このドラマは毎週楽しみに見ていて、今の日本の情勢や政治とも比べながらいろいろ考えさせられているのですが、その感想ではなく。
今日の回で、炭鉱事故のことが取り上げられていて、いろんなことが思い出されたので、書いておきたいと思います。
私が小6の時のことでした。今でもしっかり覚えています。
学校から帰り、友だちとボールを使って遊んでいるとき、崖にボールが落ちてしまったのです。みんなで取りに行こうとああでもない、こうでもないとやっているとき、救急車がたくさん走ってきたのです。救急車や消防車、パトカーなど、こんなにあったのかというくらい、延々と続きます。初めは「私たちを助けに来たのかな」なんてのん気に言っていたのですが、あまりに多く、何かおそろしいことが起きたことを子どもながらに感じました。
家に帰ると、北炭新鉱で事故があったことがわかりました。そして、叔父は新鉱で働いており、母が電話を一生懸命していました。
どんなルートでかは覚えていないですが、叔父は命からがら逃げてきたけれど、仲間の救助のために再び中に入っていったということがわかりました。でも、叔父はその後、途中引き返さざるを得なかったようです。生きて戻ってきました。無念な思いでいっぱいだったことでしょう。
ガス事故の後、火災が起こり、結局中にたくさんの人を残したまま注水、全員で93名が犠牲となりました。
この事故で炭鉱の町夕張は終わりを告げていくことになり、さらに財政破綻にもつながっていくのですが・・・。
私の住んでいる地域はすでに炭鉱がなくなっており、炭鉱の子どもたちは少なかったけれど、それでも、何人かの友だちとお別れをすることになりました。人口はどんどん減りました。
また、高校に進むと、炭鉱の事故で父親を亡くすなど苦しい家庭事情を持っているクラスメートも多くいました。
叔父は職業訓練を受け、別の仕事に就くことになりました。
それでも、いつも暗くなっていたわけではなく、みんな一生懸命生きていた、そんなときだったと思います。
そんなことをテレビを見ながら思い出し、ぐっとこみ上げるものがありました。