①②バリでは、丸一日寝込み、その後も体調が完璧ではなかったので、いつものように読書三昧とはいきませんでした。でも、体調がかなり復調したサヌールでは、プールサイドでのんびり読書ができました。
北大路公子『石の裏にも三年~キミコのダンゴ虫的日常』集英社文庫→体調があまり良くないと、なかなか重たい内容のものには手が伸びず、キミコさんと大泉さんにはだいぶ精神的にも助けられました。キミコさんのエッセイは本当に面白い!大好き!私はキミコさんのように酒飲みではないけれど、札幌在住ということやぐうたらなところにすごく共感を持ってしまいます。でも、キミコさんの親孝行なところは見習わなくちゃなあ。巻末の北海道在住作家さんたちとのご当地座談会も面白かったです。
半藤一利『あの戦争と日本人』文春文庫→今のこの時代、読むべき一冊。戦争や今の日本の状況にはいろいろな考え方があるし、あっていいと思うけれど、歴史の事実を繰り返し繰り返し振り返って、その意味を問い直す必要があると思います。半藤さんの本はいろいろ出ていますが、これも何度も読み返したいです。
大泉洋『大泉エッセイ~僕が綴った16年』角川文庫→子猫ちゃんとまではいかないけれど、洋ちゃんはやっぱり好き。入院中、家に帰る度に「どうでしょう」を見て気持ちが落ち着いた気がします。大泉ファンは身近にも多いけれど、あまりこの本を評価している人はいなかったんです。でも、私はとっても楽しく読めました。大泉さんって、もっとドライな感じなのかなって思っていたけど、じいさんをテーマにしたエッセイではちょっと泣けました。
③④バリに行く前に読んだ本です。
矢部宏治『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』集英社→目から鱗な一冊でした。これも、戦後70年の節目に読んでよかったと思いました。結局は、新しく出てくるさまざまな資料もみながらこれまでの歴史を紐解き、裏にあるものを暴き、アメリカとの関係を今後どうするのか、本当の意味で独立するということはどういうことなのか、みんなで考えないといけないのではないかと思いました。幅広く、いろんな考えの人たちに読んでほしいなあ。
谷口真由美『日本国憲法 大阪おばちゃん語訳』文藝春秋→日本国憲法の本は、いろいろ読んだけれど、これは読みやすいし、わかりやすいと思います。谷口さん、今は時々テレビにもコメンテーターとして出られていますが、昨年、講演会でお話を聞きました。この時も憲法の話だったんですが、とてもわかりやすく楽しく、ズバッとお話してくださり、憲法を身近に感じることができました。大阪弁っていうのもいいんでしょう。これを読んだ後に、自民党草案を読むと、違いがわかりやすいと思います。話題になるのは9条ばかりな憲法ですが、あえて9条以外、特に後半部に注目したいです。
⑤⑥バリ旅前後に読んだ本です。
鈴木真『猫医者に訊け!』KADOKAWA→くるねこさんの本でよく出てくる猫医者こと鈴木先生。ねこについて知っていることも多かったけど、ねこについての考え方でなるほど~と思うことがいろいろありました。「はじめに」で、猫を地球上で一番進化したほ乳類かな!?とした鈴木先生。思わず、頷いてしまった私です。
スズシロ『ほんとねこ』学研→ねこと本が好きな人はきっと気に入ると思います。絵もかわいいし、進め方も上手で、おもしろいです。
野田サトル『ゴールデンカムイ・3』ヤングジャンプコミックス→ちょっとグロいシーンも多いため、万人にはおすすめできません。でも、歴史とアイヌの文化をからめてすすむお話はなかなかおもしろいし、興味深いです。特に、アイヌについては、よく調べていて、どさんことして勉強になります。