製作されたのはなんと70年前、太平洋戦争の始まる前年のことである。日本で初めて公開されたのが昭和27年(1952)。僕らはその年か翌年に小学校の映画見学会で熊本市内の大劇に見に行った。まだアメリカの進駐軍もいて、GIが捨てた英字のアメリカン・コミック雑誌を拾い見て、アメリカの文化に心をときめかせていた頃だ。そんな時期に見たこの「ピノキオ」は僕にとって生涯ベストワンのアニメ映画となった。今、見ても全く古さを感じさせないし、何度見ても泣ける。今、日本のいわゆるジャパニメーションの素晴らしさが世界で認められているが、やはり原点はウォルト・ディズニーにあると思う。
▼あるゆる映画音楽の代表ともいえる主題歌「星に願いを」
▼あるゆる映画音楽の代表ともいえる主題歌「星に願いを」