のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1313

2017-11-02 00:11:45 | 新しい子猫たち 

この社長は、技術中心の会社で 久しぶりに出た 管理畑の英才と云えた。学校はまあそこそこだったが、親父さんに見こまれた。


 


初めは頼まれて、帳面ツケ程度はできるだろうとこの会社に入れた。技術のジイサンたちも、コイツの頭が切れるのに気がついて可愛がって育てた。


 


コイツの成長をみて、管理畑に人を採用したが、コイツ程は成長しなかった。みんなはコイツの価値にそこで再認識した


 


親父さんもコイツがこの会社に残る事を喜んだのもそこにあった


 


再生支援の組織から来た奴は、優秀な奴が多かったが、組織をリードしていける状況ではまだないと思っていた


 


この社長は、技術がこの会社の特徴と認識していて、管理畑重視にはしなかった。この土木会社が大手の会社と対抗していけるのは、この卓越した技術があるからだった


 


香奈オフィスと瑠璃興業で作った、地下鉱山の維持、保守、開発を専門とする会社は卓越した技術を育て、ジブ総研とも話をして、地盤整理、管理、保守などで、幾つの発見をしていて、この会社を通して、技術を供与の形で、そこそこの利益を上げていた。このルートからの利益も実は入っていた


 


ただ新しい会社を作るために送り込んだ奴らは、この会社としては久しぶりに出た 管理畑の英才たちだった。まだ少しは残る、中央が好きでない英才たちを核にして、又人材を育成していなかくてはならない


 


人は勝手に育つ事はあるが、育成していく気持ち、体制がないと難しいと、社長は漸く判ってきた


 


再生支援の組織から来た奴は、優秀な奴も多いが、右腕と頼む奴の言うように、


いわばヒビが入っている陶器のようで大切に慎重に扱わないといけない。前科は弱さの表れとコイツは言っていた。むしろ自分から逃げて、小細工に走ったと云う印です。この精神を治すのは大変です。私もまだ治ったとは言いかねます。


 


アイツでさえそう言っている。とても全体をリードしていってくれと頼む人たちではないと、この社長も判ってきた。