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The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『薔薇の名前』TV ミニシリーズ

2019-07-07 | 海外ドラマ
”The Name of the Rose”(“Il Nome de la Rose”)

2019年3月初放送 8エピソード

あの『薔薇の名前』がドラマ化され、10月からAXNミステリーにて日本初放送となるそうです。 

『薔薇の名前』はウンベルト・エーコにより1980年に発表され、世界的なベストセラーとなった小
説です。
1986年にはショーン・コネリー主演で映画化もされています。

ショーン・コネリー好きだし、観ました。 なのですが、かなり昔の事で詳細は朧気です(もう、何
でも良く忘れる事ったら、怖ろしい位で)

原作本も読んだ記憶があるのですが、かなり昔の事とて細部はよく覚えていない点もある、という何時
ものフレーズですが、これを機会に又再読しようと思っているところ。

多くの方がご存知の事とは思いますが、概要は、
1327年 教皇ヨハネス22世時代の北イタリアのカトリック修道院を舞台に起きる怪事件の謎をフラン
シスコ会修道院バスカヴィルのウィリアムとベネディクト会の見習い修道士メルクのアドソが解き明
かしていくミステリー。

今回のドラマのキャストは、

監督 : ジャコモ・パティアート
出演:
ジョン・タトゥ―ロ : バスカヴィルのウィリアム
ルパート・エヴェレット : 異端審問官ベルナール・ギー
マイケル・エマーソン : 修道院長
ダミアン・ハーダング : アドソ


なかなか贅沢な配役です。

『薔薇の名前』の登場人物であるバスカヴィルのウィリアムはコナン・ドイルの正典シャーロック・
ホームズをモデルにしているのは明らかだと言われています。(ホームズのフルネーム、ウィリア
ム・シャーロック・スコット・ホームズと正典『バスカヴィル家の犬』からだと)。又、弟子の名前
もワトソンに似たアドソとしている点とか・・・・。

そして、鮮やかな推理をみせるウィリアムとその弟子アドソはホームズとワトソンであり、内容も
ホームズ的な探偵小説という形を借りながら言語や記号の解明に挑む人間の姿が鮮やかに描かれて
いきます。
壮大な歴史を組み込んだパスティーシュだとも言われています。

今回ドラマ版は8エピソードありますので、映画版より丁寧に描かれているのではないかと期待して
いる所です。

10月放送という事でまだ少し先の事ですので放送日などの詳細は出ていません。

↓ 短いですが trailerはこちらから
https://youtu.be/nIqwKQRTBmA


ところで、少し話が逸れますが
ルパート・エヴェレット、シャーロック・ホームズ等と書いていたら突然思い出しました。
もう5,6年以上前になるでしょうか、TVで放送されていたBBC版『シャーロック・ホームズ 淑女
殺人事件』でルパート・エヴェレットがホームズを演じていました。


2004年製作の”Sherlock Holmes : The Case of the Silk Stocking”
ルパート・エヴェレットのホームズは何となく気だるげで物憂げな、そして何故か白塗り(みたい
な)でしたが、
結構面白かったと記憶しています。
他にワトソンにはイアン・ハート、そしてマイケル・ファスペンダ―が悪役で出演していましたっけ。


放送迄大分時間がありますので、この際改めて原作を読み直します。


『薔薇の名前』上&下 ー東京創元社 (1990/2/18)
ウンベルト・エーコ(著)、河島英昭(翻訳)