徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

思い出の曲 ~祝典行進曲~

2015-11-29 22:17:00 | 音楽芸能
 今日、BS朝日で放送していた「全日本吹奏楽コンクール全国大会 高校の部」を見ながら、なぜか、あるメロディが湧き上がってきた。團伊玖磨作曲の「祝典行進曲」である。この曲は、昭和34年の皇太子殿下(今上陛下)と美智子妃(現皇后陛下)のご成婚を祝して團伊玖磨によって作曲され、祝賀行事で演奏された曲。だが、僕にはそれとは別の思い出がある。
 1976年5月、僕は初めて家族帯同して転勤した。赴任先は山口県の防府だった。タイヤ工場の建設中で、工場立ち上げ要員30名ほどが、仮事務所で勤務した。立ち上げまでに準備しておかなければならないことは山積していて、毎日、深夜を過ぎることも多かった。それでも朝8時前には出勤した。そして朝から事務所内に必ず流れていたのが「祝典行進曲」だった。誰の発案だったのか、おそらく士気を高めるねらいがあったのだろう。毎日毎日、この曲を聞きながら事務所の清掃から始めるのがおきまりだった。第1期工場建設が竣工して一段落するまでの2年半をここで勤務したが、その間、毎朝、この曲を聞かない日はなかった。今でもこの曲が流れるとあの頃の気分に戻るような気がする。