これが、玄関フードにあるおいらのうちさ。一応トイレつきだよ。
みみこの手作りなんだけど、ほんと不器用だよな。
だから、おいらがかじって、リフォームしたのさ。
せっかくネズミ退治してやってるんだから、もっと豪邸にしてくれよな。
まだまだ雪深いが、春らしい日が続くようになってきた。
最近は、昼間ならダウンジャケットではなく、薄手のコートやジャンパーなどをはおっている。
そして、動物たちにも春がやってきた。
暖かくなると、ねずみくんもたくさん出てくる。
そして、そのねずみくんを狙っている1ぴきのねこ。
それが、ぶっちゃんである。
2~3日前から、連日ねずみくんを捕まえてくる。
そして、頭の方から、がぶがぶ食べるのだ。
玄関フードには、血だまりや内臓の一部、頭などが落ちていたりする。
玄関フードに入るたび、「ひいっ」と声をあげてしまう。
新聞配達の人や、クロネコヤマトの人、郵便配達の人なども、恐る恐る玄関フードの戸を開けるんだろうなあ。
申し訳ない。
しかし、ばりばりとねずみにかぶりついているぶっちゃんをじっと見ながら、「生きる」ということはこういうことなのだ、とも思うのである。