のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.118

2013-09-24 00:00:14 | 香奈とコシロの子供たち




沙織と神二郎は不動総合企画と

不動工業団地を作った。






沙織も加代子の外出と同じ頃、結婚して以来、始めて外出し、新しく作った不動工業団地を見に行った。神二郎が言っていた、中小企業を集め、集約した大きなビルを作り、関係する企業が一つの柔らかな企業のようにまとまるものであった。ただ企業の独自性とか、それぞれ企業の技術レベルの違いとか問題は大きかった。


沙織は、久しぶりの敷地外で興奮した。タバコを久しぶりに吸おうと思い、コンビニで買おうとしたら、もう30の半ばも過ぎなのに、年齢確認の書類をみせてくださいと言われ、買えなかった。



「加代子ちゃんが、アメリカにいったね。大丈夫なの、子供たちが心配していたよ。迷子になったら、どうしようとか言っていたよ。」
香奈「大丈夫だよ。ホテルは、エレガントホテルでよく頼んでいると綾子ちゃんも言っていたよ。それに昼間は、ジブカヨコトラストにおいておくと神三郎君も言っていたよ。トラストの人も面倒見てくれるよ。相場が始まれば、加代子ちゃんは、しゃきとするよ。」、

「沙織さんも外出したね。珍しいわね。高校生みたいに見えるような若い格好していたよ。」

香奈「結婚して始めてといっていたよ。不動ファイナンシャルとして、全て持つ始めての会社だもの。不動総合企画と云って、不動工業団地を持って、管理とか企画とか営業まで請け負う会社らしいよ。


沙織さんは、妊娠する度に若くなるよ。タバコ売ってくれなかったとぼやいていたよ。姫子ちゃんの会社に頼んで、勝のロボット工学研究所のロボットまで入れて、未来エネルギーシステムの発電システムでハクテク工業団地を作り、技術だけと言った、神二郎君が援助していた会社を集めたらしいよ。うまくいくかねえ。みんな文句の多い職人みたいな人が多いからね。でもこれで神二郎君もこの会社の中で出資したり、援助すると言っていたから、沙織さんも楽になるよ。結構お金も入れたらしいよ。」 



不動総合企画は、資金繰りから、営業活動、税務や管理まで一貫して面倒をみていた。この不動総合企画を窓口にして、製造と技術だけの企業を集めて総合工場を作ったのが不動工業団地だった。


不動総合企画は、多くの中小企業の営業窓口のような会社だった。製造、企画、資金繰りから受注、資金回収までして、利益の中から、一定の口銭を貰う会社だった。新宿では、利益ベースの仕事にはなったが、神二郎は資金だけでなく、多くの支援体制が必要だと新宿Bチームの活動で分かり、この会社を作る事にした。単なる経営コンサルではなく、実際に一緒になって仕事を支援していく会社だった。


この会社が、職人肌の人たちを宥めたり、すかしたりして、一つの会社のように仕事を進めていく事になった。相談したり、説得したりする仕事なので、そんな人たちが多く必要だったので、人も集めだした。この会社が出来た事で新宿Bチームの仕事がしやすくなり、善作の夢のような話も具体的な手順をより求めやすくなった。


ここでBチームは、質的に変換した。


単に運用会社が出資するだけの存在ではなくなり、企画、営業等あらゆる事まで斡旋できる事になった。おまけに海外展開をしていった快適の創立メンバーだった有村が、海外進出の相談も受け、知り合いの多い、快適交易やジブトレーディングと調整までした。


有村はなんやかやと敷地内に遊びにきて、奥さんまでつれて、善作の家に同居し、一族専用だったマンションまでやがて借りるようになっていたので、調整は容易であった。


それに「転んでも金を掴む」聖子も儲かる仕事なら快適も一緒に参加した。有村は高齢だったので、短期間のパートやアルバイトのような積もりだったが、奥さんも含めてやたらと元気になり、しぶとく新宿で働き続けた。