のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

香奈とコシロの子供たち No.105

2013-09-11 00:43:36 | 香奈とコシロの子供たち
カミカミファイナンシャル



カミカミファイナンシャルも、国内で証券会社へ膨大な融資を行うので、海外の現地法人からの資金を吸収し、残ったお金で現地の独立したジブカミとかジブカヨコなどに出資した形となった。加代子たちへ支払っていた運用手数料を管理してたファイナンシャルにも出資させた。



カミカミファイナンシャルの現地法人も、新しい直属の子会社に出資したので、多くのお金はなくなった。ヨーロッパでは少しのお金は残ったものの、アメリカでは、ジブカヨコトラストやジブカミスイトラストの規模も大きく、出資したお金も大きく、残された現金は、少なくなった。


元々カミカミのアメリカでの儲けは神帥と加代子の稼ぎに大きく依存していた。カミカミにもジブトラストの持つアメリカでの金の保有を分配させながら、カミカミをジブトラスト内部に取り込んだ。一方カミカミも金の分配の権利を受け、直属の子会社がまだ持っている株の部分的ではあるが、一部の権利も得る事になった。



ジブトラストは出資比率も下がる代わりに、直属の子会社へ出資していた現地子会社の株は返還させた。ジブアメリカなどのジブ子会社や各地の金融センターもジブカヨコトラストやジブカミスイトラストへの出資分は、配当準備金などの準備金の一部を取り崩して出資させ、大きく稼いだお金は、配当として、直接本体に吸収した。 



海外の香奈ファイナンシャルは、実質的には切人の支配下になってきており、もう一つの銀行の融資に、大きなお金が必要になり、国内の香奈ファイナンシャル本体が、海外の香奈ファイナンシャルより大きなお金を借りる形となって、余剰金を吸い上げて送金させ、資金膨張も同時に制限する効果にもなった。



マリアは変わらず、マイペースで取引していた。切人はジャンヌの手助けを受けて、香奈ファイナンシャルアメリカでも、神子たちのチームとも連絡も取りながら独自のスタンスで取引をした。ジャンヌは、マリアと交代するように遅くきて、遅く帰るようになった。切人もジャンヌも、マリアと同様に、本体の取引チームの一員でもあり、子会社の取引担当でもあった。


そして複数の市場で3つの財布を使い稼いでいた。マリアホープと名付けられた会社は、市場のある複数の国に別会社を作っていた。海外の子会社は、企業支援を本体と協力しながら進める部門と切人たちの取引チームと管理スタッフに別れていた。管理スタッフは、ジブトラスト現地法人と香奈ファイナンシャルとマリアホープ、ジブカヨコトラストを除く直属の子会社との間で利益比例で経費を分担した。取引チームもジブトラストとしてだけでなく、香奈ファイナンシャル海外法人とマリアホープからも運用を請け負い、利益比例の収入も貰う事になった。運用枠も無制限に拡大せずに、本体内部と同様に、一兆円相当になれば枠拡大も止める事にした。取引チームは、株式、先物そして為替として取引分野を分けた。



マリア財団は、香奈の海外の各社とアフリカ快適ホールディングに対するカミカミ出資分への配当そしてマリアホープの利益の一定割合などを寄付されており、大きな基金を持つようになっていた。




運用枠の徹底化を進めた。




更に、ジブトラストの組織を使っての取引なので、他から運用を請け負う時、本体の了承が必要として、ジブトラストの運用額の1.5倍を超えないように運用する事にした。運用実態を考えて、ジブトラストとしての組織である事を明確にした。


従来のカミカミファイナンシャル、香奈ファイナンシャル、マリアホープ、不動ファイナンシャルなどの家族単位の財産管理会社等を認める事にした。

ジブトラストの社員からの運用委託は例外とした。運用付加給を分割したので、この分のお金だけは例外として、それ以外では運用金額が、年間報酬の1.5倍を限度とした。このような決定で、ジブトラストの運用額に、ジブ関連の運用会社は自動的に運用の上限が、設定される事になった。



ごきげんソフトは、このような変更の元に再び、システムの整備を計った。神太朗の証券会社との付き合いが増えるが従来付き合って、いた取引会社との関係もあった。


ごきげんソフトは、システムの整備をしていた証券会社や相場関係の会社に、神太朗の証券会社からの資本を受け入れるように要請していた。新しくシステム整備するのは大変な作業で且つお金がかかった。ジブトラストも証券会社や取扱業者に意向を聞いた。すべての取り扱い業者が受け入れたわけでもなかったが、取り扱い手数料が激減する事を避けるために、多くの業者が受け入れた。ごきげんソフトのシステムはほとんどそのままでシステムの一部の手押しで整備する事ができた。