みみこのneko的生活

スノーボードとねことともに・・・がんと向き合って生きる

副腎腫瘍について

2006-03-23 22:10:55 | 副腎腫瘍 発見!

腫瘍と聞いて、私はがんかと一番に思いました。しかし、副腎腫瘍でがんであることは10%程度と言われているそうです。なので、良性であることが多いということです。

そして、副腎からは各種ホルモンが出ているため、腫瘍は、非機能性と機能性に分けられます。

非機能性の場合は、無症状です。

しかし、機能性の場合は、ホルモン分泌に異常がおこっているため、症状があり、病名もついています。(ただし、症状が少ない場合もあるようです)

例えば、

コルチゾールが過剰分泌している場合、クッシング症候群

アルドステロンが過剰分泌している場合、原発性アルドステロン症

カテコラミンが過剰分泌している場合、褐色細胞腫

性ホルモンが過剰分泌している場合、男性化腫瘍

などです。

このように腫瘍からもホルモンが分泌してしまう場合があることが、この腫瘍のやっかいなところなのでしょうね。

でも、副腎腫瘍はなかなか見つかりづらいようで、検診などで偶然見つかるということも多いようです。(私です)

症状があったとしても、たいしたことないかな~なんて思っちゃったりすることもあるし・・・。(これも、私です)

副腎腫瘍とわかったら、たぶんホルモン検査となると思いますが、しっかり調べてもらって、医師とよく話し合うことが大切かと思います。

ちなみに、副腎腫瘍とわかってから、検索をして、いろいろなHPを見ましたが、「名古屋大学医学部付属病院 乳腺・内分泌外科」のHPは大変参考になりました。今も時々見ています。


2005.8末 転院

2006-03-06 21:48:15 | 副腎腫瘍 発見!

検査結果を聞く前の晩、自宅にHさんが私のことを心配して電話をかけてきてくださった。Hさんは先輩として尊敬もしているし、大好きな人だ。

内容は病院についてだった。現在の病院にかかるべきか、セカンドオピニオンを受けるべきか。夫にも他のもっと大きな病院の方がいいんじゃないのかと言われたことがあったが、私は自宅からも近く、医師のことも信頼していたので、ここでお世話になろうとほぼ決めていた。が、私もHさんのアドバイスを聞いて、一晩考えることにした。Hさんの言葉はとてもありがたくて、涙が出た。

翌日、夫と共に病院へ。

腫瘍は右副腎についており6cmはあること、副腎腫瘍自体少ないけれどそのなかでもがんであることは少ないこと、手術でとるべきであること、腹腔鏡手術でしたいがぎりぎりの大きさであること、腹腔鏡であれば体への負担も少なく1週間ほどで退院も可能であること、性ホルモンの過剰分泌が考えられること、がんか否かはとってみないとわからないが副腎腫瘍の病理は難しいことなどの説明があった。

説明は丁寧で、医師に対して安心感がもてた。しかし、心苦しくもあったのだが、思い切ってセカンドオピニオンを受けたいことを話した。設備や看護体制などの不安がぬぐえなかったのだ。

医師は紹介先として大学病院を考えていたようだが、もう一人の医師のアドバイスで別の総合病院を紹介される。私のように性ホルモンの過剰分泌というタイプの副腎腫瘍は珍しいため、大学病院だと検査が長引くのではないかという懸念があったのだろう。私はとにかく早く手術をして、職場に戻ることを強く望んでいたから、ありがたくそのようにさせていただいた。

それは、正解だったと思うし、今も紹介してくれたこの二人の医師にはとても感謝している。できれば、主治医はこのお二人で、病院は今の病院っていうのがよかったなあなんて、時々思うことがあったけど・・・。あっ、嘘です。H先生(現在の主治医)ごめんなさい。H先生も好きですから!


2005.8 検査入院

2006-03-06 21:20:27 | 副腎腫瘍 発見!

人間ドック翌日、紹介状を持って、地元の総合病院へ。とても明るくて親切丁寧な先生で、病気について詳しく説明してくれる。

副腎腫瘍の種類や症状などを詳しく話してくださったが、そのなかの「性ホルモンを分泌するタイプはめったにないけど、がんである可能性が高い」との話が心にひっかかる。どうも私のタイプは性ホルモンタイプのように思われたからだ。血圧、血糖値などは正常。ただ一つ、ここ何年も体毛の濃さは気になっていたのだ。医師には生理が止まったりはしていないからそれはないかもと言われていたけど、でも、この言葉を忘れることはずっとできなかった。

が、まずはCT検査の予約をして、その後検査入院をすることが決まる。

両親には人間ドックの数日後に思い切って話した。「早く見つかってよかったね。なんで人間ドック受けたの?えらいね。」との反応。見かけ上は動揺がないようで、ほっと一安心。しかし、内心はびっくりもしただろうし、心配だったことだろう。私もなにより両親に話すことが一番つらいことだった。

CT検査の時、夫がついてきてくれた。だんだんと病気の実感が湧いて、弱気になってきた頃だった。

5日間の検査入院。

レントゲン、心電図、24時間蓄尿、早朝の採血、深夜の採血を行う。ホルモンはいつも一定量出ているわけではないので、尿は24時間ためないとならないし、採血も早朝や深夜に行うのだ。尿は一日ためるなんて初めてだったから、一日でこんなにおしっこしてるんだとか感心したりしていた。夜は大丈夫だったけど、朝、看護師さんに起こされていきなり見るのが注射の針なのはこわかった!

私にとって何より大事な食事は、煮物とか魚とか年配向けの献立ばかりだったけど、味はおいしかった!満足。

夫も毎日お見舞いに来てくれて、感謝でいっぱいだった。

ちなみに、職場にはお見舞いは断っていた。検査入院だったってこともあるけど、パジャマでだらだらしている姿を見られたくなかった。しかし、職場にはただただ申し訳ない気持ちでいっぱいだった。私の受け持つ仕事はみんなにかかってくるから・・・。でも、心配し、温かく私を見守ってくれた職場の皆さんにも感謝、感謝だった。

しかし、病気のショックはあったけど、検査入院の気楽さもあり、久々に本を読んだりしてのんびり穏やかに過ごしていた。考えてみたら、働いてからこんなにただただのんびりするの初めてかも・・・、よし!どうせなら満喫しようと思えてきたのであった。


2005.7 人間ドック

2006-03-06 20:58:40 | 副腎腫瘍 発見!

7月中旬、知床トレッキングに行き、すばらしいガイドさんやなかまとともに、厳しくも美しい自然、そこで暮らす人々に出会い、心から感動し、充実した時間を過ごした。自分にもちょっぴり自信がついた旅でもあった。

しかし、その1週間後、たまたま受けてみた人間ドックの超音波検査(エコー)で副腎腫瘍が見つかった!とにかくびっくり!こんなに元気なのに~?!

人間ドックでは、午前に一通りの検査、午後に医師によるお話。体力チェックでは、実年齢より8才若く判定されていて、大満足していた矢先の病気の告知であった。医師は、同年代の女性医師。ががーんとショックを受けつつ、「がんなんでしょうか?」と聞くと、「それは詳しく調べなければわかりませんが・・・、私も同年代の女性なので、ショックです。」ショックに追い打ちをかけられる。ぼーっとしたまま自宅へ。

まず夫に話し、弟にメールで報告する。両親には・・・言えなかった。