先週の「にっぽんの芸能」では旬の話題として、2月に初演された新作能「利休-江之浦」を紹介した。同じく室町時代から安土桃山時代にかけて発展した能と茶は、その精神性に共通点があるものの、これまで能に利休が取り上げられたことはない。この「利休-江之浦」には、利休七哲の一人、肥後細川家二代の細川忠興がワキとして登場する。
千利休ゆかりの江之浦に、利休の愛弟子細川忠興がたずねて来る。そこで忠興は不思議な老人に出逢う。老人は江之浦にまつわる故事を語る。訝しがる忠興に、老人は自らを利休の霊だと告げて姿を消す。やがて利休の霊が現れ、秀吉によって切腹させられた無念を語り出す。語るうち利休の霊はだんだん感情を高ぶらせ・・・
▼茶室「仰松軒」(泰勝寺跡)
細川忠興の茶室の設計図をもとに大正12年(1923)に復元された。
千利休ゆかりの江之浦に、利休の愛弟子細川忠興がたずねて来る。そこで忠興は不思議な老人に出逢う。老人は江之浦にまつわる故事を語る。訝しがる忠興に、老人は自らを利休の霊だと告げて姿を消す。やがて利休の霊が現れ、秀吉によって切腹させられた無念を語り出す。語るうち利休の霊はだんだん感情を高ぶらせ・・・
前シテ 老人(化身)
後シテ 千利休の霊
ワキ 細川忠興
ワキツレ 忠興の従者
後シテ 千利休の霊
ワキ 細川忠興
ワキツレ 忠興の従者
▼茶室「仰松軒」(泰勝寺跡)
細川忠興の茶室の設計図をもとに大正12年(1923)に復元された。