明日から天気が崩れそうなので、思い切って成道寺まで歩いて出かけた。紅葉の時期にはまだ早いが、熊本西環状道路花園インター線の工事進捗状況と、それに伴う成道寺川の汚染状況を確認するのが目的である。工事区域より下流の汚染は予想したよりもひどい。工事が終わったらもとの清流に戻るのだろうか。仮に戻るにしてもそれまで全国的にも稀少な生物である金色のスナヤツメや二枚貝などは生き延びてくれるだろうか。地元の花園地区の人たちが立てた「ゲンジボタルの生息地 成道寺川を大切にしましょう」という看板が空しく響いているような気がした。われわれはこうして便利さと引き換えに貴重な自然や生物多様性を失ってゆくのかもしれない。