徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

永田いねさん生誕日記念三味線ライブ

2014-12-21 20:41:28 | イベント
 12月24日は、民謡おてもやんの生みの親、永田いねさんの生誕日ということで、これを祝う「夢子さん三味線ライブ」が源Zoneで行なわれた。ライブの前に上村元三さんの案内で、永田いねさんゆかりのスポットを見て回る。いずれも僕は見たことがあるところだが、小山良先生の「くまもと人物紀行 おてもやん」を読んだり、永田いねさんのお墓にお参りしたばかりなので、新たな思いが湧いてきた。
 その一つは、「おてもやん(熊本甚句)」は“ワン・オブ・ゼム”に過ぎないのではないかということだ。どういうことかというと、女歌舞伎の座長だったいねさんは、当然、芝居の下座音楽や三味線の合方なども自ら作ったり演奏したりしていたに違いない。今日のように既成のCD音源で間に合わせる時代ではない。そんな自ら作った音楽の中から、後年、芸妓たちに教えたものもいくつかあったろう。中でも最もお座敷で受け、さらには大衆にも受けたのが「おてもやん」だったのではないだろうか。赤坂小梅が昭和10年に初めて「おてもやん」のレコードを全国発売してから3年後に、いねさんは亡くなっているので、「おてもやん」が今日のように代表的な民謡になるとは思っていなかったかもしれない。もし、今、いねさんが生きていたら「もっといい曲がほかにもあるよ」と言いそうな気がするのである。


夢子さんの三味線に合わせて唄う元三さん


祇園橋横ポケットパークのおてもやんと永田いねの像(モデルは上村文乃さんと福島竹峰さん)


嵐亀之助(永田いね)のひいき筋から送られた紙捻り(五福公民館に展示)


嵐亀之助一座の興行ポスター(五福公民館に展示)