徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

夏目漱石 ~春の水~

2011-02-04 22:30:25 | 文芸
「湧くからに 流るるからに 春の水」
 さすがに今日の日和は春の到来を思わせる。この時期になると毎年必ず思い出すのが冒頭の一句。夏目漱石が熊本の五高教授だった明治31年に詠んだ句と言われている。水前寺成趣園を訪れた漱石が、阿蘇の伏流水である清水が、こんこんと湧き出ているさまを詠んだものだ。かつてほどの水量はないものの、今日もハッと目を奪われるほどの清流が加勢川に流れていた。


水前寺の湧水が流れる加勢川の清流