のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1325

2017-11-14 00:41:43 | 新しい子猫たち 

ただ瑠璃は基本的には金の亡者、母子家庭、父子家庭への支援も小規模だった。寄付の金も税務上の控除の範囲に抑えてはきた


 


それがリトルホワイトのマジックのような、特別控除枠の拡大で、例の社会法人にごっそりと寄付すると違う道が開けてきた


 


そして この母子家庭、父子家庭への支援をする寄付も増えてきた


 


積極的に支援していこうとする雰囲気が社内に出てきた。瑠璃はそれまでも瑠璃興業として社員を採用する時は、むしろ積極的に母子家庭。父子家庭の人を採用してきていた。父子家庭で頭がきれる人に自分を見ていたのかもしれない。


 


一方奨学金の枠 拡大は、別の要因、指導者層への賄賂と変わってきた。香奈オフィスの奨学金は、その家庭の資産は問わない。瑠璃が自分の事を念頭と考えたので、それは当然だった。単に頭が切れるかどうか が優先していた。そのため、この奨学金を受け取るのは前途有望な人との印象が出来て、指導者層もこの賄賂は魅力的に見えた、金貰って、子供が褒められるようなものだった。 結局 子供を褒められて 金貰うのを嫌がる人はなく、賄賂という意識もなくなって、この方法は結構香奈オフィスが各国の指導層に食い込むキッカケとなった


 


それが香奈オフィスの奨学金が増えた理由だった


 


瑠璃の強欲さが業界の非難となった。元々香奈オフィスは中間的な利益のピンハネがそもそも利益の根源、業界筋とは仲良くしていきたいのに、瑠璃が利益をかなり 抜き取ってしまう事への反感にも似ていた。ただ香奈オフィスの存在は大きいし、瑠璃の力も認めていた。香奈オフィスのトップでなければという思いが業界筋にあった。それが香奈直属のような人たちから、香奈へ伝えられた。


 


それが早すぎる 奈津美の社長就任となった。ただ奈津美も膨れ上がっていた奨学金を縮小する事は出来ない、又 賄賂とはいわないまでも指導層に対して、影響力を持つという事にも気がついた


 


奈津美は、レアメタルの登場とほぼ同時に社長になり、香奈オフィスの利益が急拡大する時期にも重なった


 


一旦決めた 寄付の比率をなかなか変えられないのは香奈の家系の性格のようなものでもあった


 


ドンドンと増えた奨学金は、今度はレアメタルを巡る 各国政府との取引材料にも使われるようにもなった


 


こうして、母子家庭とか父子家庭への支援する財団、奨学金システムは完成した。ただ政府の支援では毛頭ないのて゛、それぞれが利益を上げている地域を優先するのはむしろ当然とは云えた。効率的な運営にも心がけた