徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

若草色と萌黄色

2024-04-05 22:23:19 | 日本文化
 3日前の記事に熊本城三の丸の御衣黄桜が咲き始めたことを書いた。その名の由来は記事に書いたとおりだが、それとは別に僕はこの桜を見ると必ず思い出すのが巫女神楽の「浦安の舞」のこと。この舞は比較的新しく、昭和15年に行われた「紀元二千六百年記念行事」の際に作られた舞曲だそうだ。YouTubeには各地の神社で奉納される「浦安の舞」の映像がアップされている。そして大社クラスの「浦安の舞」はだいたい巫女は淡い緑系の装束を纏っている。調べてみると「浦安の舞」の装束は「衵(あこめ)」と呼ばれる中間着が、清浄の色とされる「若草色」を基調としていて、その上に着る「小忌衣(おみごろも)」は白布で透けて見えるので淡い緑に見えるらしい。カラーコードで調べてみると「若草色」と御衣黄桜の色と言われる「萌黄」は一見区別がつかないほど似ている。
 僕は「浦安の舞」を祭りで見たことはあるが、その時の巫女の装束は緑系ではなかった。一度「若草色」の装束の「浦安の舞」をナマで見てみたい。


熊本城三の丸の御衣黄桜



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