ほんわかさんの部屋

人に優しく、自分にも優しく。思ったこと、気が付いたことを綴っていけたら・・・

たのしい食事してますか?

2008-06-26 11:18:20 | 感動・感激

先日、講演を聴きに行った時の演題が「たのしい食事してますか?」でした。


講師は助産師であり、九州思春期研究会事務局長、内田美智子さん。


初めにガツンと来た言葉・・・生の反対は何でしょう。死と答える人もいます。生の反対は生まれないこと。   ズーーンとくる言葉ですよね。


今まで2500人の赤ちゃんの誕生に立ち会った人だからこそ言える、いろいろな経験から来る言葉です。幸せな出産という体験をする人も居るけれど、不妊に悩む人もいれば、出産を待たずして消える命、産まれても亡くなる命。また10代で妊娠し親にも言えず悩み中絶をする人もまた目の当たりにされているのです。また未熟な母親も増えていると言うことでした。


妊娠しないように、避妊を教えることが性教育なのか。その前にもっと大事な事があるのではと突き詰めると、それは家庭にあり、その食のあり方だということでした。


コンビニやお弁当など、便利になってお腹は満たせても、安らげない。一人で食べるさみしい心は満たせない。そのさみしさが、他のことに走らせるとしても責められません。


小さい子供には、どんなに忙しくても、お弁当でも冷食でもいいから器に盛りつけて一緒に食べてほしい。一緒に食べると言うことは、自分の事を気に掛けてくれると言うことです。


 


先生の言われる一言一言が、心に響くものでした。そうですよね。食卓を囲む楽しさ。時には「ごめん、忙しくてお総菜買って帰ったよ」とか、「あり合わせで炒め物だよ」なんて言うときでも、わいわい食べる楽しさがあり、反対に、家族がそれぞれの用事で居なくて、自分一人で食事をする時は、大人であってもなんだかさみしいし、おいしさを感じる気持ちが薄れるような気がします。


「野菜をもっと食べなさい」「お箸の持ち方おかしいよ」「いけない箸の使い方知ってる?こんなの涙箸って言うんだよ」など子供の体を気遣い、また人前で恥をかかないようマナーを教えるのも親の務め。うるさいと思われようと伝えていかなければいけない事だと思っています。


しかしまた伝えてもらっていない人も沢山いるわけです。昨今テレビを見ていても、食べる番組が沢山ありますが、お茶碗の持ち方がおかしい人って結構居るんですよね。


私の大好きなドラマ「おせん」もとうとう終わってしまいましたが、最終テーマは伝えていくと言うことでした。心を込め作ったふろふき大根を味がしないとケチャップをかけて美味しそうに食べる子供。その子は親が忙しいのでいつも一人でカップのみそ汁など作ってのんでいる子供なんです。とても数行で書けるあらすじではないけれど、詰まるところ子供の時の食の記憶が原点になっている内容で、今回の講演会とも重なるところが多かったので、とても印象深かったです。


私はこのところちょっぴり悩んでいまして、料理には一生懸命だけど、もう少ししっかり仕事が出来る人になってればよかったとか、何でも中途半端な自分に情けなさを感じたりしていました。でも、今回『食』って大事なんだと解りました。私はこれで良かったかも・・・とすこし安心したんです。


食卓から愛を!!!