徒然なか話

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熊本城 宇土櫓いったん解体へ

2020-03-26 15:10:08 | 熊本
 熊本市は熊本地震で大きな被害を受けた熊本城で、国の重要文化財である宇土櫓をいったん解体したうえで、修復していく方針を決めたとNHKニュースが報じた。宇土櫓は4年前の熊本地震で倒壊は免れたものの、内部は激しく損傷していて、建物全体が変形していることから部分的な修理では修復できないという。宇土櫓は、地上5階地下1階建ての木造建造物で、400年以上前の築城当時の姿を今にとどめる文化財。櫓を支える石垣も南側の膨らみなどの復旧が終わらないと建物の解体に着手できないため、解体の時期は未定としている。
 昭和初期に一度解体修理が行われたというが、今回解体されると、宇土櫓の姿が消えるのは僕にとって生まれて初めてで心中複雑なものがある。生きているうちに元の姿に戻ってほしいものだ。


熊本地震前(2015年)の宇土櫓の雄姿


熊本地震による被災状況の映像



昭和13年(1938)日独防共協定を結んでいたナチスドイツの青少年組織ヒトラーユーゲントが来日。宇土櫓前で記念撮影。


昭和23年(1948) 川瀬巴水の「熊本城宇土櫓」


昭和33年(1958)の熊本城本丸の様子。熊本城の面影をとどめる建物は上部の宇土櫓しかない。


昭和10年(1935)新民謡ブームの中でつくられた「五十四万石」作詞:野口雨情 作曲:大村能章
唄の締めくくりは「宇土櫓」。この唄が作られた当時、天守閣は未復元

2014年10月25日 熊本城本丸御殿 秋夜の宴
立方:舞踊団花童(くるみ・あやの・あかね・ゆりあ)
地方:  唄:西村直子・吉里満寿美・宮本道代
   三味線:本條秀美・本條秀咲・蒲原サヤ子・勇美智子
   鳴 物:中村花誠・花と誠の会
     笛:今井冽