みみこのneko的生活

スノーボードとねことともに・・・がんと向き合って生きる

2005.9 入院生活

2006-03-09 18:24:52 | 副腎腫瘍 入院

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「こおな~ゆき~♪、ねえ・・・。いや~、雪ってきれいだよね。

おらもロマンチストになっちゃうよ。

みみこは、雪じゃなくて、雪見だいふくとかアーモンドチョコとか降ればいいのにって言うけどさ、そんなの降ったら、結構痛いんじゃないかと思うんだよね。

おらは、かつぶしならいいのにって思うよ。危なくないしさ。」(にゃんた)

入院生活は、術後以外は痛みや苦しみも少なく(注射はやだったけど)、いろんな人たちに支えられながら、穏やかに過ぎていった。

ご飯は作らなくていいし、大好きな本もいっぱい読めたし、テレビもいっぱい見た。

看護師さんや医師、病棟の患者さんたちなど話し相手もたくさんで、いつも優しくしてもらった。

検査などのない時間帯は、散歩(庭がとってもきれいな病院だった)や買い食いを楽しんだりもした。体力を落としたくなかったので、8階の病室からいつも階段を使って出歩くようにもした。

痛みや苦しみで辛い思いをしている人がたくさんいるなかで、私は病人らしくない病人だったと思う。

でも、ついちょっと前まで健康と思っていた私が突然病人になってしまった。しかも、がんかもしれない。それは、すご~くショックなことだった。

でも、いろんな人たちに出会って、私は自分自身を振り返ることができた。当たり前のことがすごく幸せなことに思えてきた。


2005.9 検査の合間に

2006-03-08 22:45:11 | 副腎腫瘍 入院

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「父ちゃん、なにちてんの?」(by ミーミー)

「・・・・・。」(黙々とろくろをつかって陶芸中)

「何作ってんだかさっぱりわかんないわ。センスないでちゅね!」

「・・・・・。(ねこには芸術がわからないのさっ!)」

検査の3週間の間、週末は外泊をとって、自宅に帰っていた。

私は家に帰れるのがとても嬉しかった。でも、ねこたちや夫はそうでもないようで、悔しかった・・・。

家ってほんとにいいなあ、普通に夫とねこたちと食卓を囲むことがどんなに幸せなことか実感した。

でも、2泊ほどの外泊だったが、やりたいことはいっぱいあった。

まずは、自分でも病気について調べたかった。それには、インターネットが便利で有効だった。稀な私の病気でも、「がん情報サイト」「癌掲示板」「がんのWeb相談室」「がん・ガン・癌スーパーリンク」やいろいろな人のHP、ブログは参考になり、大変お世話になった。

最初は、副腎ってどこにあって、どんな働きをしているかさえよくわからなかった。でも、副腎は小さい臓器だけれど、ホルモンを分泌する重要な働きがあることがわかった。そして、私の場合は腫瘍ができたことで、皮質部分の性ホルモンが過剰に分泌するようになったということなのである。

また、身のまわりの整頓もある程度しておきたかった。亡くなってから見られたくないものだってあるし、家族をあまり煩わせたくなかったから。

そして、万が一のため、保険やお金など夫がほとんどタッチしていなかったことや私の死後のことなど伝えたいこともあった。

悪性かどうかはわかっていなかったけど、やはり悪性である覚悟はしておこうと思っていたし、悪性であれば予後が悪いことは調べてわかっていた。また、初めての手術で不安もいっぱいあったのだ。


2005.9 検査、検査の日々

2006-03-07 19:28:17 | 副腎腫瘍 入院

Dsc00515_1ポーションが発売されたよ。父ちゃんが買ってきてくれたんだ。

おらはゲームなんて興味ないけどね。

ポーションはなんかまずいらしいよ。おらには関係ないけどね。

(にゃんた)

検査が始まった。まずは、おなじみのレントゲン、心電図、肺活量。

黙々と毎日おしっこため。今回は、トイレに隣接する蓄尿部屋におしっこがずらっと並び、圧倒される。

夜中の採血。ホルモンを調べるためだ。

CRHとACTHの負荷試験もする。CRH(ACTH放出ホルモン)は視床下部から下垂体に出ており、下垂体のACTH(副腎皮質刺激ホルモン)に影響を与える。ACTHは、下垂体より副腎皮質のコルチゾール(代謝に関わるホルモン)やアンドロゲン(男性ホルモン)を刺激し、影響を与える。このように副腎皮質ホルモンはCRH、ACTHの働きに大きく影響されるため、この二つのホルモンに異常がないかも調べなくてはならないのだ。

CRH負荷試験。この日は朝食も水もとれず、検査中はずっとベットで安静にする。8時に腕に針を入れる。いつものことながら、なかなかうまくいかす、ずっと針を入れたままになるのに、やむなくひじの内側に。腕の曲げ伸ばしができない体勢である。採血後に、薬(ホルモン入り)を注入。その後、針から30分後、60分後、120分後と採血。ずっとベットで寝たまま、本を読んでいた。針が入っているところも痛いままだったのが、ちょっとつらい。でも、またさし直すのがいやで我慢した。11時くいらいに終了。パンが出て、昼食前だったけど、我慢できず食べる。看護師さんや医師から、いっぱい血をとったからご飯ちゃんを食べるんだよと言われ、それをいいわけに昼食も食べたのに売店でチョコレートを購入。

ACTH負荷試験。この日も朝から飲食止め。今度は別の方の腕になったが、やはりひじの内側。やり方はCRH負荷試験と同様だが採血の回数は1回少ない。でも、採血量は過去最高記録であった。血をたくさん作らねば!中食(パン)、昼食後、さらにおやつ購入。アイスも食べるもんね!

検査の名前はわからないが、夜中にやはりホルモン入りの薬(デカドロン)を飲み、起きがけに採血もする。やはり朝いきなりの注射はつらい。

放射線検査各種~CT、RI、MRI、骨シンチ、副腎シンチ。それぞれ造影剤を注射する。私は副作用はなかったけど、出る人もいるのだ。

副腎シンチは5日前よりヨード(海水が濃いような妙な味)を毎朝飲み、日を空けながら3回撮る。ヨード飲み始めから、副腎シンチの3回目までは12日間ほどかかった。

これらの検査すべてに3週間ほどかかった。検査なので、わりとお気楽だったが、採血には慣れることはできなかった。でも、看護師さんにも、医師にも、同室の皆さんにも優しくしてもらい、食事以外の不満はほとんどなかった。


2005.9 入院

2006-03-07 18:22:00 | 副腎腫瘍 入院

セカンドオピニオンを受けた病院に入院。やはり設備や複数の医師がいることなど安心感があった。前の病院も気に入っていたけど・・・ごめんなさい。

今回の入院は精密検査と手術がセットである。当たり前だが検査入院より長くなり、手術にもよるが1ヶ月くらいかと思われた。

夫やネコたちと別れるのがつらい。今回は少し遠いので、平日は夫も来られないだろう。ネコたちの世話はちゃんと夫にしてもらえるのか、家のことは大丈夫だろうか心配もあった。今回は、手術もあるし、ちょっと気合いが必要だ。

入院して、やはり設備も看護師さんの様子も違うものだ。混み合っているけど、売店と食堂、喫茶室もきれいで品物やメニューも気に入った。ここは大事なポイント!

そして、さらに大切なポイントの毎日の食事は、選択もできるときがあり、楽しみだった。洋食や中華メニューもありそう。朝はパンも選択できる。しかし・・・・・、味とメニューはいまいち。抗ガン剤治療の人や手術前後の人が多いとはいえ、売店や近くのスーパーでお弁当やおかずを買ってきている人、カップラーメンをすすっている人が結構多かったのは、そのせいだったのである。

また、ここの病院では、内分泌内科にもお世話になる。検査は主にここの先生にお世話になる。やはり採血が中心なようで、血管が出にくく、注射が嫌いな私には拷問のような毎日が続くことになる・・・。