のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.108

2013-09-14 00:11:02 | 香奈とコシロの子供たち

香奈はジブの再編成で、
利益を出そうとしたものではなかった。

香奈はこの再編成でリスクを避けて、ジブトラストとして資金を本体に吸収させ、安定的そしてよりリスクを取って運営していけると考えていた。



もう運用する事で運用しているお金から何倍も利益がでる事なんかはないと香奈は、考えていた。



香奈「折角、子会社や孫会社の管理をして貰って、成績も安定してきたのに、直属の子会社があんまり儲けるから、各地のカミカミファイナンシャルや各地のジブの子会社も出資したの。その代わり子会社の株は、本体に戻ったの。


各地のジブの子会社の利益も上がってきたのよ。マリアさんや切人たちが各地のジブでも働いている形なのよね。神代ちゃんも国内や海外の孫会社に、カミカミと一緒に出資して大きな孫会社を作ったのよ。孫か子会社は判らないけどね。


もう海外の会社では、ほとんどお金をプールしないようにしたの。税金も払わないといけないしね。損した時も大きくなるからね。利益は、ほとんど本体が管理していくの。税金はかかっても、安全に運営しないといけないからね。陽太の事もあるしね。これからは、安全に運営していくのよ。」、

「加代子さんは、まだボーとしているわよ。大丈夫なの。」、

香奈「成績は、若い時の正子さん以上なのよ。神帥君でも取引している加代子さんを見ると怖いらしいよ。青不動さんも、あれは別格と言ってるわ。ジブアメリカが世話していたけど、取引の頻度も多くて大変なので、専任のスタッフを加代子さんのトラストに置いたのよ。


証券会社も、神太朗君の証券会社のアメリカの子会社を使っているのよ。孫会社に本体からも少し出資して、渋谷の管理は、孫会社だけの管理にしたのよ。各地の子会社は、本体の管理に報告して貰っているの。神元君達の直属の子会社からの連絡もあるしね。」

「複雑になっているのね。」、

香奈「本当は、もっと複雑なのよ。ジブだけでなく、香奈の現地法人もあるし、カミカミファイナンシャルの現地法人もあるのよ。それにマリアホープの現地法人や家族だけの現地法人やスイスカナコインまであるのよ。」




香奈が本体へ資金を集める形に再編成したのは、融資のお金、税金の支払い、ジブトラストの資産の安全性そして陽太のためだけでもなかった。日本の国債発行残高が無料診察制度の導入で急増し、円安となり海外通貨での資産が円換算で増えていた。無料診察制度が健康保険分の減税になり、内需刺激策でもあり、長期的には、内需が伸び、やがては、円高になると考えていた事も無関係でもなかった。



アメリカやヨーロッパ、南アメリカそしてアフリカでの利益が上がっていたジブトラストにとっては、現地通貨をいつ円に替えて、税処理するかは、利益を作用する要因の一つでもあった。色ボケ女の知加子も、優秀な財政学者であり、惚け老人風の財務大臣の竹花も、内需刺激策が数年で効果を出すと試算していた。香奈も今は円に替えて、税務処理し、本体のお金とする方がいいと思っていた。税収確保にも協力しながら、やがてくる本格的な円高時代の投資を考えていた。


今はもう積極的な運用よりは、より安全に運用して、次世代にジブトラストを任せようと考えていた。香奈は、超高齢ではあったが、惚け老人ではなかった。