徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

愛おしき映画たち・・・その4 ~ ピノキオ(1940) ~

2010-07-17 12:51:51 | 映画
 製作されたのはなんと70年前、太平洋戦争の始まる前年のことである。日本で初めて公開されたのが昭和27年(1952)。僕らはその年か翌年に小学校の映画見学会で熊本市内の大劇に見に行った。まだアメリカの進駐軍もいて、GIが捨てた英字のアメリカン・コミック雑誌を拾い見て、アメリカの文化に心をときめかせていた頃だ。そんな時期に見たこの「ピノキオ」は僕にとって生涯ベストワンのアニメ映画となった。今、見ても全く古さを感じさせないし、何度見ても泣ける。今、日本のいわゆるジャパニメーションの素晴らしさが世界で認められているが、やはり原点はウォルト・ディズニーにあると思う。

     ▼あるゆる映画音楽の代表ともいえる主題歌「星に願いを」

熊本駅に赤帽さん復活!?

2010-07-16 17:56:58 | 時事
 来年3月の九州新幹線全線開業を盛り上げる、サプライズなアイデアを一般募集していた「くまもとサプライズアワード」の最終審査が昨日行なわれ、熊本市内の主婦らのグループが提案した「赤帽復活」が最優秀賞に選ばれたそうだ。赤帽とはかつて大きな駅に存在した、駅構内で乗客の手荷物運搬を手伝うポーターのこと。熊本駅にも数名の赤帽さんがいたのを憶えている。熊本は観光資源に恵まれながら、それを観光振興に十分活かしているとは言いがたい。熊本に欠けているのは“ソフトツーリズム”。その意味においても、この企画は的を射ていると思う。ぜひ実現してほしいものだ。

バナナが食べられなくなる!?

2010-07-15 22:48:12 | テレビ
 今夜のNHK-BS2「いのちドラマチック」は絶滅の危機に瀕しているバナナを取り上げていた。戦後間もない僕らの子どもの頃、バナナは憧れの果物だった。貧しかった日本人が簡単に口にできるものではなかった。そのバナナが今、どんな運命にあるのか、かつてバナナ共和国と呼ばれた中米、ホンジュラスの苦闘を紹介していた。バナナ共和国が隆盛を極めていた当時、バナナの主流はグロス・ミッチェル種だった。しかし、20世紀なかば、フザリウムという菌による“パナマ病”が蔓延し、壊滅的な打撃を受ける。代わって、パナマ病に強いといわれていたキャベンディッシュ種が栽培されるようになったが、これも“新パナマ病”には勝てなかった。そこで病原菌に強い、タネのある野生種に目が着けられ、これを交配することによってタネのある強い品種を作りだそうという努力が続けられているという。しかし、交配によってタネのあるバナナができるのは100万分の3という気の遠くなるような話だ。こんな努力の積み重ねで今、“PHIA-25”という新しい品種が出来たそうだが、まだ味などの面で従来のバナナには及ばず、またこれとて、さらに新しいパナマ病の餌食にならない保証はないという。今、日本では口蹄疫という家畜の伝染病が国中を揺るがす大問題となっているが、きっと人類はもちろん、動物や植物は何千年、何万年も昔から、病原菌やウィルスと戦ってきたのだろうなぁ。

勝海舟の見た熊本 ~「海舟日記」より~

2010-07-14 21:31:17 | その他
 文久4年(1864)、勝海舟は幕府の全権を受け、長州攻撃を目論む米・英・仏・蘭の4ヶ国との交渉のため、坂本龍馬らを引き連れて豊後街道を通り、長崎に向かった。その時目にした熊本の様子が「海舟日記」に記されている。熊本藩主の細川候に手厚くもてなされたハロー効果もあったのか、熊本のあらゆることについてエライ褒めようである。
 それにしてもやっと新町の宿、本陣に着いたかと思いきや、横井小楠のいる四時軒まで約3里(12km)の道を使いにやらされた龍馬は可哀想・・・




勝海舟一行が城下に泊まった時から7年後(明治4年)の熊本城

スペイン優勝のウラに複雑な事情!

2010-07-13 18:38:31 | スポーツ一般
 ワールドカップで優勝したスペインサッカーチームが凱旋し、国王のファン・カルロス一世が宮殿に招いてレセプションを行なった映像が今日流れていた。選手たちの出身は様々なので、彼らがどんな表情で国王と対面するのかが気になった。キャプテンのGKカシージャスや決勝点をあげたイニエスタらはカスティーリャ人なので抵抗感はないだろうが、カタルーニャ人のプジョルやシャビ、バスク人のシャビ・アロンソらがいったいどんな顔で・・・と気になったが、彼らも大人しく他に従っていたようだ。ただ、プジョルは国王が抱き寄せたとき、嫌がっているように見えたのは気のせいかな。故郷の人たちからなんて言われるかわからないからなぁ。選手同士はお互いの出身などほとんど気にしていないと思う。バルサだってレアルだって、いろんな地方の出身者が混ざり合っているわけだから。純血主義はバスクのビルバオだけだと聞いている。日本人にはなかなか理解できない事情があるようだ。

ワールドカップ決勝 & 参院選挙 !!!

2010-07-12 07:44:53 | 時事
 昨夜は参院選挙関連番組からワールドカップ決勝へとテレビに釘づけで、とうとう一睡もしないまま夜が明けた。選挙の方は熊本選挙区もだいたい予想どおりで、僕にとっては特にサプライズもなかった。当選者たちのバンザイばっかり見せられると、いい加減ウンザリする。早くも政局の話題が持ちきりだが、やるべき仕事をちゃんとやってくれよ。またタレントやスポーツ選手あがりの人たちはしっかり勉強しないと、今は国民の見る目は厳しいよ!
 一方、サッカーの方は試合終了のホイッスルが鳴るまで予断を許さない展開で、スリリングな試合だった。どちらかというとスペインに勝ってほしいとは思っていたが、オランダのロッベンらの頑張りを見ていると、次第にどっちが勝ってもいいかなと思うようになった。ひとつ良かったなと思うのは、延長戦で決着がつき、前回大会のようにPK戦にならなかったことだ。今回はスペインのようなスタイルのチームが優勝したことも含め、日本サッカーにとって物凄く意義深い大会になったと思う。

見ごたえ十分! 映画「必死剣 鳥刺し」

2010-07-10 20:27:18 | 映画

 今日から公開の「必死剣 鳥刺し」を家内と一緒に観に行く。まず思ったのは、平山秀幸監督って凄い人だなぁ、ということ。いろんなジャンルの題材を実にうまく映像化する。今、日本の監督では実力ナンバーワンかもしれない。この時代劇も藤沢周平ものでありながら、過去の6作品とは明らかに異なり、独特の世界を創りあげた。「信さん」のロケに参加した時、ロケの合間に、あつかましくも監督とおしゃべりをさせていただいたが、才気走ったようなところはひとつもなく、そこらへんにいるオジサンという感じだった。今回の作品では、まず絶妙のキャスティングを挙げなければならない。豊川悦司をはじめ、池脇千鶴、関めぐみ、吉川晃司、岸部一徳など、どれを見ても実によく考えたキャストである。つかみのシーン(側室刺殺)から、意外なほどの淡々とした抑制したシーンが続き、ラストの爆発するような凄惨な斬り合いへの展開。それに黒澤明の「椿三十郎」を連想するようなアナログっぽい血しぶきがまたいい。久々にホンモノの時代劇を観たッ!という感じだ。
 alanが「レッドクリフ」や「BALLAD 名もなき恋のうた」などに続いて主題歌「風に向かう花」を歌っている。
≪平山秀幸監督の主な作品≫
 ・信さん 炭坑町のセレナーデ (2010)
 ・しゃべれども しゃべれども (2007)
 ・やじきた道中 てれすこ (2007)
 ・対岸の彼女 (2006)<TVM>
 ・レディ・ジョーカー (2004)
 ・笑う蛙 (2002)
 ・OUT (2002)
 ・ターン (2000)
 ・愛を乞うひと (1998) ※日本アカデミー賞最優秀監督賞


くまもとパワースポット紀行

2010-07-09 23:01:42 | テレビ
 今日、NHK熊本放送局のローカル番組で「大地と天空のミステリー くまもとパワースポット紀行」というのをやっていた。なんでも熊本は、今話題のパワースポットが集積した“パワースポット銀座”の一角らしい。紹介された中では、神話の舞台と言われる弊立神宮には4月に行ったばかりだが、今までそっち方面はあまり興味がなかったので、紹介された他のスポットはほとんど知らなかった。中でも熊本市河内町野出の「拝ケ石巨石群」などは、家から距離的にもそう遠くないし、近いうちぜひ行ってみたい。また、作家の梶尾真治さんが紹介した、宮崎県との県境にある白鳥山にもいつか行ってみたいものだ。熊本についてもまだ知らないことが多いなぁ。

最高の決勝戦! FIFAワールドカップ 2010

2010-07-08 19:43:27 | スポーツ一般
 決勝戦はオランダ対スペインのカードとなった。日本サッカーにとっても最高のカードになったと思う。まず、日本はオランダと予選リーグで実際に戦って善戦した。そのストロングポイントやウィークポイントも肌で感じているはずだ。そのオランダが最高レベルの試合でどう戦うのか。ゲームを見ながら、実感を伴ったシミュレーションができると思うからだ。もう一つは、日本のサッカーが目指すべき基本的な方向は、スペインが最もふさわしいのではないかと思う。だから、そのスペインが初めて進出したワールドカップの決勝というギリギリの戦いで、そのプレースタイルを表現できるのか、これはとても参考になるだろう。11日の決勝が楽しみだ。


スペインVSドイツ CKからプジョルのヘディングシュートが決まる瞬間

いつも夢みて (If This Is It)~Huey Lewis And The News~

2010-07-07 18:30:10 | 音楽芸能
 今日、車を運転している時、ラジオから懐かしい曲が流れてきた。ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「いつも夢見て(If This Is It)」だった。僕は今でも一番好きなロックグループはヒューイ・ルイス&ザ・ニュースだ。80年代はアルバムがリリースされるとすぐに買って通勤の電車の中でウォークマンでよく聴いたものだ。シンプルで明るくて、そして骨太で。いつ聴いてもスカッとする。あらためて今日、原題を見直してみると「If This Is It」とある。たしかにヒューイ・ルイスが何度も「If This Is It」と連呼する。「This Is It」ってどこかで聞いたような・・・マイケル・ジャクソン最後の幻のロンドン公演ドキュメンタリー映画の題名がたしかそんな題名だった。MJの場合は「その時が来た」というような意味だと書いてあるのを読んだことがある。ヒューイ・ルイスの方は前に「If」がついているが、前後の歌詞をよく読んでみると、「これが恋ならば」と言ったようなニュアンスのようだ。英語の歌詞は短いフレーズで、実にいろんな表現に使うものだ。


大相撲の問題ねぇ・・・ウ~ン?

2010-07-06 22:18:04 | スポーツ一般
 大相撲名古屋場所は、NHKが生放送しないことになった。考えてみれば、僕が初めて相撲に興味を持った小学1年生の頃、つまり昭和27年から今日まで、本場所がリアルタイムに放送されないのは初めてのこと、大変なことだ。NHKもNHKだ。今まで相撲界を甘やかしてきたNHKにも責任の一端はある。なのに、会長の会見などを見ていると「視聴者の声が・・・」などと言っているが、要するに聴視料不払いの再燃が恐いだけだろう。
 今回の野球賭博や維持員席問題など一連の不祥事で何よりも残念だったのは、郷土関係の力士や親方が大勢関わっていたことだ。もともと熊本は800年の歴史を持つ相撲の宗家、吉田司家がある、いわば相撲の聖地。僕らが子どもの頃までは、横綱の免状は吉田司家が手渡していた。由緒ある土地柄の出身者としての自覚を持ってほしかった。ともかく相撲ファンの一人として一日も早い相撲界のクリーンな再生を望む。
※写真は最後に吉田司家から免状をもらった第40代横綱・東富士

ユーミン デビュー38周年!

2010-07-05 18:16:11 | 音楽芸能
 今日はユーミンが荒井由実としてデビューしてから38周年の日。1972年といえば、前年に“ニクソンショック”があり、右肩上がりで高度成長を続けてきた日本が、国際化の荒波を受ける端緒になった年で、僕の会社も経営体制がガラッと変わった。そんな時代に登場したユーミンの歌は、それまでの歌謡曲やフォークソングなどとは違う新しさを感じたものだ。叙情性豊かでありながら、どこか人生を俯瞰視しているようなところに僕は惹かれた。好きな曲は数多いが、特に好きなのはやっぱり下の3曲かな。





雨の日 與田準一

2010-07-04 19:27:19 | その他
 降り続く雨空を眺めながら、與田準一の「雨の日」という童謡を思い出した。大正から昭和初期に発行されていた文芸誌「赤い鳥」の大正15年11月号に掲載された作品だ。この詩に登場する二人の幼い姉妹は、海達公子とその妹・通子のことだと思われる。「赤い鳥」への投稿を通じて、公子の父、松一(貴文)と肝胆相照らす仲となった與田は、度々、荒尾の海達家へ泊りがけで訪れた。詩の中に紫陽花が詠まれていることから、作ったのは大正15年の初夏だと思われるが、ちょうどその頃、公子9歳、通子5歳だった。このしばらく後に與田は北原白秋に師事するが、白秋と海達父娘との橋渡し役も務め、公子の詩作りに多大な影響を与えることとなった。
■與田 凖一(よだじゅんいち、1905年~1997年)
 児童文学者・詩人。昭和期の日本の児童文学界において指導的役割を担った。福岡県瀬高町(現在みやま市)出身。作詞家・橋本淳の父。※Wikipediaを参照


至誠奉公の精神

2010-07-03 16:21:42 | 時事
 参院選もあと1週間後に迫り、選挙カーの声も一段と熱を帯びて来たようだ。熊本選挙区は現職1人、新人4人が立候補しているが、僕は支持政党なしなので、人物本位ということになるが、公表されている情報だけでは人物はわからないのが実態だ。だから選択が悩ましい。今の時代ほど志の高い人が求められている時代はないと思うのだが、はたして・・・。
 勝海舟は自ら著した「黙々静観」の中で「政治をするには、学問や智識は、二番めで、至誠奉公の精神が、一番肝腎だ。」と述べている。つまり、「何よりも、まごころをもって世のため人のために尽くすということが一番大切」と幕末・明治維新の偉人は説いているのである。

敗戦を予感したブラジルのセカンド・ジャージ!

2010-07-03 08:19:51 | スポーツ一般
 予選リーグでは南米勢の強さが目立っていたので、正直これはブラジル優勝の流れかなと思っていた。ところが、昨夜のブラジル対オランダ戦の中継が始まった時、ブラジルチームがセカンド・ジャージを着用しているのを見ていやな予感。1974年の西ドイツ大会の時もブラジルは第2ラウンドでオランダと対戦、完敗したが、たしかあの時もセカンド・ジャージだった。ロビーニョの先制弾で、これは杞憂だったかなと思ったのも束の間、どんどん雲行きが怪しくなる。まるで、アトランタ五輪での日本の“マイアミの奇跡”を思い出すブラジルのオウンゴールに始まり、またもやスナイデルの決勝点となるヘディング・シュート。おまけにフェリペメロがラフプレーで一発退場と状況は悪くなるばかり。そういえば、1974年の時も、センターバックのルイス・ペレイラがヨハン・ニースケンスへのハードタックルで一発退場になったっけ。結局いやな予感が的中してしまった。