徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

バナナが食べられなくなる!?

2010-07-15 22:48:12 | テレビ
 今夜のNHK-BS2「いのちドラマチック」は絶滅の危機に瀕しているバナナを取り上げていた。戦後間もない僕らの子どもの頃、バナナは憧れの果物だった。貧しかった日本人が簡単に口にできるものではなかった。そのバナナが今、どんな運命にあるのか、かつてバナナ共和国と呼ばれた中米、ホンジュラスの苦闘を紹介していた。バナナ共和国が隆盛を極めていた当時、バナナの主流はグロス・ミッチェル種だった。しかし、20世紀なかば、フザリウムという菌による“パナマ病”が蔓延し、壊滅的な打撃を受ける。代わって、パナマ病に強いといわれていたキャベンディッシュ種が栽培されるようになったが、これも“新パナマ病”には勝てなかった。そこで病原菌に強い、タネのある野生種に目が着けられ、これを交配することによってタネのある強い品種を作りだそうという努力が続けられているという。しかし、交配によってタネのあるバナナができるのは100万分の3という気の遠くなるような話だ。こんな努力の積み重ねで今、“PHIA-25”という新しい品種が出来たそうだが、まだ味などの面で従来のバナナには及ばず、またこれとて、さらに新しいパナマ病の餌食にならない保証はないという。今、日本では口蹄疫という家畜の伝染病が国中を揺るがす大問題となっているが、きっと人類はもちろん、動物や植物は何千年、何万年も昔から、病原菌やウィルスと戦ってきたのだろうなぁ。