーンとかメアリーも、私は違和感なく見られたし、使い方や全体に占める位置のバランスもうまいなと思いました。 そう思うのは、BBC版に不満があるから余計なのかもしれませんが…

Γシャーロック」は、一番思い入れがあるからこそ不安も大きいですが、ガイ・リッチー版は純粋に楽しみです♪この後の記事も楽しみです~
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>見たかったんです! (Ocicat)
2017-01-07 17:08:47
かいとさん、こんにちは♪
そうでしたかぁ、一作目はご存知だったんですね。
私もね余り期待していなかったんですけど 結構面白く楽しめましたね。
ホームズもワトソンも強くてアクションシーンは流石RDJですね(笑)
でも、結構丁寧に正典引用しているし馬鹿にしたもんじゃない(偉そう)です。 何たってハ
リウッドはお金使ってますし(皮肉?) これはこれで癖になります。
個人的には2作目の方が好きなんです。 そう、基本的には ”The Final Problem”です
から色々見どころ多いと思います。
ワトソンの結婚等BBC版と重なる部分も多いですしね。 中身が濃いです。
拙い書き方なので十分分かって頂けるかどうか不安ですが、なんとか頑張ってみますの
で どうぞよろしくお願い致しますね。
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>明けましておめでとうございます (Ocicat)
2017-01-07 17:15:49
Mistyさん、ご挨拶に伺わなくてスミマセンでしたm(__)m
こちらこそ遅ればせながら今年もよろしくお願い致します。

私も「シャドウ・ゲーム」好きで、久し振りに思い出しまして今更ですが書き出しました。
3作目楽しみですね。 どんな風にホームズ”帰還”するのか・・・

ホント、私も同じ様に感じます。RDJのホームズは何故か可愛いんですね(笑)
結構なオッサン(暴言)なのに、子供だし自由奔放だけどどこかピュアな感じがします。
カッコいいいワトソンとのコンビはピッタリですね。
確かに、この作品でのモリアーティー、アイリーンは良いキャラクターに作られていると思
うし、特にメアリはね この程度に描いてくれれば憎まれたリしない(又暴言)で受け入れ
られるんですけどねぇ。 マイクロフトも奇人振りでは弟を上回るけど、体格自体は正典の
イメージに近いかも知れませんね。

あ、そうそう、マダムシムザは結構好きです。男前ですよね。
彼女は「ドラゴンタトゥーの女」で(多分ご覧になっていないと思いますが)ゴスメイクだった
ので直ぐに気が付かなかったんですが、いい味出してますね。

本当にBBC版は特別な思い入れがありますから色々気になることも多いし、S4は特に
ね~(涙)ちゃんとDVD見る前から色々分かることが多くなるにつれて不安が大きくなり
自分がどう感じるのかも不安です。
その点、ガイ・リッチー版は純粋に楽しめる・・・全く同感です!
有難うございます。 お粗末ですが何とか頑張って書いてみますので、又ご意見ご指摘頂
ければ嬉しいです♪
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