みみこのneko的生活

スノーボードとねことともに・・・がんと向き合って生きる

2005.9 手術当日

2006-03-13 23:18:51 | 副腎腫瘍 手術

手術の当日、手術の予定は13時過ぎ。ごはんも水も厳禁。ごはんのおいしそうなにおいだけ楽しむ。

しばらくお風呂に入れないと思われるため、シャンプーをしておく。

その後、また座薬。15分がんばって我慢した。でも、ものは少なく、すっきりもしない。看護師さんにやはり見せたが、「まあ、いいか」みたいな感じだった。手術中ものが出たらどうしようと少し不安になるが、きっと看護師さんはそんなこと慣れているだろう。

9時頃、点滴を入れるのだが、この点滴の針がぶっとくて痛くて、すんごく辛かった。しかも、血管がとりずらいため、何度もやり直す。看護師さんもあせっていただろう。私もしんどかった・・・。これ以降は、点滴台を押しながら、移動をすることとなる。

呼び出されるまで、重松清「流星ワゴン」を読んでいた。これがまたおもしろくて、夢中になって読んでしまった。

「翌日には大部屋に戻る」ということで、タオルなど少しの荷物を持って、個室に移動。

13時、手術室へ。ベットに寝たまま移動する。なんだかドラマみたい。夫が入り口まで付き添ってくれたけど、頭がおかしくなっていたのか、ずっとへらへらしてしまった。

その後は、手術室の様子を観察する間もなく、あっという間の出来事であった。大塚愛の曲、時間を表示するデジタル時計、麻酔科のお医者さん、手術室の看護師さん、結構広々とした明るい空間。

いつの間にか体はタオルのようなものでくるまれる。体を横向きにする。痛み止めを背中に注射。その後硬膜外麻酔のチューブを背中に入れるが、どんと押される感じで痛みはない。気がつくと、若い麻酔科の先生にしがみついていた。「えへへ、ごめんなさい。」と言うと、「いいですよ。つかまっていてくださいね。」と優しい言葉。その後、別の麻酔科医師より「はい、麻酔入りますよ。」「は~い」心の中で数を数えるが、10も数えない内にもう記憶はない。

ベットの上で目が覚めた。手術室のようだ。「じゃあ、これから、手術だ」と思ったら、もう手術は終わっていたのだった。部屋に着くと、もう18時半。急に、吐き気と寒気が襲う。心配そうな両親と夫の顔。着替えなど看護師さんにしてもらって、両親と夫に会うが、声も出ない。やっとのことで、「もう大丈夫だから、帰っていいよ。」と声にならない声で言った。心配して待っていてくれたのだけど、この状態ではどうにもならない。主治医や医師たちも来てくれて、何事か話していたけど、私の状態を見て、「落ち着いたらまた話すよ。手術は無事終わったよ。」と言って帰っていった。

吐いても何にも出ない。そのうち、吐き気はおさまったが、電気毛布をしてくれても、寒気はおさまらない。でも、寒気はするのに、汗はがんがん出てくるようになった。夜中、何度パジャマを替えてもらっただろうか。起きあがれないので、体を横に向けたりしながらの着替えだ。看護師さんは、30分~1時間おきにやってきて様子をみてくれた。主治医も酸素マスクが苦しいと言ったら、遅くに見に来てくれた。朝方、寒気も発汗もおさまってきた。


スノーボード

2006-03-13 18:23:10 | snowboard

Dsc00414

知床です。昨夏、岬までガイドさんやなかまたちと歩きました。

病気が見つかったのは、それから1週間後のことでした。

ボードの写真、実はあまりないんです。これから、とってみたいけど、写真もへたくそなんです。修行しなくては・・・。

題名に入れておきながら、スノーボードについて書いていなかったのは、今シーズンは病気のことがあって少し控えていたからだ。

抗がん剤の副作用がいつどのように出るかわからなくて心配だったし、体力も以前より落ちたように感じていた。

副作用については、今のところ時々出るじんましんぐらいである。(それも、抗がん剤の副作用かはわかっていない。主治医は食べ物のせいと思っている。食いしん坊な私のことをよくわかっていらっしゃる・・・。)でも、主治医にはいつかは副腎不全などの重い副作用が出ると言われている。

そして、休職中ということで、ボードをするのは後ろめたい気持ちもあったのだ。副作用で苦しむことなくここまでくるとは、主治医も他の医師たちも私も予想していなかったのだが・・・。

とはいえ、余命がどこまであるのかわからないことを考えると、やりたいことはできるときにやっておきたい。ということで・・・、やっぱり我慢できずボードは体調をみながら細々続けている。

バックカントリーはガイドさんやなかまに迷惑をかけても困るし、体力的にも今は自信がなく、控えているため、スキー場ばかりだけど、やっぱり楽しい!

今日は、意外にもパウダースノーを満喫して、大満足の一日だった!いつまでも、こういう平和な日々が続くといいなあ・・・。