のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1324

2017-11-13 00:39:04 | 新しい子猫たち 

瑠璃は自分でナニか事業をしたいと思っていたが、香奈がジブに入ってしまって、当時に妊娠して動けなかった、瑠璃がお留守番のような形で、香奈オフィスの面倒を見た。


 


それが香奈よりも、資源エネルギー分野の香奈オフィスの本業では運営が上手かった。香奈オフィスは香奈の相場好きの性格もあって、相場で儲けて、本業は遊んで適当に流しているような会社であったのが変わってきた。ただ相場に詳しい幹部たちと瑠璃との折り合いは悪く、軋轢の多い会社になってしまった。


 


ジブがやたらと儲けだして、税金が増えてきた対策の一つとして、香奈オフィスの相場部門をそっくりとジブが買い取るような案が税務ゴロから出た。負債をごっそりとつけて、ジブが買い取る形にして、香奈オフィスの相場部門はジブが引き取った。この時に香奈オフィスを支えてきた大物たちが日本海外を問わず、ジブに流れた。


 


瑠璃は綺麗だったが、どこか冷たい銀座のママさんのようであった。香奈は日本、海外を問わず、アンタに任せると言ったら本当に任せるタイプだったが、瑠璃はグチグチと批判もするタイプだった。冷たく綺麗で、若い癖にエラソーに云う瑠璃には耐えられない、ほとんどの幹部はジブに移った。残ったのは今までの幹部に押さえつけられて、モノが言えなかった奴らだった。


 


香奈オフィスは、こうして瑠璃の意見がほとんど通る会社と変わったのである


 


瑠璃は香奈に面倒をしっかりと見てもらえなかったと云う思いが強かった。妊娠した時も冷たかった。ゼニの面倒はきっちりと見てもらったし、高い留学の費用も生活費もみては貰ったが、肉親としての情は少ないと実は怒っていた


 


瑠璃が起業したいという気持ちは、香奈も知っていて、瑠璃はこっそりと自分の資産管理会社を作って、そこに利益が流れるようにしていた事も知っていた香奈だったが、ある程度は大目に見た。これが瑠璃興業なるものが出来る素地になった。


 


瑠璃は自分は母のいない家庭で育ったようなものだという思いが、母子家庭、父子家庭への支援するキッカケとなった


 


ヤバイ事があって、イギリス留学に行く時に苦労した思いがあって、香奈オフィスとして本格的に奨学金を始めたキッカケとも なった。