徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~

2009-09-09 16:56:54 | 映画
 モントリオール世界映画祭で、根岸吉太郎監督の「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」が最優秀監督賞を受賞したそうだ。根岸監督と言えば、随分前の「遠雷」や最近では「雪に願うこと」や「サイドカーに犬」など、しっかりした作品を作る実力派監督というイメージがある。太宰治の短編小説「ヴィヨンの妻」を映画化するという報道をだいぶ前に見た時、正直、あの話をどういう風に描くのかなと思ったりした。さすがは根岸監督、うまく料理したのだろう。日本公開は来月中旬で、まだ見ていないのでそれ以上は何とも言えない。「ヴィヨンの妻」をベースに、太宰の「姥捨」や「思ひ出」などのエッセンスを加えてあるそうだが、脚本家の田中陽造氏は「居酒屋ゆうれい」や「セーラー服と機関銃」なども書いた人なので、どういう風に話をふくらましているか楽しみだ。まぁ、想像はつくが、松たか子が頑張ってるんだろうなぁ。予告編などを見ると、彼女が金子みすゞを演じたTVドラマ「明るいほうへ 明るいほうへ」を思い出す。ところで、太宰の作品に「桜桃」というのはあるが、サブタイトルの「桜桃とタンポポ」は何を意味するのだろう。