みみこのneko的生活

スノーボードとねことともに・・・がんと向き合って生きる

よぎょさんのこと

2009-04-26 21:52:15 | 抗がん剤治療開始

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①我が家の畑で福寿草とともに最初に咲いた花。

②昨日のキロロから見えた余市岳。思ったよりいい天気のなか、気持ちよく滑れました。

よぎょさんが旅立っていきました。

彼女とはブログを始めた頃からやりとりが始まったように思います。

彼女の書く文章はまっすぐで、あたたかさと聡明さがありました。

本や映画、旅が好きなところにも惹かれました。

「リレー・フォー・ライフ芦屋」に彼女も来てくれ、一緒に語らいながら歩くこともできました。

想像通りのあたたかく、優しく、明るく、聡明な、笑顔の素敵な人でした。

よぎょさんは多重がんの患者さんでした。

そして、Sさんもそうでした。

2つ目のがんは二人とも同じ部位で、前半の経過はかなり違うものの、タイプも似たものであったようです。

なので、Sさんの経過をそばで見ていて、よぎょさんの体調も相当悪いものなのではと思い、心配していました。

Sさんは、昨年秋に治療を一時やめたいと医師に伝えたところ、治療をしないのなら別の病院へ行くよう言われました。

Sさんはずっと同じ病院でみてもらいたいと思っていたようだったけれど、彼女はホスピス病棟のある病院をいくつか紹介してもらい、自ら足を運び、一番納得できた病院へ行くことを決めました。

よぎょさんも病院のことでは相当悩まれていたのではと思います。本当は彼女もずっと同じ病院でみてもらいたかったんだろうけれど、でも、その時どきにしっかり自分で考えて選択をしてきたことは彼女らしいし、すごいと思っています。

医療に救われたり、絶望したりしながらも、自分の頭でしっかり考え、選択し、前を向いて生きてきた二人。

私も彼女たちとともに今の医療ってこれでいいのかなと疑問に思ったり、時には怒りを感じたりもしてきました。

医療については、私一人の力でどうにかなるものでもないけれど、自分もその時々で自分の頭でしっかり考え、医師や周りの人たちと相談しながら、前へすすんでいきたいし、これからあるべき医療についてずっと考えていきたいし、時には当事者として声を上げていければと思っています。

よぎょさん、おつかれさま。ゆっくり休んでください。

出会えて、本当に良かったよ。


いっぱい遊びました♪

2009-04-19 21:05:08 | snowboard

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①土曜日は貸し切りゲレンデを雪上車でのぼって滑りました。ぜいたくな一日でした。この日は帰る頃から雪がチラチラ。さすがキロロです。

②今日のキロロ。奥には余市岳。まだまだ雪いっぱいです。

③2日連続で食べてしまったメロンパン。サクサクふわふわです。

4月に入り、心身ともに落ち着かない毎日を過ごしています。

職場が変わってもやることは同じ・・・と思っていても、それぞれの職場でやり方が違ったりするし、まだお互いに分かり合えていないなかまと仕事をすすめていくわけで、どこか緊張していたり、力が入っていたりするのでしょう。

毎日帰ってきたら、げっそりとしていました。(とはいっても、体重は全く変わらないのがまた悲しい・・・。)

先週の土日はなかなかいい天気だったのに、歓迎会疲れも伴って、朝全く起きられず、夫には申し訳なかったのですが、のんびりさせてもらいました。

でも、今週は思いっきり遊びました。

やっぱり疲れは残る体でしたが、思い切って出かけて良かった!

土曜日は、キロロのレッスンへ。朝里のコースを貸し切って、プロに教えてもらう贅沢なレッスン。

私は滑りチームに入って、奥山麻紀ちゃん、川田ノンちゃん、川田さっちゃんに滑りをみっちり教えてもらいました。「前よりもうまくなってる!」と言われ、嬉しかった~。

きっとデカチョウさんのレッスンのおかげだなあ。上半身の使い方が良くなってきたみたい。でも、指摘されたのは、フロントサイドターンの時の姿勢。もうちょっと前(横)を見て、体を起こした方が良いと言われました。

ほめられて嬉しかったけれど、やっぱり三人の滑りを見ているとほれぼれします。特に、麻紀ちゃんの滑りはすごい。もっともっとうまくなりたいと思いました。

そして、その日は帰らずにキロロのピアノにお泊まり。

温泉入って、ビール飲んで、お寿司食べて、あっという間に夢のなか。

今日は、プロのみなさんとのセッションに参加。

午前中は渡辺しんちゃんとノンちゃん、午後は麻紀ちゃんとデカチョウさんのグループでした。

後ろからついて行って、ちょいと小技のマネしてみたり、滑りを観察してみたりと楽しいセッションでした。

プロのみなさんに教えてもらったり、一緒に滑ったりととっても楽しかったし、友だちが少ない私たち夫婦にとってはここでいろんな人たちに出会えることもまたうれしいことです。

出会ったいろんな人たちに感謝感謝、そして、これからもよろしくなのです。


Sさんのこと

2009-04-12 21:38:26 | 抗がん剤治療開始

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①にゃんた ②みーみー ③ぶっちゃん 

うちのにゃんず。彼女から「カリカリ」をプレゼントしようと言われたこともありました。でも、カリカリじゃなくて、図書券が送られてきました。「みみこさんは、入院中よく本を読んでいたよね。」と。彼女は入院中の私の姿を知る数少ない人の一人でした。

Sさんと出会ったのは、約3年半前。

偶然同じ病室になって以来、退院してからも通院の時などご飯を食べたり、お茶をしたりしては、好きなスポーツのことや、それぞれの近況や思いを語り合ってきました。

力まずに話せる、弱音も話せる、家族にも話せないような「病気」や「生」や「死」について話し合える友だちでした。

ずっとこうやって励まし合って生きていきたいねと話し合っていたけれど、彼女に二つめのがんが見つかり、手術後、余命宣告をされたと聞いたのは一昨年のこと。

そして、少しずつ体調が悪くなっていくなかで、出会った頃からずっと続けてきていた治療を昨年秋より一旦休み、自らホスピスを選びました。体が動くうちにとさまざまな持ち物を整理し、法的な手続きもすすめ、仕事も退職の手続きをすすめ、自らの葬儀の準備をし、友だちなどに連絡をし、会ったりと、最期に向けての準備を着々とすすめていました。

きっと一人で泣いた日もいっぱいあるでしょう。でも、かなりリアルな話も、いつも冷静にしていた姿が印象的でした。

なかなか食事がとれないなか、「コンソメスープが飲みたい」とリクエストがあり、このブログで「なかなか見つからない」と書いたところ、わざわざたくさん送ってくれた方がいらっしゃって、とっても喜んでいた時もありました。大事に大事に飲んでいたようです。(本当にありがとうございました)

その後、ケンタッキーのチキンや茶碗蒸しなどのリクエストがあって、一緒に食べたこともあったっけ。

昨年秋より月に2~3回会いに行っていましたが、その間、彼女の学生時代などの写真を見せてもらいながら、学生時代のお友だちと一緒に昔話を聞かせてもらって、談笑したこともありました。

あるときは、「次来るときはカメラ持ってきてね。一緒に写真を撮ろう。」と言い、一緒に写真も撮りました。

何かあったとき、私に連絡が行くように手配をしておいてもくれました。どんなときも私や周りに対する気遣いを忘れない人でした。

いつだったか、メールでやりとりしていた時、「どんなときも志を持って生きていたいね」と言っていた言葉がとても印象的でした。

今の私は「志」を持って生きられているだろうか。。。

亡くなる2日前、彼女に会いに行きました。

すでに意識はかなり遠くなっていたけれど、私の語りかけに目を潤ませて、小さくうなづいてくれたSさん。

「いつも励ましてくれて、ありがとう。出会えて、本当に良かったよ。」

「また来るからね。一緒に生きていこうね。」

そう語りかけたのが最後になってしまいました。

お通夜の日の夜、仕事の後、彼女に会いに行きました。

おだやかな表情は数日前に会った彼女そのものだったけれど、でも、「やっぱりあの時とは違う、彼女の魂はもうこの体のなかにはないんだな」となんだかストンと落ちるものがあって、泣き虫な私だけれど、不思議と涙は出ませんでした。

どうして、自分は生きていて、彼女は先に逝ってしまったのか。

それは、よくわかりません。

だけど、いつか私にも死は訪れます。

そのときまで、彼女が懸命に生きていた姿、彼女に教えてもらったことを心にしっかり留めて、精いっぱい生きていかなくちゃ、それが彼女に対する恩返しと思っています。

Sさん、おつかれさま。ゆっくり休んでください。


いろいろあります

2009-04-05 21:35:09 | 日記・エッセイ・コラム

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①今日は午後から青空が広がりました。雪はザラメっぽくて、結構滑る雪でした。

②昨日はホピの丘でハンバーグを食べました。

③まったりおバカコンビ。にゃんとぶー。

いろんなことがあった一週間でした。

書いておきたいことがいろいろあるけれど、気持ちの整理がついているような、ついていないようなできごともあり、また、仕事もありで、もうちょっと時間を置いてじっくり書こうと思います。

と、そんなこんなで心も体もバタバタしているけれど、遊ぶときはちゃんと遊びます。

週末は、夫とキロロへ。

まだ雪もあります。

自然のなかで遊んで、ちょっと癒されました。

また一週間マイペースでやっていこうと思います。

生かされている、この命を大切にして。