もうひとつの大きな銀行も、ジブ関連が救済し、
証券会社も支配下になった。
個人の破産と道連れにするのにはあまりにも大きく、色々なルートでジブトラストや香奈に話があった。中国は、今度は親書じゃなしに、政府のかなりの偉いさんが、もっと偉いさんの親書を持って、治部ホームホテルまで来て、こっそり香奈に会いに来た。
今度は香奈ファイナンシャルと不動ファイナンシャルそしてジブ上海銀行で、もうひとつの大きな銀行の増資と貸し出しをして、元凶の証券会社をジブとカミカミが救って欲しいと云う案が出た。ジブトラストで会議があった。
香奈「中国からも話があったよ。わざわざ来たんだよ。ジブ上海と香奈と不動で銀行を救済し、証券会社をジブとカミカミがそっくり買収して欲しいとか言っていたよ。今度は絶対、少しでもいいからジブ上海も出したいと言っていたよ。」
正子「政府筋からも同様です。出来ればジブ上海の比重を押さえて、ジブとカミカミが香奈ファイナンシャルに協力して債権放棄する事で処理したいと言う口振りでした。」
神太朗「今日、午後に銀行と会って話を詰める事になっています。」
香奈「今度は、私たちが動く必要はないんだよ、一族でもないのに。国の金融システムも大切かねえ。証券会社の債務はどの程度なの。」
神子「厳密には20兆でしょう。保有株式等を通常の市場価格で評価すると10兆程度でしょう。今は下がりすぎですから、今精算すると大幅な債務超過になり、やっぱり30兆程度入れないと再生は難しいと思います。」
神之助「商品相場も為替の損も、実損ではなく含み損もあるようですよ。我々の海外でプールしている現金も今円に替えてますよ。円換算にすれば、もう少し利益も上がりそうですよ。切人君とも連絡取って進めてます。」
香奈「神子ちゃんと神之助君が証券会社と話して、現状を査定し、ジブとカミカミが増資と融資に応じてから債権放棄する事で金額を詰めて、神太朗君はその話を含んで銀行の増資に香奈と不動とジブ上海で応じ、どの程度融資すればいいか詰めてください。全額の債権放棄か相当部分かも詰めてね。正子さんは、政府筋と話をしてね。沙織ちゃんとは話をするわ。中国にも今度は少し持って貰うようにしないと仕方ないと思うの。中国とも話をしてみるわ。それでいい。」
正子「仕方ないでしょうね。」
香奈「まあ今度の利益が減少する程度なら、仕方ないけど、税金をそっくり取られるなら意味ないしね。」
正子「そうですね。その点を確認します。」
神太朗「午後は、証券会社も呼んで、一緒に話しますよ。香奈は15兆、不動で2兆でいいですか。カミカミは35兆でした。」
香奈「為替換算すれば、もう少し増えているみたいだけどそれでいいわ。」
結局、銀行は大きな債務が消え、発行済み株式数の同額を、1株8円で400億の割り当て増資を香奈ファイナンシャルと不動ファイナンシャルとジブ上海に対して行い、更に3社連合は10兆の債権放棄の可能性も匂わせる融資融資をした。
ジブトラストとカミカミファイナンシャルは、債務を負担する事を条件に、もう一つの大きな銀行が保有する証券会社の株を全額無償で譲り受け、証券会社は、30兆の融資を受け、1株1円で60億程度の発行限度枠一杯の割り当て増資をした。融資は、状況に応じ放棄することなった。
ジブ上海銀行は、もう一つの大きな銀行の融資と増資の割り当て分を5%として、この割り当て分は、ジブトラストと中国の銀行と従来の出資比率を維持して増資する事にした。不動ファイナンシャルは融資と増資の割り当て分を5%として、残りのほとんどを香奈ファイナンシャルが出した。
放棄した債権の相当部分を特別損失できる事で、政府筋から内々の承諾をとった。不動ファイナンシャルは既に8円で買い支えしていたが、再建の話を始めた段階で取引は停止となった。不動ファイナンシャルは、すでに3億株も買っていた。