のら猫の三文小説

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香奈とコシロの子供たち No.99

2013-09-05 00:03:30 | 香奈とコシロの子供たち


直属の子会社に資金をプールする事を止め、直属の子会社は独立した。




神元と聡美の場合は、神元が、各地で作っていた現地ジブカミファイナンシャルに、聡美のサトミファイナンシャルが合併して、新しいジブカミファイナンシャルが出来た。そのジブカミファイナンシャルと現地ジブトラスト子会社や現地カミカミ子会社、ヨーロッパの金融センターからも出資する形でジブカミトラストを作り、ほぼ独立した。ヨーロッパの子会社の管理セクションの数人は従来通り、兼任の形でトラストとファイナンシャルの管理になった。ヨーロッパで元々保有していたジブトラスト時代からの株の管理は、子会社の管理セクションが管理料を数パーセントをとって、トラストとファイナンシャルの管理を管理料を取って請け負う事になった。


聡美は先物専門だったし、神元は一人で取引したい唯我独尊タイプの男だったので、それほど人数は必要ではなかったが、取引チームを形だけでも作り、若干は証券会社や商品相場会社や為替関係の会社から人も入れた。


スイスの貴金属会社は、本体の保有を100%に戻し、ジブトラストスイス貴金属として、純然とした金の保管に徹し、本体の管理下にしてジブトラストスイスに管理料を払い、管理に任せる事にした。スイスの貴金属会社には、かなりの金を保有していたし、ジブトラストスイスは、香奈と親しかったコッソリートが社長になっていて、香奈と連絡を良く取って本体との関係は深かった。コッソリートは既に引退していたが、金の管理も担っていた。ジブスイスは、香奈の親衛隊でもあり、ジブトラストのヨーロッパ探題で、ヨーロッパの情報収集も担当しており、本体の管理とも密接な連絡を取っていた。



加代子の場合は、取引量も多く、元々取引補助の人も多かったので、専任の管理スタッフも何人か抱え、完全に独立する事になった。加代子のカヨコファイナンナンシャルに、加代子の一部の報酬を神三朗に貸して名義人に加えてジブカヨコファイナンシャルとカミカミ現地法人、現地ジブ子会社が、出資してジブカヨコトラストが出来た。大暴落時に加代子の儲けたお金は、空前絶後のお金であったので、ジブアメリカの近くに、ファイナンシャルとしてビルも持った。形の上でも完全に独立した。ただ管理はジブアメリカからの移行した数人が核となり、本体への連絡を取らせた。加代子の影響を受けた取引補助の人たちや加代子の鬼神のように儲けるのに憧れたディラーも数人集めて、取引チームを作り、アメリカの先物と株式を担当するアメリカの会社になり、ジブカヨコトラストとファイナンシャルの取引をする事になった。



神帥も直属の貴金属会社に、姫子も出資させたジブカミスイファイナンシャルも出資して、同じようにジブカミスイトラストを作り、ほぼ独立した。神帥は、商品相場では貴金属、食品、非食品の3つのチームを持ち、孫会社と連携しながら進んでいた。為替が得意な神帥ではあったが為替も広範囲に取り組み、金融センターとも連携した為替チームも作っていた。ジブカミスイトラストには取引チームが4つ出来た。これらの取引チームは、他の相場関係の会社や為替の会社からも人を集めていた。この人たちが、ジブカミスイトラストとジブカミスイファイナンシャルとの取引を担当した。本体としての金保有の問題もあり、管理はジブアメリカが本体と連絡を取って兼任した。



これまで直属ジブが保有していた現地ジブトラストの株式は、カミカミファイナンシャルや神元たち担当者そして現地子会社も出資するため、直属の子会社から、本体への出資返還分として返還され、本体ジブが現地ジブトラストの株を、再び持つようになった。 各地の金融センターにも、少し現地ジブトラストと直属の子会社の株式を保有させるようにもした。



独自色をもったこれらの直属の子会社では、ジブトラストは、出資金以上のリスクを取らず、半年毎に締めて、設定運用枠以上のお金は置かず、普通の子会社と同様に税金や諸経費を除いた後の利益の90%は、配当として出し、ジブトラストへの配当は、本体や本体付属の金融センターに送金させる事になった。


そして子会社の下の孫会社は、本体からの資本を更に少し増やし、渋谷と本体の神之助の管理下で本体指導料を取って、より細かく直接管理していく事になった。孫会社も子会社的な側面を持ち、直接本体にも配当としても多く利益が入るようにした。運用を委託していた関連会社も、本体から出資して、子会社や孫会社と同一扱いとして、ジブトラストグループの中に入れ、資本関係も調整する事になった。ここのようにしてジブトラストを中核とする指導体制を確立した。



海外では、マリアと切人たちは、マーケットがあるヨーロッパやアメリカの子会社に対する本体の管理担当であり、それぞれの子会社の取引チームを直接指導し、子会社ながら独自色を強めていった。子会社は、従来の子会社とも云える企業支援、出資グループと特別取引部のマリアと切人たちのグループの取引チームそして直属の子会社のお世話係も兼ねた管理セクションの3つの会社の複合体のようになっていた。


取引チームは、香奈ファイナンシャルそしてマリアホープの取引もして、利益比例で経費を負担し、それぞれ比例給で報酬も変化し、マリアや切人たちの影響が強かった。管理セクションは、取引チームや企業支援、出資グループの管理業務もするし、直属の子会社の取引補助もして、利益比例のお世話代も貰っていた。孫会社からの一部配当も貰い、孫会社との関係もあった。現地子会社の管理セクションは、海外子会社の一部門ではあるが本体直属の組織として、本体に直接報告させ、本体の管理下においた。管理セクションは直接本体と連絡を取って、他の部門には指揮命令されない事を明確にした。いわば本体の一部が子会社の中に出来たようなものである。


企業支援チームも取引チームも本体への連絡は管理セクションを通して行い、子会社の状況は管理セクションが一括して、本体の管理セクションに報告する事にした。直属の子会社も加代子を除いては、今までの子会社の管理セクションに管理業務を委託させ、本体が把握しやすいようにした。ジブカヨコトラストの管理セクションは、ジブアメリカの数人を派遣して、本体の直属のようにした。子会社や直属の子会社に資金をおくよりも、ヨーロッパやアメリカの子会社からの配当は、本体や本体直属やカミカミとの合同金融センターに集め、神之助の管理下に置く事とした。



香奈は、このように組織変更する事で海外での過剰に保留していた資金を回収しながら、融資に充てた。香奈は、協調して、お互いに情報交換して管理しながらもお互いに責任を持って、本体の管理下に置き、儲けていく事にした、リスクの分散と保有する現金の確保を図ったつもりであった。事業会社の管理会社となっていた子会社もあり、すべての子会社は、本体の管理セクションが、利益状況と保有株等を半年期毎に直接報告し、利益も本体管理下に置く事にした。これで半年毎に各子会社や孫会社の利益状況も分かり、過大なリスクから本体を遠ざける事になった。