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徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

二百十日も過ぎて

2022-09-03 20:59:47 | 
 暑い日が続くとつい億劫になって日課の散歩をサボるようになった。台風が近づいたこともあってか、今日は時々雨がぱらついたりして強い日差しもなかったので夕方散歩に出かけた。京陵中学校前の漱石記念緑道に立てられている「すみれ程の小さき人に生れたし」という漱石の句碑のそばのベンチに腰を掛けてひと休みした。句碑はいつの間にかコスモスに覆われている。
 そうか、二百十日も過ぎて季節はすっかり秋だなという感慨にふける。漱石の小説には阿蘇を舞台にした「二百十日」というのもあるし、今まさに11号台風がやってこようという時だが「野分」(台風の古称)というのもあった。熊本時代の秋の句には「傘(からかさ)を菊にさしたる新屋敷」なんてのもあったなと思い出しながらひと時を過ごした。



長唄「秋の色種(いろくさ)」より