みみこのneko的生活

スノーボードとねことともに・・・がんと向き合って生きる

米原万里さんの訃報

2006-05-29 22:14:07 | 健康・病気

Asahibannosawa03_2005122昨年の1月、旭岳に行ったときの写真です。この時期には珍しく晴れ間も見える天気でしたが、雪はいまひとつだったです。

でも、前日にテントをはって寒いなか泊まり、宴会をしたのは楽しかったし、夜中に見たダイヤモンド・ダストもきれいだったなあ。これもいい思い出の一つです。

夕刊に、米原万里さんの訃報が出ていました。56歳、卵巣がんだったそうです。

米原万里さんは、ロシア語の翻訳者、作家、コメンテーターとして有名ですが、闘病中とは知りませんでした。

私も入院中にエッセイ「ヒトのオスは飼わないの?」と「ガセネッタ・シモネッタ」を読みました。共感できるところが多くあり、文章もとてもおもしろくて一気に読んでしまい、とても才能のある方なんだなあと思っていました。いつか小説も読みたいなあと思っていたのですが・・・。

そして、ねこ(確か・・・無理ちゃんと道理ちゃんというねこちゃんもいたはず)を飼っていらっしゃることからもなんだか身近に感じていただけに、ショックを受けました。

介護されていたお母さんはすでに亡くなられていたようですが、のらちゃんの犬やねこたちを引き取って一緒に暮らしながら、広く才能を発揮していただけに、無念の思いもあるのではないかと思います。

正しい情報かはわかりませんが、ネットでみたところによると、腹腔鏡手術で卵巣嚢腫を摘出後がん(Ⅰ期だったようです)と判明、手術での卵巣・子宮の摘出と抗がん剤治療を医師にすすめられるのを断って代替治療をいろいろ試されたそうですが、1年数ヶ月後に再発し、その後は抗がん剤治療をしていたようです。週刊文春の読書日記でご自分の闘病生活について書かれていたそうです。

卵巣がんは、進行がはやいけれど、抗がん剤も効きやすいケースが多いと聞いていましたが、いろいろと難しい状況だったのでしょうか。

絵門ゆう子さんの場合もそうでしたし、先日柳原和子さんのお話を講演で聞いてもそう思いましたが、その時その時でどんな治療を選択するかというのはなかなか難しいものです。

その人の性格、人生観や生きてきた経歴にもよるでしょうし、そのときの出会い(特に医療者になりますが・・・)にもよると思うのですが。

でも、その選択が米原さんの納得できるものであったなら、いいな・・・。

米原さんの残した言葉の数々、著書の数々はこれからも残っていきます。そのなかで、米原さんは生き続けることでしょう。

どうぞ安らかに。


フェアトレード・フェスタ

2006-05-28 20:35:07 | 日記・エッセイ・コラム

  RairakkuBanguradishukareDsc00849

①雨に濡れたライラックがきれいでした。

②バングラデシュカレーはスパイシーでおいしかったです。水はいっさい使っていないそうです。

③今日のお買い物(パレスチナのカップ2ことお皿、ネパールカレーのスパイス、フェアトレードチョコ、フェアトレードコーヒー、バングラデシュのジュートバック)をチェックするにゃんた

「また何かいっぱい買ってきたのにゃ。おいらのはないの?」       

今日は、フェアトレード・フェスタに行ってきました。

11時半頃、到着。まずは、500円を払って、多目的ホールへ。多目的ホールでは、無国籍食堂とバザールをやっていました。

小さなホールは、人で埋め尽くされ、大にぎわい。まずは、腹ごしらえで玄米ご飯カフェ「じょじょ」のおにぎりを食べ、一つ一つのお店を回ってみました。

野菜、コーヒーやお茶、ジュースなどの飲み物、カレーなどの食べ物、お菓子、パン、雑貨、アクセサリー、洋服などなど、フェアトレード製品を中心にさまざまなものがあり、買い物好きの私はわくわく!

途中、ステージで行われている踊りやファッションショーを見ながら、バングラデシュカレーを食べたり、コーヒーを飲んだりもしました。そうそう、「じょじょ」で占いもしてもらいました。

午後1時からは、「NGOの働き、ベトナムの農村と都市」のワークショップに参加。ベトナムの現実やNGOの果たしている役割が少しわかりました。

東ティモールやバングラデシュ、ジンバブエのお話を聞くワークショップにも興味がありましたが、遅くなるし、疲れたので、帰りました。

おいしいものを食べたり、買い物をしたり、勉強をしたりと、今日もいい一日でした。


新聞記事より~日本の医療

2006-05-28 09:09:30 | 健康・病気

  Ringo_no_hana TanboIne

先日、田植えのお手伝いをしてきました。昔の人は、全部人や家畜などの手でやったのだから、すごいな。今でも農業は大変だけど、食を担う大事でやりがいのあるお仕事ですよね。学ぶことや買うことで応援していきたいです。

こりんご(だと思うんだけど)の花が咲いていました。

道新5月14日の「はなし 抄」欄で、長野県南相木村の診療所医師の色平さんの講演「命の値段を問う」からのお話が載っていました。

日本の医療の特徴を「手薄い(医師でいえば、あと12万人くらいいないとOECD諸国並にはならない)」と指摘しています。

さらに、医療費についても、政府は伸びを問題視していますが、国際的に比較すると、2001年のGDPに占める医療費の割合は、7.8%で、上から17番目で決して高くはないのだそうです。

そして、先進国で低いとされる医療費は、実は手薄い医療体制と国民の高い自己負担で支えられていると指摘しています。

このまま医療制度改革がすすめば、患者の自己負担はさらに増え、医師の負担もさらに増え、病院や福祉施設に入れない高齢者も増えることでしょう。実際、そうなりつつあると思います。

そうなると、色平さんの講演の題名通り命に値段のつくという状況になっていきます。

実際、がん患者となって、私はすでに命に値段がつくんだなと実感しています。だって、抗がん剤治療ってすごくお金がかかるんです。定期的な検査代だって、ばかにはなりません。

今、CMなどでがん保険や医療保険がさかんに宣伝されていますが、増える自己負担に対して自分で対応しなければならない時代に入っているのでしょう。

でも、景気回復と言われてはいますが、雇用が不安定で労働条件も厳しくなっているこの時代、その保険に入れない人だっているでしょう。

憲法のいうような、法の下の平等(第14条)、生存権(第25条)が保障される社会であってほしいし、そうなるよう政府には努力をしてほしいと思っています。


「デイジー」

2006-05-27 22:55:13 | 映画

200506200000444200506200255_00 今日も腰痛がつらい夫。映画ならなんとか・・・ということで、映画を見に行きました。

監督は私の好きな映画の一つでもある「インファナル・アフェア」でおなじみのアンドリュー・ラウ。

主演はチョン・ジヒョン、チョン・ウソン。「猟奇的な彼女」「頭の中の消しゴム」など話題になったけど、見たことはありません。

この香港チームと韓国チームがオランダを舞台にどんな映画を作ったのか、CMを見て気になったので行ってきました。

いや~、よかったです。

すごく悲しい切ないお話なんですが、一人の女性をいちずに想い続ける男性の姿にグッとくるものがあるし、三人の思いが交錯する様子がよく描かれていると思います。

映像はすごくきれいで、オランダ(アムステルダム)の町並みや風景、部屋のインテリアなどもすてきだし、見せ方も上手。

三度ほど出てくる銃撃戦もさすがアンドリュー・ラウ!な出来。

そして、何より俳優がみんなすてき。ジヒョンちゃんもかわいい。

でも、何と言っても、ウソンさま~。

突然私のなかのランキング第1位に躍り出ました。今まではクオン・サンウが第1位、ウオン・ビンが第2位だったけど、今は繰り下がりました。

ちょっとした表情やしぐさ、身のこなし、すごく魅力的です。ちょっと照れたような表情やじっと見つめる切ない表情にキュンとなってしまいました・・・。映画の中のファッションもよかったなあ。

ああ、ウソンさま~。札幌にも来ていたらしく、お会いしたかったです・・・。


最近のお仕事

2006-05-24 22:19:50 | 日記・エッセイ・コラム

Usi通勤途中に、牧場があります。

近づいて写真をとったら、このあとさ~っと逃げられちゃいました。不審人物と思われたか?

田んぼも、先週から今週にかけて田植えをしているところが多いです。

同様の職場も多いと思いますが、私の職場も年々仕事はハードに、給料は安くなってきています。そして、成果によって給料が変わるしくみもそのうち取り入れられるのではないかと思います。

今日は残業しつつおねえさんとちょっと愚痴。

私たちは二人とも熱血な仕事ぶりではないかもしれないけど、この仕事が嫌いなわけではなく、やりがいを感じているし、自分の仕事はそれなりにちゃんとしていると思います。

でも、でも・・・・、最近は心も体も疲れ気味。なんでかな?

超過勤務や給料の問題もあるけど、最近はなんだか労力のわりに努力が報われない・・・そんな気がするからなのかな。価値観のようなものも変わってきている気もするし。

でも、おねえさんにも言ったんだけど、こう思うんです。

職場には、いろんな人がいないといけないんじゃないかな。熱血でバリバリしてる人、まじめな人もいてもいいけど、のんびりしている人やちょっと不まじめな人も必要だし、病気やハンデがある人も必要なんじゃないかな。

そして、実は、ちょっと不まじめだったり、病気やハンデがあったり、ちょっと反抗的な人の方がものごとの本質をちゃんをみているのかもしれない。

自分は向いていないとかだめだとか思うときもあるけど、それぞれに必要な存在なんじゃないかな。

だから、しんどいときもあるけど、ちょっと肩の力抜いて、時々愚痴りながら、仕事を続けていきたいし、大好きなおねえさんにも続けていってほしいな、ってそう思うんです。