のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1327

2017-11-16 00:47:57 | 新しい子猫たち 

瑠璃は、香奈の怖さは十分すぎる程、知っていた。香奈の意識の中では恵の財団は自分の財団と思っていると云う事は、知っていた。


 


瑠璃興業としても 恵の財団は程ほどとは云え、寄付していたし、程ほどになる理由の一つとして、母子家庭とか父子家庭を支援する財団へも寄付する事が言い訳となっていた


 


ただ、支援している財団と云っても、実際には日本では恵の財団に頼るしかなくて、恵の財団は今や 幅広く社会保障の支援をしているが、その中で母子家庭、父子家庭を支援する事業に対する財政的支援となっていたのに過ぎない。


 


実はいわぱ 金のプール場所、瑠璃興業系の役立たずのための職場を確保しているのに過ぎない一面はあった。実力主義の瑠璃興業ではあるが、有能な筈の人が無能、役立たずになる事はあった、治部一族の本能的なものとして、ソイツらを首には出来ないし、従来の職場に置くのも効率の妨げになる。こういう場所で、決まりきった事をするだけの職場も持つ必要な一面はあったのだ。


 


瑠璃は、自分の子分たちも財政的に自立させる事はしていた。有力な子分の数を超える、瑠璃の個人資産会社群がそれを支えた。子分たちが資産を増やす過程に応じて、何段階の資産管理会社があって、とても複雑なものであった


 


子分たちも金が出来てくると、自分の出資が多い資産管理会社が出来てきて、瑠璃出資分がその分減ってくるのであった


 


そういう会社はゼニを貯めるための会社なので、利益は当然出ていて、その中から、控除狙いもあって、瑠璃興業が保有するとは言い過ぎだが、関係する社会福祉法人に寄付していた。


 


ただ段々と金が増えてくると、自分だけで、地域の社会福祉法人を作ったり、施設を作ったり、するようになっていた。大きくなると、ゼニとアホの問題がやはり出来てきて、役立たず用の職場確保の必要性の問題もあった。


 


日本では、恵の財団が 社会福祉の総合デパートみたいなものになっていたが、海外ではそういうワケにはいかない。実施部隊も作る必要もあって、瑠璃興業系のそうした施設も実は、海外の瑠璃興業の強い国では密かではあるが有名なのであった。時々 ナンタラ賞を貰ったりしていた。


 


ただ 日本の瑠璃興業系の人たちは、自分たちが運営していく、そうした施設、法人が欲しいと云う思いが出来ていた


 


九州で、瑠璃興業系が 盛んに動いた 理由の一つなのだった。