徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

失われた民謡たち

2015-11-07 21:07:55 | 音楽芸能
 昭和53年(1978)に熊日新聞社から出版された「熊本の民謡」という本を図書館から借りて読んでみた。全部で97曲が紹介されているが、あとがきによると何百種もの民謡を採集し、その中から97に絞ったのだという。それでもなお、その数の多さと多様さには驚く。ざっと目を通したが、僕が聞いたことのある、もしくは知っているのは約4分の1に過ぎなかった。この本が出版されてから既に37年。もう歌える人がいなくなった唄がきっとたくさんあると思われる。こうして多くの民謡が失われていくのだろう。
 三味線音楽の大御所、本條秀太郎さんは、忘れられつつある民謡を発掘し、新しい解釈によって「俚奏楽」として再生しているが、そんな中の一つに山鹿地方の「でたげなたん」という唄がある。
 この唄は「俚奏楽 山鹿湯籠踊り」の冒頭で、曲のみが出端(では)として使われている。


※この他にも多くの歌詞あり。